
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
仏壇のリメイクは、ほこり払いや乾拭きといったお手入れの延長なら自分でもできますが、塗り直しや小さく作り直す作業は職人の仕事です。依頼できる先は仏壇店・工房・リメイク専門サービスなどに限られ、その中から料金の分かりやすさ・供養(魂抜き)の手配・実績の3点を確かめて選ぶと、後から悔いを残しにくくなります。
「リメイクという方法があるのは分かった。自分で手を入れられるのか、それともどこかに頼むべきか」という段階の方に向けて、DIYでできる範囲、業者の種類・選び方・費用・納期を一つずつ整理していきます。
この記事でわかること
- 仏壇リメイクのうち、自分でできることと職人に任せたいこと
- DIYの前に考えておきたい魂抜きと御本尊の扱い
- 仏壇のリメイクはどんな業者に頼めるのか(業者の種類と、買取との違い)
- 失敗しない業者選びのチェックポイント
- 費用と納期の相場(一般的な業者と結壇を並べて比較)
- 近くにリメイク業者がないときの頼み方
【早わかり】仏壇リメイクのDIYと業者選びの要点
- 自分でできるのは、ほこり払い・乾拭き・置き場所の見直しなどお手入れの範囲。塗り直し・金具や彫刻の補修・小さく作り直す作業は職人に任せるのが安全です
- 気持ちの区切りをつけるため、手を入れる前に魂抜きを済ませておくという考え方が一般的です(宗派によって考え方が異なります)。御本尊は再利用の素材に含めません
- 仏壇リメイクに対応する業者は少数。仏壇店・工房・リメイク専門サービスに限られます
- 費用の目安は、一般的なリメイク業者で30万〜100万円程度(自社調べ)。結壇は118,000円〜(税込)+引き取り費で、供養(魂抜き)費用も含みます
- 納期の目安は、一般的な業者で3ヶ月〜半年程度(自社調べ)。結壇は約2〜3ヶ月です
- 業者選びは「施工実績・料金の明確さ・供養の手配・引き取りから納品までの一括対応・活かす部分の相談・納期の明示・できない条件の説明」の7点で見ると失敗しにくいです
- 近くに業者がなくても、全国対応の業者なら引き取りから納品まで任せられます
自分で手を入れる前に、どこまでがDIYでできて、どこからが職人の仕事になるのか。仏壇の写真をLINEで送っていただければ、仏壇屋3代目がお答えします。
▶ 残すなら: 仏壇の一部を手のひらサイズにリメイク(結壇のサービス内容)
▶ 仕上がりを見るなら: リメイクをご依頼いただいたお客様の声
想定している読者は、実家やご自宅の仏壇を「捨てたくはない。でも今のままでは置き続けられない」と感じていて、自分で手を入れるか、リメイクの依頼先を具体的に比べ始めた方です。
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
仏壇リメイクは自分でできる?DIYの範囲と限界

仏壇リメイクの手法は、大きく「ダウンサイジング」と「仏壇洗濯」の2つに整理できます。まず、この2つの言葉を知っておくと、自分でできることの線引きも業者との会話もスムーズです。手法ごとの特徴は仏壇リメイクの手法(ダウンサイジング・仏壇洗濯)の記事でも詳しく紹介しています。
ダウンサイジングとは、大きな仏壇を小さく作り直すことです。彫刻や扉など特徴のある部分を活かしながら寸法を詰め、置き場所に合うサイズへ仕立て直します。マンションや洋室に合わせたい方に向いた方法です。
仏壇洗濯とは、元の形を大きくは変えずに、洗浄や塗り直しできれいによみがえらせることです。大きさはそのままに、古くなった仏壇を長く使いたい方に向いています。金仏壇で選ばれることが多い手法です。
この2つの手法に加えて、結壇では手のひらサイズまで小さくする作り直しをしています。元の仏壇の扉や彫刻など使える部分を活かして、机や棚の上、リビングの一角にも置けるミニ仏壇に仕立てます。さらに、1つの仏壇から複数個を作り、ご兄弟やご親族で分けて持つこともできます。「家族みんなのご先祖さまだからこそ、それぞれの家で手を合わせたい」というご要望にお応えする作り方です。
仏壇のリメイクとは、彫刻や扉、木材といった元の仏壇の一部を活かしながら、職人が今の暮らしに合う大きさや形へ作り直すことを指します。どの作り方も塗り直しや組み立てに手仕事が必要なため、そのまま自分で再現するのは簡単ではありません。仏壇屋として日々仏壇に触れている立場からお伝えすると、DIYで手を入れられるのはお手入れの延長まで、というのが実感です。
自分でできること
- 羽根ばたきや柔らかい筆でほこりを払う
