
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
結論からお伝えすると、遺影は位牌と違って「供養が必須」とされることは少なく、自治体のごみとして手放しても差し支えないと考えられています。手放し方と残し方をあわせると方法は大きく6つあり、自分でごみに出す場合は額縁・ガラス・写真を素材ごとに分けるのが基本です。それでも気持ちが追いつかない場合は、お焚き上げに出す方法や、小さくして手元に残す方法があります。
当店の店頭でも、仏壇の行き先は決まったのに、鴨居に並んだ遺影だけは決めきれないというご相談をよくいただきます。顔が写っているものは、やはり最後まで手が止まるものです。この記事では、手放し方と残し方の両方を順番に整理していきます。
【早わかり】遺影の処分方法と供養の要点
- 遺影の処分方法は、自治体のごみ・寺社のお焚き上げ・郵送の供養サービス・葬儀社・遺品整理業者、そして小さくして残す方法の6つです
- 遺影は開眼供養(魂を入れる儀式)を行うことが一般的ではないため、手放すときの供養も必須とはされていません(考え方は宗派・寺院・地域で異なります)
- 気持ちの区切りとしてお焚き上げを選ぶ方は多く、目安は寺社で数千円〜1万円程度、郵送の供養サービスで1箱あたり5,000円〜1万円程度(いずれも自社調べ)です
- 自治体のごみに出す場合は木枠・ガラス・写真を分け、粗大ごみになれば数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)です。庭で燃やすことは廃棄物処理法で原則として禁止されています
- 小さくプリントし直して残す方法もあり、費用は1枚あたり数千円程度(自社調べ)が目安です
仏壇の整理とあわせて遺影を片付ける方へ。仏壇の処分・供養もまとめて相談できます。
▶ 結壇の仏壇処分(全宗派の供養に対応)では、引き取った仏壇の一部を写真立てにしてお返しします。小さくした写真を飾る場所を、手元に残せます。
この記事でわかること
- 遺影の処分方法6つの費用・所要時間・特徴(比較表)
- 遺影に供養が必要かどうかの考え方と、位牌との違い
- 額縁・ガラス・遺影写真を自治体のごみに出すときの手順
- 手放すタイミングの決め方と、飾り方を変えるだけで解決する場合
- 先祖の遺影が実家に何枚も並んでいるときの整理手順
- 大きな遺影を手放しても、手を合わせる場所を残す方法
この記事を読んでほしい方
四十九日を終えて大きな遺影の置き場に困っている方、実家じまいや仏壇じまいで先祖代々の遺影が何枚も出てきた方、住み替えで飾る場所がなくなった方に向けて書いています。
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
遺影の処分方法6つ|費用と特徴を比較

遺影の処分方法は大きく6つです。手放す方法が5つと、小さくして残す方法が1つ。それぞれの費用と所要時間、特徴を並べておきます。
| 処分方法 | 費用の目安 | かかる時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 自治体のごみとして出す | 可燃で出せればほぼ無料。粗大ごみになる場合は数百円〜2,000円程度(自治体により異なる) | 収集日まで数日〜2週間程度 | 木枠・ガラス・写真を分けて出す。供養は行われない |
| 菩提寺・付き合いのある寺院に頼む | お焚き上げで数千円〜1万円程度(自社調べ) | 数週間〜数ヶ月(合同供養の日程による) | いちばん納得感がある。写真の受け入れ可否は寺社によって異なる |
| 郵送のお焚き上げ・供養サービス | 1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ) | 発送から1〜2ヶ月程度 | 箱に詰めて送るだけ。枚数が多いときに向く |
| 葬儀を依頼した葬儀社に相談する | 葬儀社によって異なる | 数週間程度 | 施行した社なら経緯を知っているので話が早い |
| 遺品整理業者に任せる | 家財とまとめた見積もりになることが多い | 半日〜1日 | 他の遺品ごと片付く。供養の可否は業者による |
| 小さくプリントし直して残す | 1枚あたり数千円程度(自社調べ) | 1〜2週間程度 | 手放すのではなく持ち方を変える方法 |
