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ミニ仏壇の仏具収納|入る仏具と収まらない分の扱い

ミニ仏壇の仏具収納|入る仏具と収まらない分の扱い

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

ミニ仏壇に置ける仏具は限られますが、香炉・花立・火立の三具足まで絞れば、毎日のお参りに不自由はありません。収まらなかった仏具は、しまって残すか、供養して手放すかを選べます。

「小さくしたいけれど、仏具を箱にしまうのは粗末に扱っていることにならないだろうか」。店頭でいちばん多くいただくご相談がこれです。この記事では、しまい方の実務と気持ちの整理の両方をまとめました。

【早わかり】ミニ仏壇の仏具収納の要点

  • ミニ仏壇に置く仏具は三具足(香炉・花立・火立)が基本。おりんを加えた4点までに絞ると収まりやすい
  • 仏具は「毎日使う/ときどき使う/使わない」の3つに仕分けると、出すものとしまうものが決まる
  • 線香・ろうそく・マッチは仏壇の中に無理に入れず、引き出しか小箱に一式まとめるのが現実的。火気の扱いは自治体の消防も注意を呼びかけている
  • 収まらない仏具は供養して手放せる。郵送のお焚き上げは1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ)、結壇の仏具・位牌の引き取り供養は1箱5,000円(送付)
  • 今ある仏壇の一部を手のひらサイズに作り直す方法もある。一般的なリメイク業者は30万〜100万円程度(自社調べ)・3ヶ月〜半年程度、結壇は118,000円〜(税込・供養込み、引き取り費は別途)・約2〜3ヶ月
結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

この記事でわかること

  1. ミニ仏壇に収まる仏具の点数と、選ぶときの目安
  2. 仏壇に出しておくものと、しまっておくものの分け方
  3. 線香・ろうそく・数珠・過去帳のしまい場所と、その選び方
  4. しまうときに気をつけたい湿気・火気・地震のこと
  5. 収まらなかった仏具の行き先(残す場合と手放す場合の費用)

想定読者

これからミニ仏壇に替えようとしていて手持ちの仏具が入るか気になっている方、すでにミニ仏壇を置いていて仏壇まわりが散らかっている方、実家の片づけで仏具一式が手元に残ってしまった方を想定して書いています。

ミニ仏壇に収まる仏具はどこまでか

ミニ仏壇に収まる仏具はどこまでか

結論から言うと、香炉・花立・火立の三具足に、おりんを加えた4点までが現実的な目安です。ミニ仏壇は間口も奥行きも限られるため、大きな仏壇と同じ点数を並べようとすると、お供えを置く場所がなくなります。

三具足(みつぐそく)とは、香炉・花立・火立(ろうそく立て)の3点をひと組にした、仏具の基本の組み合わせのことです。 花立と火立を左右一対にすると五具足になりますが、ミニ仏壇では省いて三具足のまま整える形が一般的です。

構成 中身 こんな場合に
三具足 香炉・花立・火立 ミニ仏壇の標準。まずここから揃える
三具足+おりん 上記におりん・りん棒 毎日手を合わせる方
五具足 花立・火立を左右一対に 間口に余裕がある場合。ミニ仏壇では省くことが多い
さらに揃えるなら 仏飯器・湯呑(茶湯器)・仏器膳・過去帳・経本 使うときだけ出す形にすると置ききれる

仏具は仏壇の内寸に合わせて選ぶのが基本ですが、小さければ小さいほど良いわけではありません。香炉が小さすぎると灰がこぼれ、花立が細すぎると花が生けられず、かえってお参りしづらくなります。手を合わせる動作を想像しながら、実際に使えるサイズを選ぶのが失敗のない進め方です。