- 柔らかい布で乾拭きをする
- 置き場所や仏具の並べ方を見直して、今の部屋になじませる
職人に任せたい作業
- 塗り直し。仏壇の塗装は下地から何層にも重ねて仕上げてあり、塗料選びや乾かし方を誤るとムラやはがれの原因になります
- 金具・金箔の手入れ。特に金仏壇は傷みやすく、市販の洗剤や磨き剤でこすると元に戻せないことがあります
- 彫刻の補修。細かな彫りは一度欠けると、同じ形に直すのに専門の技術が要ります
- 寸法を詰めて組み直す作業(ダウンサイジング)。仏壇は木を組み合わせた作りで、一度ばらすと元のように組み直すのは難しいものです
自分で解体して小さくしようとした結果、扉や彫刻を傷めてしまうと、あとから職人に頼んでも活かせる部分が減ってしまいます。「残したい部分」がはっきりしているほど、手をつける前に一度相談していただくのがおすすめです。
手をつける前に: 魂抜きと御本尊の扱い

自分で手を入れる場合も業者に頼む場合も、作業の前に供養(魂抜き)を済ませておきたいという方は多いです。仏壇を木材として扱い始める前に、気持ちの区切りをつけておけるため、先に魂抜きをするという考え方が一般的です。
ここで大切なのは、供養を執り行うのは寺院・僧侶で、仏壇店やリメイク業者は僧侶を手配するところまで、という点です。「業者が供養してくれる」わけではないので、供養まで相談できるかを確認しておくと、あとで慌てずに済みます。DIYで進める場合は、菩提寺などに自分で依頼することになります。
なお、宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。
リメイクで活かせるのは、扉や彫刻、蒔絵、木材といった装飾や構造の部分です。御本尊は再利用の素材には含めず、供養をして丁寧に扱います。位牌や仏具についても、そのまま残すのか、ミニ仏壇に合わせて作り直すのかを相談しながら決められます。業者に頼む場合は、職人が「この彫りを残したい」といったご要望を聞きながら、どこを使うかを一緒に決めていきます。
結壇では、提携寺院である清養寺で閉眼供養(魂抜き=仏壇から魂を抜く儀式)をしたうえで加工します。供養の費用はコース料金に含まれているので、別途お布施を用意する必要はありません。気持ちの区切りをつけてから作り直せるのは、思い出を残すうえで安心につながります。
仏壇リメイクを頼める業者の種類(仏壇店・工房・専門サービス)

仏壇のリメイクを頼めるのは、大きく分けて仏壇店・木工の工房・リメイク専門サービスの3つです。ただ、どこでも受けているわけではなく、対応できる業者はそもそも多くありません。
リメイクには塗り直しや組み立ての手仕事が欠かせませんが、その技術を持つ職人が減っていて、対応できる店は年々少なくなっているのが実情です。
そのため「近所の仏壇店に聞いたら断られた」ということも珍しくありません。当店にも「あちこち問い合わせて、やっと相談できました」とお電話をいただくことがあります。地域で見つからないときは、全国対応の業者を配送で使うという選び方もあります(詳しくは後の見出しで説明します)。
なお、「仏壇 リメイク 業者」と調べると、仏壇の買取業者やリサイクルショップが出てくることもあります。買取は仏壇を売って手放すこと、リメイクは作り直して手元に残すことで、目的がまったく違います。思い出の仏壇を残したいのであれば、探すのはリメイクに対応する業者です。
失敗しない業者選びの7つのチェックポイント

業者選びで後悔しないために見てほしいのは、次の7つの点です。特に「料金が明確か」「供養(魂抜き)を手配できるか」の2つは見落とされがちなので意識してください。
- 施工実績や事例の写真を公開しているか。作り直した後のイメージがつかめ、技術の裏づけにもなります
- 料金体系が分かりやすいか。オーダーメイド前提で「一式いくら」しか出てこない場合は、何にいくらかかるのかを必ず確認しましょう
- 供養(魂抜き)を手配できるか。リメイク前に供養をしたいなら、僧侶の手配まで相談できる業者だと、気持ちの区切りをつけてから作り直せます
- 引き取りから納品まで一括で対応するか。遠方なら、全国対応で配送まで含めて任せられるかが大切です
- どの部分を活かすかを相談しながら決められるか。「この彫りを残したい」といった希望を聞いてくれるかどうかで、仕上がりの満足度が変わります
- 納期を明示するか。工程が多い作業なので、いつ頃仕上がるのかをはっきり伝えてくれる業者を選びましょう
- できない条件を正直に説明するか。仏壇の種類や状態によっては難しい場合があり、それを隠さず話してくれるかは信頼の目安になります