どれを選ぶか迷ったら、「顔が写ったものをそのままごみに出すことに抵抗があるか」を先に考えてみてください。抵抗がなければ自治体のごみ、少しでもためらいがあればお焚き上げ、飾る場所だけが問題なら小さくして残す、という分け方がわかりやすいと思います。
依頼先を選ぶときは、金額よりも先に供養が本当に行われるのか、誰が執り行うのかを確認してください。「供養付き」と書かれていても、どこのお寺でどのような形で行うかはサービスによって幅があります。後から気になり出すと、せっかくの区切りが台無しになってしまいます。
寺院にお願いする場合も、写真を受け付けているかどうかは寺社ごとに違います。菩提寺がない方だと断られることもあるので、持ち込む前に電話で一言確認しておくと二度手間になりません。
遺影の処分に供養は必要?位牌との違いから考える

遺影を手放すときに、供養が必ず必要とされることは多くありません。位牌や仏壇とは成り立ちが違うためです。ただし「必要ないから何もしなくていい」と割り切れるかどうかは別の話で、そこはご自身の気持ちで決めていただければ十分です。
遺影は「思い出の写真」、位牌は「手を合わせる対象」
遺影(いえい)とは、葬儀や法要で祭壇に飾り、その後も自宅で故人を偲ぶために用いる写真です。 故人の面影をしのぶための写真であり、宗教的な儀式を経て作られるものではありません。
一方の位牌や仏壇、お墓は、開眼供養(魂入れ)を行って手を合わせる対象とし、手放すときには閉眼供養(へいげんくよう=魂を抜く儀式)を行うのが基本の形とされています。遺影には開眼供養を行うことが一般的ではないため、手放すときの閉眼供養も必須とはされていません。
とはいえ、考え方は宗派・寺院・地域によって異なります。菩提寺とのお付き合いがある方は、仏壇や位牌の相談をするついでに遺影の扱いも一言聞いておくと、迷いが残りません。菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓や法要をお願いしてきたお寺のことです。
それでもお焚き上げを選ぶ方が多い理由
供養が必須ではないと聞いても、実際には多くの方がお焚き上げを選ばれます。お焚き上げとは、役目を終えた品を浄火で焼き、天にお還しするという考え方に基づく方法です。
理由はシンプルで、顔が写っているものをそのまま袋に入れるのは、やはり心が痛むからです。当店にご相談いただく方も、法要としての正しさよりも「ちゃんとお別れをした」という感覚を求めていらっしゃいます。ここは費用対効果で決める話ではないので、ためらいが残るなら供養を挟む、で良いと思います。
なお、宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。
遺影写真を自分で処分する方法|額縁・ガラス・写真の分け方と手順

自治体のごみとして出す場合は、額縁を分解して素材ごとに分けるのが基本です。組み立てられたままだと収集してもらえないことがあります。遺影写真の処分の仕方は、次の4つの手順で進めると迷いません。
手順1:額縁から遺影写真を外す
額縁の裏板の留め具を起こし、裏板を外して写真を取り出します。データに残しておきたい場合は、取り出したこのタイミングで撮影しておくと、ガラスの映り込みがないきれいな記録になります。
手順2:ガラス板を厚紙で挟んで包む
ガラス板は、割れ物として扱う不燃ごみが一般的です。厚紙などで挟んでから包み、「ガラス」と書いておくと収集の方が安全に扱えます。
手順3:木枠と金具を分ける
- 木製の枠: 多くの自治体で可燃ごみです。指定袋に入らない大きさになると粗大ごみとして扱われます
- 金属の留め具・金具: 不燃ごみとして分けます
手順4:写真は封筒に入れて可燃ごみへ
写真そのものは紙なので可燃ごみです。人目が気になる場合は、紙袋や封筒に入れてから出す方が落ち着きます。出す前に一度手を合わせる、白い紙で包むなど、ご自身なりの区切りをつけてから出す方もいらっしゃいます。
粗大ごみになるかは自治体で異なります
粗大ごみになるかどうかの基準は自治体で異なり、木製品なら一辺50cm以上、金属製品なら30cm以上を粗大ごみとする自治体もあれば、指定袋に入らないものを粗大ごみとする自治体もあります。祭壇用の大きな額縁は境目になりやすいので、お住まいの自治体の分別区分を先に調べておくと、収集日の朝に慌てずに済みます。
庭で燃やすことはできません