なお仏具の数や並べ方は宗派や寺院によって考え方が異なります。正式な形を整えたい場合は、菩提寺に確認しておくと迷いが残りません。

仏壇に出すもの・しまうものの分け方

仏壇に出すもの・しまうものの分け方

仕分けの基準は「使う頻度」です。毎日使うもの・ときどき使うもの・もう使わないものの3つに分けると、仏壇の中に置くものが自然に決まります。

  • 毎日使う(仏壇の中・すぐ手が届く場所に): 香炉、花立、火立、おりん
  • ときどき使う(近くの引き出しや箱に): 仏飯器、湯呑、仏器膳、過去帳、経本、数珠、線香の予備、ろうそくの予備、掃除用の筆や布
  • もう使わない(残すか手放すかを決める): 大きな仏壇用だったため入らない仏具、割れた花立、片方だけになった火立、来客用に揃えた重複品

しまうこと自体をためらう方は多いのですが、実際には毎日使うものだけを出し、それ以外はひとまとめにしている方が大半です。仏壇まわりが物であふれてお参りが億劫になってしまうと、かえって手を合わせる回数が減ってしまいます。気になる場合は菩提寺に相談し、そのお寺の考え方を聞いておくと納得して進められます。

ひとつだけ線を引いておきたいのが、本尊(仏像や掛軸)と位牌です。この2つはしまう対象ではなく、仏壇の中に安置しておくものとして扱います。当店でも、仕分けのご相談ではまずこの2点を別枠にしてから残りを整理しています。

線香・ろうそく・数珠はどこにしまうか

線香・ろうそく・数珠はどこにしまうか

いちばん現実的なのは、毎日使う一式を小箱かトレーにまとめる方法です。お参りのたびに1動作で取り出せて、しまうのも一度で済みます。収納先の選択肢は次の4つに整理できます。

収納先 入れるのに向くもの 良いところ 気をつける点
ミニ仏壇の収納部(製品による) おりん、小さな仏具 仏壇のそばで完結する 容量は小さい。線香やろうそくの箱までは入りきらないことが多い
経机(引き出し付き) 経本、線香、ろうそく、数珠 仏具専用でおさまりが良い 高さ20〜30cm程度あり、ミニ仏壇には大きすぎる場合がある
仏壇台・下台(引き出し・引き違い戸) 線香、ろうそく、数珠、普段使わない仏膳 まとまった量が入る 台そのものが場所を取る
いま使っている家具(チェスト・サイドボード) 予備の線香、ろうそく、掃除道具 追加の費用がかからない 生活用品と混ざらないよう1段か1箱にまとめる

経机(きょうづくえ)とは、仏壇の前に置いて経本や仏具をのせる、高さ20〜30cm程度の小さな机のことです。 数珠やろうそくが入る引き出しが付いたものが一般的で、収納も兼ねられます。ただしミニ仏壇をチェストや棚の上に置いている場合は、経机まで置くと足元が窮屈になります。その場合は仏壇を置いた家具の引き出しを1段空け、そこを「お参り道具の段」と決めてしまうほうが暮らしになじみます。

線香とろうそくは予備の在庫がたまりやすいものです。仏壇のそばには使いかけの1箱だけを置き、残りは別の場所へ移すと、出し入れがぐんと楽になります。

しまうときに気をつけたいこと

しまい方で差が出るのは、湿気と火気の2点です。どちらも仏具の傷みや事故に直結するため、最初に手当てしておきましょう。

  • 湿気: 香炉の灰は湿気を吸うと固まり、線香が立てにくくなったり燃え残りが増えたりします。ときどき灰ならしでほぐし、押し入れの奥や水回りのそばに仏具をしまうのは避けましょう
  • 火気: 灯明や線香が原因の火災は各地の消防が注意を呼びかけています。マッチやライターを同じ引き出しにまとめる場合は、点火したものを置く受け皿や不燃のマットをセットにして、消えたことを確かめてから引き出しに戻す習慣にすると事故を防げます
  • 手の脂と塩分: 金属の仏具は素手で触ると変色しやすいため、長くしまう分は布や手袋を使って包んでおくと、次に出したときにそのまま使えます
  • 地震: 高い場所の引き出しに重いおりんや香炉を入れると、落下したときに危険です。重いものほど下の段へ入れます

