
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
収納付きのミニ仏壇には「仏具をしまう収納が付いたタイプ」と「仏壇そのものをしまっておけるタイプ」の2つがあり、どちらを探しているかで選ぶものが変わります。そして選ぶ前にやることはひとつだけで、しまいたい物の寸法を測ることです。
【早わかり】収納付きミニ仏壇の要点
- ミニ仏壇とは、高さ40〜60cm程度までの小型の仏壇を指す呼び方です(明確な規格はなく、店によって幅があります)
- 収納の中身で一番かさばるのはお線香です。一般家庭でよく使う短寸は約135mm、小さな香炉向けのミニ寸は約93mmで、浅い引き出しには短寸が入らないことがあります
- 位牌なら2寸で約6cm、過去帳なら4寸で約12cmが小型の仏壇に収まりやすい目安です。設置には左右と奥行きに各5cm程度のゆとりを見ておきます
- 収納付きの小型仏壇を新しく買う場合は3万〜20万円程度(自社調べ)で、これとは別に今ある仏壇の供養・処分費がかかります
- 今ある仏壇を小さく作り直す方法もあります。一般的なリメイクの相場は30万〜100万円程度・納期3ヶ月〜半年程度(自社調べ)、結壇では118,000円(税込)から・納期は約2〜3ヶ月で、魂抜き(供養)の費用も料金に含みます
この記事でわかること
- 「収納付きミニ仏壇」と呼ばれるものの2つの意味と、その見分け方
- 収納のかたち別に見た4タイプの違いと、それぞれがどんな人に合うか
- お線香・数珠・おりん・過去帳が入るかどうかを内寸から判断する方法
- 湿気・火気・引き出しの深さなど、買ったあとに気づきやすい落とし穴
- 買う以外の道として、今ある仏壇を収納できるサイズに作り直すという方法
仏壇の周りに線香やマッチが出しっぱなしになるのが気になっている方、来客のときだけでも仏壇を目立たなくしたい方、そして今の大きな仏壇を小さくしたいけれど仏具が入りきるか不安な方に向けて書きました。
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
「収納付きミニ仏壇」には2つの意味があります

同じ「収納付き」でも、売り場で指しているものは2種類あります。ひとつは本体に引き出しや棚が付いていて仏具をしまえるもの、もうひとつは扉を閉じたり小さくしたりして仏壇そのものを目立たなくできるものです。
ミニ仏壇とは、床置きの大きな仏壇に対して、家具の上などに置ける小型の仏壇を指す呼び方です。おおむね高さ40〜60cm・幅30〜45cm・奥行25〜35cm程度が目安になりますが、明確な規格はなく店によって定義に幅があります(自社調べ)。
当店にご相談に来られる方の話を聞いていると、この2つが混ざったまま探しておられることが多いです。「線香やマッチの置き場所に困っている」のか、「お参りする場所があること自体を、来客のときは目に入らないようにしたい」のかで、選ぶ製品はまったく別のものになります。
- 仏具用の収納が欲しい場合: 引き出し・棚板・下台の有無と、その内寸を見ます
- 仏壇ごとしまいたい場合: 扉が閉まるか、家具になじむ見た目か、そもそも本体をどこかに納められる大きさかを見ます
どちらか迷うときは、いま仏壇の周りに置いてある物を紙に書き出してみてください。物が多いなら前者、物は少ないのに存在感が気になるなら後者です。
収納のかたち別、ミニ仏壇の4タイプ

収納の付き方で分けると、ミニ仏壇はおおよそ4つに整理できます。収納量がもっとも多いのは台付き型で、置き場所の自由度がもっとも高いのはステージ型です。
| タイプ | 収納のかたち | 入れやすいもの | こんな人におすすめ | 気をつける点 |
|---|---|---|---|---|
| 上置き型+引き出し | 本体下部の浅い引き出し | お線香、数珠、マッチやライター、ふきん | チェストやサイドボードの上に置く人 | 引き出しが浅く、短寸のお線香が横にも縦にも入らない製品がある |
| 上置き型+扉内・棚板 | 扉の内側や可動棚 | おりん、仏飯器、湯呑などの小さな仏具 | 来客時に扉を閉じておきたい人 | お参りのたびに仏具を出し入れする手間がかかる |
| 台付き型(下台と一体) | 下台の引き出しや引き違い戸 | 上記に加えて掛軸、季節のお供え、掃除道具 | 仏具が多い人、収納量を優先したい人 | 台の分だけ床の面積を使う。集合住宅では幅と奥行が課題になりやすい |