これは業界全体に言えることですが、リメイクは仕上がりを事前に完全には確認できない作業です。だからこそ、事例と料金と工程を丁寧に見せてくれる業者ほど安心して任せられます。
また、仏壇の種類や状態によってはリメイクが難しい場合があります。たとえば金仏壇はダウンサイジングの対象外とする業者もありますし、傷みが大きいと使える部分が限られることもあります。結壇では仏壇の3辺の合計400cm以内を目安にしていますが、それを超えるような大きな仏壇でも、できる限り対応方法を一緒に考えますので、まずはお気軽にご相談ください。
費用と納期の目安【一般的な業者と結壇の比較表】

仏壇リメイクの費用の目安は、一般的なリメイク業者で30万〜100万円程度(自社調べ)です。結壇は梅コース118,000円〜(税込)に引き取り費が加わる形で、供養(魂抜き)費用も料金に含みます。まずは全体像を並べて見比べてください。
| 比較ポイント | 一般的なリメイク業者 | 結壇 |
|---|---|---|
| 料金体系 | オーダーメイド型で分かりにくいことがある | パッケージ化されていて明確 |
| 費用の目安 | 30万〜100万円程度(自社調べ) | 118,000円〜(税込)+引き取り費 |
| 供養(魂抜き) | 供養しないことが多い | 提携寺院で供養したうえで加工(費用込み) |
| 納期の目安 | 3ヶ月〜半年程度(自社調べ) | 約2〜3ヶ月 |
| 小さくできる下限 | 業者による | 手のひらサイズまで可能 |
| 複数個の作成 | 対応は業者による | 1つの仏壇から複数個作り家族で分けられる |
| 引き取り費 | 別途・不透明なことがある | 地域別で明示(静岡18,000円〜北海道51,000円) |
費用で失敗しないための確認点は仏壇リメイクの費用相場と失敗しない確認点で詳しくまとめています。ここでは結壇のコースと納期を紹介します(いずれも税込)。
| コース | 内容 | 料金 | 納期の目安 |
|---|---|---|---|
| 梅(部分リノベーション) | 仏壇の一部分を使用 | 四角型118,000円 / 円背型128,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 竹(フルリノベーション) | 引き取った仏壇のみを使用 | 四角型168,000円 / 円背型188,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 松(オリジナルオーダー) | サイズ・形に制約なし | 298,000円〜 | 約3ヶ月 |
位牌の作り直し(19,800円)やおりんセット(22,800円)などのオプションも用意しています。詳しい内訳は結壇のご利用料金ページでご確認ください。
結壇の場合でも、工程が多いため仕上がりまでは最短で2〜3ヶ月ほどかかります。急いで手放したいというより、時間をかけても丁寧に残したいという方に向いた選び方です。
近くに業者がないときは全国対応で頼む
大阪や福岡、静岡など、お住まいの地域名を付けて「仏壇 リメイク」と探しても、依頼先が見つからないことは少なくありません。リメイクを手がける業者自体が少ないので、地域で探すより、全国対応の業者に頼むほうが早く進むこともあります。
全国対応の業者なら、仏壇の引き取りから供養、製作、納品までを配送で一括して任せられます。遠方の業者だと現物を前に打ち合わせることが難しいため、次の点を先に確かめておくと安心です。
- 引き取り費が地域ごとに明示されているか
- 引き取りから納品までの流れと納期を説明してくれるか
- 写真や電話・LINEで事前に相談できるか
結壇も全国から仏壇をお引き取りしています。引き取り費は地域別で、静岡18,000円、関東・東海(岐阜・愛知・三重)28,000円、関西29,000円、北陸信越30,000円、四国37,000円、東北・中国38,000円、九州44,000円、北海道51,000円です(税込)。2つ以上ご注文の場合は、2つ目以降が30,000円お安くなります。ご実家とご自宅が離れていても、引き取り先の地域の料金で進められます。
業者選びで迷ったら: 結壇という選択肢
「料金が分かりやすくて、供養までまとめて任せたい」という方には、結壇も選択肢の一つに入れていただければと思います。リメイク業者が少ないなかで、結壇は料金をパッケージ化して分かりやすくし、供養(魂抜き)をしたうえで加工することを大切にしています。
結壇の特徴を整理すると、次のようになります。
- 料金が明確(梅コース118,000円〜・税込)で、供養費用も含まれます