箱にしまうときは、中身を書いた紙を1枚入れておくことをおすすめします。数年後にご家族が開けたとき、何の箱か分からずに困ることがなくなります。家族みんなのご先祖さまに関わるものだからこそ、次に開ける人への配慮まで含めて整えておきたいところです。

収まらなかった仏具はどうするか

収まらなかった仏具はどうするか

残す・手放すの二択です。手放す場合は、供養してからという進め方が選べます。

まず残す判断からです。思い出のある品、家族の誰かが使う予定のある品、記録として意味のある過去帳は、しまっておいて構いません。過去帳はご家族の記録そのものですから、仏壇に入らなくても手元で保管する方が多くいらっしゃいます。

手放す場合の主な方法と費用の目安は次のとおりです。

方法 費用の目安 特徴
結壇の仏具・位牌の引き取り供養(送付) 1箱5,000円 送っていただく形。仏壇のご相談と一緒に依頼できる
郵送のお焚き上げ・供養サービス(一般) 1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ) 全国どこからでも送れる。送付から供養が済むまで数週間かかることが多い
1点単位での供養・処分(一般) 1点あたり数千円程度(自社調べ) 点数が多いと割高になりやすい
菩提寺に相談する お布施として。金額は寺院により異なる 儀式を執り行うのは寺院・僧侶。仏壇店は僧侶の手配まで
自治体のごみとして出す 自治体により異なる 陶器・金属は不燃、木や紙は可燃が目安。区分名や出し方は自治体で違うため事前に確認する

供養が必要かどうかは宗派や寺院によって考え方が異なります。長年手を合わせてきた品ほど、そのまま袋に入れることに抵抗が残るものです。気持ちの区切りをつけたい方には、供養を挟んでから手放すという進め方が合っています。

結壇では、仏壇のご相談と合わせて仏具・位牌の引き取り供養(1箱5,000円・送付)を承っています。料金の詳細はご利用料金のページにまとめています。

捨てずに残すという選択肢もあります

捨てずに残すという選択肢もあります

仏具の収納で悩む方の多くは、その手前で「仏壇そのものが大きすぎる」という問題を抱えています。ここで知っておいていただきたいのが、今ある仏壇を手放さずに小さく作り直すという方法です。

仏壇を小さくする方法は、一般的には2つの系統に分かれます。ひとつは大きな仏壇を小さく作り直すダウンサイジング、もうひとつは元の形を活かして洗浄や塗り直しをする仏壇洗濯(せんたく)です。そこに結壇は3つ目として、手のひらサイズまで小さくすることと、ひとつの仏壇から複数個を作ってご家族で形見分けすることを独自の方法として加えています。彫刻や扉、木材といった使える部分を活かし、「この彫りを残したい」といったご要望を職人が伺いながら残す部分を決めていきます。

費用と納期は、一般的なリメイク業者では30万〜100万円程度(自社調べ)・3ヶ月〜半年程度が目安です。結壇では梅コース118,000円〜(税込)で、魂抜き(供養)の費用が料金に含まれ、納期は約2〜3ヶ月となっています。仏壇の引き取り費は地域別に別途かかり、静岡18,000円から北海道51,000円までの設定です。2つ以上のご注文では2つ目以降が30,000円引きになるため、ご兄弟で分け合う形もお選びいただけます。

収納という点でも、結壇のミニ仏壇はおりんや位牌などの仏具を収められる作りになっており、普段は仏具ごとしまっておきたい方にも向いています。収められるのは専用のミニサイズ仏具になりますので、今お使いのおりんや位牌をどう扱うかは、位牌の作り直し(19,800円)やおりんセット(22,800円)などのオプションも含めて一緒に考えさせてください。実際にお使いいただいている方のお声はお客様の声に掲載しています。まずはサービスページからお気軽にご相談ください。