| ステージ型・手元供養型 | 収納は基本的に付かない | ─ | 置く物を最小限にしたい人 | しまう場所は別の家具か小箱で確保する必要がある |
上置き型とは、家具の上に置いて使う小型の仏壇のことです。台付き型は専用の下台とセットになったもので、下台がそのまま収納家具の役割を果たします。
仏壇そのものをしまいたい場合は、選択肢の考え方が少し変わります。扉付きの箱型を閉じる、家具に見えるデザインを選ぶ、あるいは本体をもっと小さくして引き出しや棚に納まる大きさにする、といった順に「隠れる度合い」が強くなります。押入れやクローゼットに納める方もいますが、湿気がこもりやすく上に物を置く扱いになりがちで、あとから気持ちが落ち着かないという声も聞きます。
何がどこまで入るか、寸法から決めます

収納で失敗する原因のほとんどは、外寸だけを見て買ってしまうことです。判断は内寸で行い、その中でも「いちばん長い物」を基準にすると失敗しません。
しまう物の代表的な寸法を挙げておきます。
| しまう物 | 大きさの目安 | 補足 |
|---|---|---|
| お線香(短寸) | 約135mm | 燃焼時間は約25〜30分。一般家庭でもっともよく使われる長さ |
| お線香(ミニ寸) | 約93mm | 燃焼時間は約19分。小さな香炉でも灰がこぼれにくい |
| お線香(長寸) | 約215mm | 寺社向けの長さで、家庭用のミニ仏壇にはまず入りません |
| 位牌 | 2寸で約6cm、3寸で約9cm | 寸は約3cmきざみ。小型の仏壇では2〜3寸が収まりやすい |
| 過去帳 | 4寸で約12cm | 過去帳とは、故人の名前や没年月日を記しておく帳面です |
| 数珠・マッチ・ろうそく | 数cm〜10cm程度 | 小箱にまとめると出し入れが1動作で済みます |
引き出しの内寸が135mmに満たないと、短寸のお線香は箱ごと入りません。斜めに入れれば収まる場合もありますが、折れやすいのでおすすめはしません。お線香そのものをミニ寸に替えるという方法もあります。香炉が小さいミニ仏壇とは相性がよく、灰もこぼれにくくなります。
なお、収納の対象になるのは仏具です。ご本尊やお位牌は「しまう物」ではなく安置する物として、扉の中の定位置を確保してください。仏具の並べ方やしまい方は宗派によって考え方が異なりますので、正式な形が気になる場合は菩提寺に確認すると確実です。
収納付きを選ぶときに見落としやすいところ
引き出しが付いていればいい、とはならないのが難しいところです。買ったあとに困りやすい点を4つ挙げます。
1. 湿気がこもる
引き出しや扉の中は空気が動かず、湿気がたまりやすい場所です。ときどき開けて風を通してください。香炉の灰も湿気を吸うと固まってきて、お線香が立てにくくなります。
2. 火を使う物のしまい方
自治体の消防は、ろうそくや線香が原因の家庭内の火災について注意を呼びかけています。ライターやマッチを、燃えやすい紙類やふきんと一緒に詰め込まないでください。火を点けたまま席を離れない、燭台にしっかり立てる、エアコンや扇風機の風が当たる場所を避ける、といった基本も合わせて守ると安全です。
3. 引き出しの深さと耐荷重
浅い引き出しは見た目がすっきりする代わりに、入る物がかなり限られます。逆に、おりんや仏飯器のように重さがある物は、薄い棚板だとたわむことがあります。
4. 置いたあとの余白
設置場所は、左右と奥行きに各5cm程度のゆとりを見ておくのが目安です。扉を開いたときに壁や柱にぶつかると、毎日の開け閉めが億劫になり、結果としてお参りから足が遠のいてしまいます。
台(下台)で収納を足すという手もあります
本体に収納が足りないときは、仏壇そのものを買い替えるより先に、下に置く台を見直す方が早いことがあります。台には、収納を増やすだけでなく、仏壇を安定した場所に据える、目線より高い位置に祀るという役割もあります。
高さの目安は、拝む姿勢から逆算します。正座して拝むなら床から90cm程度、椅子に座って拝むなら110〜120cm程度、立ったまま拝むなら120〜130cm程度に仏壇の中央がくるのが一般的な目安です(自社調べ)。本体の高さを引いた残りが、台に使える高さになります。
手持ちのチェストやサイドボードで代用してもかまいません。引き出し付きの経机を使う方もいますが、ミニ仏壇と並べると経机の方が大きく見えることがあるので、幅を測ってから決めてください。