- 提携寺院で供養をしたうえで作り直します
- 手のひらサイズまで小さくでき、リビングや棚の上にも置けます
- 1つの仏壇から複数個を作り、ご家族で分けて持つこともできます
- 引き取りから供養、製作、納品まで全国対応で一括して行います
どのくらいの大きさに仕上がるのかは、仏壇を小さくリメイクした時のサイズと梅・竹・松の違いで紹介しています。実際の仕上がりは、結壇のサービス内容とお客様の声をあわせてご覧いただくとイメージしやすいです。
手放すと決めた方へ
いろいろ考えたうえで「やはり残すより手放したい」という結論になることもあります。それも一つの区切りの付け方で、無理にリメイクをおすすめするものではありません。処分を専門に受け付ける結壇の仏壇処分では、供養をしたうえで手放す方法もご案内しています(全宗派の供養に対応)。手放したあとも手を合わせる気持ちは続けられます。進め方の全体像は仏壇の処分と供養の進め方でまとめていますので、迷ったときの参考にしてください。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
自分で手を入れるか、リメイク業者に依頼するか。業者への依頼が合う方と、そうでない方を整理しました。ご自身がどちらに近いかを確かめてみてください。
業者へのリメイク依頼がおすすめな人
- 思い出のある仏壇を捨てずに、形を変えて手元に残したい方
- 今の住まいに合う大きさへ小さくしたい方(寸法を詰める作業はDIYでは難しいため)
- 供養もまとめて一つの業者に相談したい方
- ご兄弟・ご親族で分けて、それぞれの家で手を合わせたい方
業者へのリメイク依頼をおすすめしない人
- とにかく早く・安く手放したい方(処分の方が費用も時間も抑えられます)
- 元の仏壇にこだわりがなく、新しい仏壇に買い替えたい方
- 大きさも形も今のままでよく、ほこり払いや乾拭きなど日頃のお手入れで十分な方
- 仏壇の傷みが大きく、活かせる部分がほとんど残っていない場合(まずは業者に見てもらいましょう)
供養から製作まで、まとめてお任せいただけます
結壇は提携寺院で供養をしてから作り直します。自分で手を入れるか迷っている段階や、見積もりの段階でもお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 仏壇を自分で解体して、木材を別のものに作り替えてもいいですか?
A. 気持ちの区切りをつけるため、手を入れる前に魂抜きを済ませておくという考え方が一般的です。そのうえで木材として扱うこと自体は、ご家族の気持ちが整っていれば選択肢の一つです。ただし宗派によって考え方が異なるため、気になる場合は菩提寺に確認してください。また、仏壇は一度ばらすと元に戻しにくく、扉や彫刻を傷めると残せる部分が減ってしまいます。残したい部分があるなら、解体前に職人へ相談するのが確実です。
Q. 作り直した仏壇に、改めて魂入れは必要ですか?
A. 作り直したミニ仏壇に改めて魂入れ(開眼供養)をするかどうかは、宗派や寺院によって考え方が分かれます。新しい形の仏壇で気持ちを新たに手を合わせたい方は、納品の時期が見えた段階で菩提寺に相談しておくと、法要の日程も合わせやすくなります。
Q. 金仏壇でもリメイクできますか?
A. 業者によります。金仏壇は洗浄や塗り直しできれいにする仏壇洗濯で選ばれることが多い一方、小さく作り直すダウンサイジングは対象外とする業者もあります。結壇でも仏壇の種類や状態によって仕上がりが変わりますので、まずはご相談ください。
Q. 買取で値が付かなかった古い仏壇でも、リメイクできますか?
A. 買取の値段と、リメイクで活かせるかどうかは別の話です。仏壇は買取で値が付きにくいものですが、扉や彫刻、木材がしっかり残っていれば、作り直しに活かせることがあります。結壇では、傷みの具合や残したい部分をうかがったうえで、できる限り方法を一緒に考えますので、まずは写真を添えてご相談ください。
Q. 位牌や仏具もまとめてお願いできますか?
A. 業者によりますが、まとめて相談できるところもあります。結壇ではオプションで位牌の作り直し(19,800円・税込)などに対応し、仏具や位牌の引き取り供養(1箱5,000円・税込)も承っています。ミニ仏壇に何を入れるかを一緒に決められます。
Q. 見積もりだけでもお願いできますか?
A. 進め方は業者によって異なりますが、結壇では電話やLINEで写真や寸法をお送りいただければ、お見積もりと日程のご相談ができます。金額を確かめてから決めていただけますので、迷っている段階でもお気軽にどうぞ。