なお、仏壇を手放すと決めた場合も、結壇では供養したうえでの引き取りを承っています。処分の進め方についてもサービスページからご相談いただけます。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

収納を前提にミニ仏壇へ切り替えるのがおすすめな人

  • 仏壇の置き場所が限られていて、仏具を出しっぱなしにできない
  • 線香・ろうそく・マッチが仏壇まわりに散らかり、片づけが負担になっている
  • 集合住宅や介護施設への入居などで、これまでの仏壇をそのまま置けない
  • 仏具を減らしたいが、粗末に扱う形にはしたくない
  • 家族で少しずつ分けて手を合わせられる形にしたい

今はおすすめしない人

  • 菩提寺との関係で仏具の形式が決まっており、まだ相談できていない
  • 五具足を揃えて正式な形で祀り続けたい気持ちが強い
  • 親族の間で仏壇や仏具の扱いについて話し合いが済んでいない
  • 近いうちに住まいが変わる予定で、置き場所がまだ決まっていない

置き場所や親族の話し合いが先に必要な場合は、仕分けだけ済ませて仏具を一箱にまとめておくと、決まったときにすぐ動けます。

よくある質問

Q. 香炉の灰は捨ててもよいのでしょうか。

A. 固まって使いづらくなった灰は入れ替えて構いません。ただし灰の捨て方は自治体によって区分が違い、燃えるごみで受けるところと受けないところがあります。お住まいの自治体のごみ担当窓口で区分を確認してから出してください。庭に撒く場合も、集合住宅では管理規約の確認が必要です。

Q. 使わない仏具をしまうとき、防虫剤や乾燥剤を入れてもよいですか。

A. 乾燥剤は金属や漆の仏具を湿気から守るのに役立ちます。防虫剤は種類によって成分が金属を変色させることがあるため、仏具に直接触れないよう布で包み、箱の隅に離して入れておきましょう。半年に一度は箱を開けて状態を見ていただくと、変色や湿気に早く気づけます。

Q. 仏具をリサイクルショップやフリマアプリで売ってもよいですか。

A. 法律上の問題はありませんが、ご家族の気持ちに配慮したい品でもあります。ご親族が売却を知って驚かれることもあるため、先に相談しておくと後から悔いが残りません。手放し方に迷う場合は、供養を挟んでから決める方法もあります。

Q. 兄弟で仏具を分けたいのですが、どう分けるのがよいでしょうか。

A. 分け方に決まった作法はありませんので、誰が何を使うかで決めるのが現実的です。おりんや香炉のように1点しかないものは、日常的に手を合わせる方が持つ形が多く見られます。結壇では、ひとつの仏壇から複数のミニ仏壇を作って分け合うご依頼も承っています。

Q. 引っ越しで仏具を運ぶときは、どう梱包すればよいですか。

A. 香炉は灰をこぼさないよう中身を別の容器へ移し、金属の仏具は1点ずつ紙や布で包みます。位牌と本尊は箱の底に入れず、手荷物として自分で運ぶ方が多くいらっしゃいます。仏壇本体の移動に供養が必要かどうかは宗派や寺院で考え方が異なるため、菩提寺に確認しておくと当日慌てずに済みます。

まとめ

ミニ仏壇の仏具収納は、三具足を基本に置くものを絞り、残りを使う頻度で仕分けるところから始まります。線香やろうそくは仏壇の中に押し込まず、引き出しか小箱に一式をまとめてください。湿気と火気にだけ気を配れば、しまうこと自体が困ることにはなりません。

収まらなかった仏具は、残すか、供養して手放すかを選べます。そして仏壇そのものが大きすぎるのなら、今の仏壇を手のひらサイズに作り直し、仏具ごとしまっておける形にするという道もあります。どこから手をつけるか迷ったら、サービスページからご相談ください。ご家族の暮らしに合う形を一緒に考えます。

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