「自分でお焚き上げをしたい」というご相談をいただくことがありますが、これは選べません。野外での焼却(野焼き)は廃棄物処理法で原則として禁止されています。どんど焼きのような地域の宗教行事は例外として認められていますが、個人が庭で写真を燃やす行為は例外にあたりません。
火を使って区切りをつけたいというお気持ちは、寺社や供養サービスのお焚き上げで受け止めてもらうのが確実です。近隣への煙や火の粉のことを考えても、そちらの方が落ち着いて手を合わせられます。
遺影を手放すタイミング|決まりはありません

遺影を片付ける時期に決まりはなく、ご家族の気持ちが落ち着いた頃で構いません。四十九日や一周忌、実家の片付けなど、何かの区切りに合わせる方が多いように感じます。
区切りになりやすい場面
- 四十九日や納骨を終え、後飾り祭壇を片付けるとき
- 一周忌・三回忌など、年忌法要の区切りを迎えたとき
- 仏壇じまいや遺品整理で、仏壇・位牌とまとめて整理するとき
- 住み替えやマンションへの引っ越しで、大きな写真を飾る場所がなくなったとき
- 実家を売却・解体することが決まり、引き渡しの日程が見えたとき
祭壇に飾る遺影は四つ切(254×305mm)やA4(210×297mm)といったサイズが一般的で、想像以上に場所を取ります。「早く片付けなければ」と焦る必要はありませんが、置き場所に困って押し入れの奥にしまい込んだままにするより、扱いを決めてしまった方が気持ちは軽くなります。
飾り方を変えるだけで落ち着く場合もあります
そもそも今の飾り方が住まいに合っていないために、困ってしまっているケースも少なくありません。手放すと決める前に、置き場所を見直してみてください。
飾り方には昔からの考え方がいくつかあります。仏壇の中には写真を入れないものとされてきましたし、仏壇の真上や真正面も、お参りのときに写真へ背を向ける形になるため避けるといわれています。仏間や床の間の長押(なげし)にフックで掛けたり、脇の壁に飾ったりするのが一般的な形です。
ただし、こうした作法は家庭・地域・寺院によって考え方が異なります。飾る枚数が増えてきた場合は、亡くなった順に向かって右から左へ並べるという考え方もあるので、参考にしてみてください。
先祖の遺影はどうすればいい?実家に何枚もあるときの進め方
仏間の鴨居に先祖代々の遺影が何枚も並んでいた、というのは実家じまいでよくある場面です。1枚ずつ悩むと前に進まないので、順番を決めて進めるのがおすすめです。
ステップ1:家族・親族に一声かける
写真に写っているのは、家族みんなのご先祖さまです。だからこそ「こう考えている」と先に伝えておきたいところです。写真は思い入れの度合いが人によって大きく違い、「1枚だけ欲しかった」という声が後から出てくることもあります。
声をかけるのは揉め事を避けるためだけではありません。誰の顔なのか分からなくなっていた写真の名前を、年長の親族が教えてくれることもあります。家の歴史を確かめる時間だと思って相談してみてください。
ステップ2:残す・データにする・手放すの3つに分ける
全部を同じ扱いにする必要はありません。両親など近しい方の遺影は残す、顔も名前も分からない古い写真はデータにしてから手放す、といった具合に仕分けていきます。
写真は撮ってデータにしておけば、後から見返せます。判断に迷った1枚も、データが残っていると思えば手放しやすくなります。判断を先送りしないための保険だと考えてください。
実家じまいでは、遺影と同じように神棚が残っているお宅も多くあります。その場合は神棚の処分の仕方と料金も先に確認しておくと、段取りを一度で組めます。
ステップ3:供養が必要なものから先に手配する
位牌や仏壇は閉眼供養を済ませてから手放すのが一般的な流れなので、日程調整が必要です。遺影はその日程に合わせて一緒に整理すると、家の中の片付けが一度で済みます。どの順番で何を手配するかは、仏壇の処分と供養の順番・費用で詳しく整理しています。
結壇では、仏壇の引き取りと供養、位牌や仏具の供養をまとめて承っています。遺影のように扱いに迷うものがある場合も、できる限り対応方法を一緒に考えますので、まずは結壇の仏壇処分からご相談ください。
ステップ4:額縁と写真を分けて、手放す方法ごとにまとめる
供養に出すものは額縁から写真を外し、まとめて箱に詰めます。ガラスや金属は燃やせないため、多くのサービスで受け付けの対象外です。額縁は自治体のごみとして分別し、写真だけを供養に回すと費用も抑えられます。