買う前に、今ある仏壇の行き先も一緒に決めます

収納付きのミニ仏壇に買い替えるなら、費用は本体だけでは終わりません。今ある仏壇をどうするかまで含めて考えると、予算の見え方が変わります。
収納を確保する手段を、費用の目安とあわせて並べてみます。
| 手段 | 費用の目安 | 期間・備考 |
|---|---|---|
| 収納付きの小型仏壇を新しく買う | 3万〜20万円程度(自社調べ) | 今ある仏壇の供養・処分費が別途かかります |
| 仏壇台・下台を足す | 数千円〜数万円程度(自社調べ) | 手持ちの家具で代用もできます |
| 引き出し付きの経机を使う | 数千円〜数万円程度(自社調べ) | ミニ仏壇には大きすぎる場合があります |
| 小箱やトレーに「お参りセット」をまとめる | 数百円〜 | もっとも手軽で、出し入れが1動作で済みます |
| 今ある仏壇を小さく作り直す(一般のリメイク業者) | 30万〜100万円程度(自社調べ) | 納期は3ヶ月〜半年程度。供養を行わない業者も多くあります |
| 今ある仏壇を小さく作り直す(結壇) | 118,000円(税込)から+引き取り費18,000〜51,000円(地域別) | 納期は約2〜3ヶ月。魂抜き(供養)の費用を料金に含みます |
新しく買う場合、元の仏壇は閉眼供養(魂抜き)をしたうえで手放すのが一般的な流れです。これは仏壇から魂を抜くための儀式で、執り行うのは寺院・僧侶です。仏壇店は僧侶を手配してくれますが、儀式そのものは行いません。お布施は1万〜5万円程度、本体の処分を仏壇店や専門業者に頼む場合は小型で1万〜2万円程度・大型なら数万円程度がひとつの目安になります(自社調べ)。
手放すと決めた方へ
もう残さずに手放すと決めた場合でも、そのまま粗大ごみに出すしかないわけではありません。結壇では仏壇の処分と供養のご相談も受けており、仏具や位牌は1箱5,000円で引き取って供養しています。供養にかかる費用は料金に含まれますので、別途のお布施は必要ありません。仏壇というモノを手放したあとも、手を合わせる気持ちは続けていけます。進め方の詳しい相談は結壇のサービスページからどうぞ。
今ある仏壇を、収納できる大きさに作り直すという方法

新しい仏壇を買うのではなく、今ある仏壇を小さく作り直すという道もあります。手を合わせる対象がそのまま残るという点で、買い替えとは意味合いが大きく異なります。
仏壇を作り直す方法は、一般には次の2系統です。
- ダウンサイジング: 大きな仏壇を、今の住まいに合う小さなサイズに作り直します
- 仏壇洗濯(せんたく): 元の形を活かしたまま、洗浄や塗り直しできれいに仕上げます。金仏壇で行われることが多い方法です
結壇ではこの2つに加えて、もうひとつの選び方をご用意しています。仏壇の一部を手のひらに収まるサイズまで小さくして作り直す方法で、ひとつの仏壇から複数個お作りしてご家族で形見分けすることもできます。2つ以上のご注文では2つ目以降が30,000円引きになりますので、ご兄弟で分けたいという相談も多くいただきます。
活かす部材は、彫刻や扉、木材といった装飾・構造の部分です。「この彫りは残したい」といったご要望を職人が伺いながら、どこを使うかを一緒に決めていきます。家族みんなのご先祖さまをお迎えしてきた仏壇ですから、決める前にご家族で一度話しておくと、あとから気持ちの引っかかりが残りません。
収納の面から見た結壇のミニ仏壇
結壇のミニ仏壇は、おりんや位牌などの仏具を収納できます。普段は仏具も仏壇もしまっておきたいという方にも合う形です。収納できるのは専用のミニサイズの仏具になりますので、今お使いの仏具のうち何を新しく揃えて何を供養するかは、ご相談のときに一緒に整理していきます。
サイズと料金は次のとおりです。梅コース(仏壇の一部分を使用)は四角型118,000円・円背型128,000円、竹コース(引き取った仏壇のみを使用)は四角型168,000円・円背型188,000円、松コースは298,000円からです(すべて税込)。四角型は高さ65×横幅160×奥行105mm、円背型は高さ160×横幅160×奥行105mmで、松コースはご希望のサイズで製造できます。
オプションでは、位牌の作り直しが19,800円で、これは結壇に収納できる2寸サイズ(約6cm)です。過去帳の作成は5,980円からで、こちらは4寸サイズ(約12cm)になります。おりんセットは22,800円、仏具一式セットは59,800円です。詳しい内訳はご利用料金のページに掲載しています。