遺影と一緒に仏壇の行き先も決める場合は、仏壇の処分方法5つと費用相場で全体像をつかんでおくと、家族との相談も進めやすくなります。
捨てずに残す選択肢|小さくして、手を合わせる場所を残す

大きな遺影は手放しても、写真そのものを手元に残す方法があります。処分するか、そのまま飾り続けるかの二択ではありません。
その前に、一度だけ気持ちを整理してみてください。「捨てたくない」と感じるとき、その中身は人によって違います。あの大きな額縁ごと残したいのか、それとも故人の顔と手を合わせる場所が手元にあれば十分なのか。ここがはっきりすると、選ぶ道も決まります。
小さくプリントし直す
祭壇用の四つ切やA4を、キャビネ(130×180mm)、2L(127×178mm)、L判(89×127mm)といったサイズにプリントし直す方法です。写真店や専門の業者に依頼でき、費用は1枚あたり数千円程度(自社調べ)が目安になります。古い写真の色あせや傷を補正してもらえる場合もあります。
複数の遺影を1枚にまとめる方法もあります。ご先祖さまの写真が何枚もあるお宅では、まとめて1枚にすれば飾る場所の問題がほぼ解決します。
データにして残す
スキャンしてデータにしておけば、枚数の制限がなくなります。ご兄弟やお子さんと共有できるのも、写真ならではの利点です。ただしデータは、保存した場所を家族に伝えておかないと、いずれ誰にも開かれないまま眠ってしまいます。共有の方法まで決めて、はじめて残したことになります。
小さくした写真を、元の仏壇の木でできた写真立てに飾る
ここからは当店ならではの話です。小さくした写真は、飾る場所が決まって初めて落ち着きます。そこでご提案しているのが、これまで手を合わせてきた仏壇の一部を使って作り直す方法です。
結壇では、引き取った仏壇を提携寺院で供養したうえで、扉や彫刻といった部分を活かし、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直しています。料金は118,000円(税込)からで、供養の費用もこの料金に含まれています(仏壇の引き取り費は地域別に別途)。納期は約2〜3ヶ月です。1つの仏壇から複数個お作りして、ご兄弟で分けていただくこともできます。
結壇の仏壇処分サービスでも、引き取った仏壇の一部を写真立てにリメイクしてお返ししています。供養が済んだ証としての「祈りの証」プレートもお送りします。つまり、大きな遺影と大きな仏壇は手放しても、小さくした写真と、これまで手を合わせてきた仏壇の木でできた居場所が家に残るという形です。仏壇というモノを手放したあとも、手を合わせる場所はなくなりません。
実際にご利用いただいた方の感想はお客様の声で読めます。作り直しの流れはサービス案内、費用の全体像はご利用料金をご覧ください。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
遺影の扱いは、置かれた状況によって合う方法が変わります。当店にご相談いただく場合を含めて、正直に整理しておきます。
供養してから手放す方法がおすすめの人
- 顔が写っているものをそのままごみに出すことに、少しでもためらいがある方
- 実家の仏間に何枚も遺影が並んでいて、自分ひとりで判断しきれない方
- 仏壇・位牌の整理と同じタイミングで、まとめて片付けてしまいたい方
- 遠方に住んでいて、法要の日程を合わせるのが難しい方(郵送の供養サービスなら自宅から手配できます)
- お布施の金額に迷いたくない方(料金があらかじめ決まっている郵送の供養サービスなどを選べます)
自治体のごみで十分な人
- 故人の写真をすでにデータやアルバムで十分に持っている方
- ご家族の間で扱いの相談が済んでいて、気持ちの整理もついている方
- 引き渡しの期限が迫っていて、費用も日数もかけられない方
今は手放す手配をおすすめしない人
- 菩提寺とのお付き合いがあり、供養を菩提寺で完結させたい方(外部のサービスに頼む前に、まずは菩提寺へ相談するのが筋道です)
- 写真を1枚も減らさず、今の大きさのまま飾り続けたい方
- ご親族の間で意見が分かれている方(結論が出るまで急がず、写真は箱にまとめて保管してください)
遺影と仏壇、まとめて決めたい方へ
大きな遺影は小さくプリントし直し、仏壇は供養して手放すか、手のひらサイズに作り直すか。どちらが合うか迷ったら、仏壇の写真を送っていただければLINEで一緒に考えます。