結壇では、加工の前に提携寺院で魂抜き(供養)を行います。その費用は料金に含まれており、別途のお布施は必要ありません。納期は梅・竹コースが約2〜3ヶ月、松コースが約3ヶ月です。対応は全国(一部地域を除く)で、仏壇の3辺合計400cm以内を目安にお受けしています。これを超える大きさでも、できる限り対応方法を一緒に考えますので、まずはお気軽にご相談ください。実際にご利用された方の話はお客様の声にまとめています。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
収納付きのミニ仏壇が合うかどうかは、しまいたい物の量と、仏壇に対する気持ちの置き所で決まります。
収納付きのミニ仏壇がおすすめな人
- お線香・ろうそく・マッチ・数珠が仏壇の周りに散らばっていて、片付けたい人
- リビングや寝室に置くため、来客のときは扉を閉じて目立たなくしたい人
- お参りは毎日続けたいので、必要な物をひとまとめにしておきたい人
- 今の仏壇はすでに手放しており、これから新しく迎える人
おすすめしない人
- 置く物がもともと少なく、小箱ひとつで足りている人(収納の分だけ本体が大きくなります)
- 仏壇の存在感を大切にしていて、扉を閉じることに抵抗がある人
- 今ある仏壇そのものを残したい人。この場合は買い替えではなく、作り直す方法の方が気持ちに合います
- 仏具一式をそのまま使い続けたい人。小型の仏壇には、大きさの合わない仏具が出てきます
迷っている方に当店からお伝えしているのは、「元の仏壇というモノを残したいのか、手を合わせる場所が残れば十分なのか」を先に決めてください、ということです。ここがはっきりすると、買うのか作り直すのかは自然に決まります。
よくある質問
Q. 収納付きのミニ仏壇に買い替えたら、今の仏具はそのまま使えますか。
多くの場合、花立や香炉は大きさが合わなくなります。小型の仏壇では三具足(花立・香炉・火立の3点)をサイズの小さい物に替えるのが一般的です。ただし小さすぎると灰がこぼれたり花が生けられなかったりして、かえってお参りしづらくなりますので、内寸に対して余裕を持たせた大きさを選んでください。使わなくなった仏具は、供養して引き取ってもらう方法があります。
Q. 通販の商品ページに内寸が書かれていません。どうすればいいですか。
販売店に問い合わせて、引き出しの内寸を確認してください。そのとき「引き出しの内寸を教えてください」と聞くより、「短寸のお線香の箱を入れたいのですが入りますか」と、入れたい物の名前と寸法を伝える方が確実な答えが返ってきます。レールや底板の出っ張りで、表示された寸法どおりに入らないことがあるためです。
Q. 使わない期間、ミニ仏壇を押入れにしまっておいてもいいでしょうか。
しまうこと自体を止める決まりはありませんが、押入れは湿気がこもりやすく、木製の仏壇には向きません。仮に一時的にしまう場合でも、上に物を重ねず、ときどき扉を開けて風を通してください。扱いの是非については宗派や寺院によって考え方が異なりますので、気になるようでしたら菩提寺に相談しておくと迷いが残りません。
Q. 結壇に仏壇をお願いした場合、今の引き出しに入っている仏具はどうなりますか。
仏具や位牌は、1箱5,000円で引き取って供養しています。新しくお使いになるミニサイズの仏具は、おりんセットや仏具一式セットとしてご用意していますので、今あるものを無理に合わせる必要はありません。何を残して何を供養するかは、ご相談のときに一緒に整理していきます。
Q. 収納には具体的に何を入れておくのがよいですか。
毎日使う物だけを外に出し、残りをまとめてしまっている方が多いです。外に出すのは三具足とおりん、しまうのはお線香・マッチやライター・数珠・ふきん・予備のろうそくというのが標準的な分け方になります。散らかった状態だとお参り自体が億劫になりやすいので、手に取る回数で分けるのが長続きするコツです。
収納から考えると、仏壇の選び方が変わります
収納付きのミニ仏壇を探している方の本当の望みは、たいてい「すっきりさせたい。でも粗末な扱いにはしたくない」というところにあります。この2つは両立できますし、そのための方法は買い替えだけではありません。
今ある仏壇の一部を活かして、手のひらサイズに作り直すこともできます。今お使いの位牌やおりんが収まる形を一緒に考えますので、まずはお気軽に結壇のサービスページからご相談ください。