よくある質問
本文で触れきれなかった疑問をまとめました。
Q. 遺影は燃えるごみに出してもよいですか?
写真の部分は紙なので、多くの自治体で燃えるごみとして出せます。ただし額縁のガラスや金具は燃えないごみなので、外して分けてください。「燃やす」のはあくまで収集に出した先での話で、庭などで自分で燃やすことは廃棄物処理法で原則として禁止されています。
Q. 葬儀のときに付いていた黒いリボンや花はどうすればいいですか?
自宅に飾る段階で外すのが一般的です。リボンは葬儀の場のためのもので、飾り続けるものではないと考えられています。外したリボンや造花は、自治体の分別に従って処分して差し支えありません。長く飾るうちに写真が日焼けすることがあるので、直射日光が当たらない場所を選ぶと写真が長持ちします。
Q. 遺影を親族に引き取ってもらうのは失礼にあたりませんか?
一般的には、失礼にはあたらないと考えられています。むしろ「うちで預かる」という方がいれば、いちばん自然な引き継ぎ方です。渡すときは額縁から写真を外し、平らな紙に挟んで持ち運ぶと折れません。引き取り手が決まらない場合でも、まず声をかけたという事実が残るので、後から蒸し返される心配が減ります。
Q. アルバムや古い家族写真も一緒にお焚き上げに出せますか?
写真をまとめて受け付けている寺社・サービスは多くあります。ただしアルバムの台紙やビニールのフィルムは、燃やせない素材が使われていることがあります。写真だけを抜き出してから出すよう案内される場合が多いので、依頼先に品目を伝えて確認してください。実家に人形やぬいぐるみも残っている場合は、人形供養の方法と費用もあわせてご覧ください。
Q. 実家の引き渡し日が迫っています。短い期間で片付ける方法はありますか?
日数が足りない場合は、遺品整理業者に家財ごと依頼するか、写真を段ボールにまとめて持ち帰り、落ち着いてから供養に出す方法があります。郵送のお焚き上げは自宅から発送できるので、実家の引き渡しを終えたあとでも手配できます。急いで判断した方が後悔につながりやすいので、写真だけは一度持ち帰る形をおすすめしています。
Q. 遺影をスマホで撮ってデータに残すだけでも大丈夫ですか?
構いません。撮るときはガラス板を外してから、写真を平らに置いて真上から撮ると、映り込みや歪みが出ません。窓際の明るい場所で、影が入らないように撮るときれいに残せます。撮ったデータは家族と共有できる場所に置き、保存先を伝えておいてください。せっかくのデータが誰にも開かれないまま、というのがいちばんもったいない結末です。
まとめ|供養するかどうかは、ご家族の気持ちで決めましょう
最後に要点をもう一度。遺影の処分方法は6つあり、自分でごみに出すなら額縁・ガラス・写真を分けるのが基本です。遺影には開眼供養を行うことが一般的ではないため、手放すときの供養も必須とはされていません。それでもためらいが残るなら、寺社や郵送のお焚き上げに出せば数千円から気持ちの区切りをつけられます。
そして、手放すことと残すことは、どちらかしか選べないものではありません。大きな遺影は小さくプリントし直して、これまで手を合わせてきた仏壇の一部で作った写真立てに飾る。仏壇そのものも手のひらサイズのミニ仏壇に作り直せば、住まいが変わっても故人と向き合う場所は残ります。家族みんなのご先祖さまだからこそ、ご家族で話しながら、悔いのない形を選んでいただければと思います。
結壇では、仏壇の引き取りと供養から、手のひらサイズへの作り直しまで一括でご相談いただけます。遺影のように扱いに迷うものがある場合も、まずはサービス案内からお気軽にお声がけください。