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数珠の処分方法|捨て方・供養の要否・費用の目安を解説

数珠の処分方法|捨て方・供養の要否・費用の目安を解説

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

数珠は紐が切れても直して使い続けられるので、手放すと決める前に一度は修理という道を確かめてみてください。そのうえで手放す場合は、寺社や郵送のサービスでお焚き上げしてもらう方法と、素材ごとに分別して家庭ごみに出す方法があります。

【早わかり】数珠の処分の要点

  • 紐が切れた数珠は糸替え・房替えで直せる。念珠店・仏具店で数千円程度から(自社調べ)、郵送で受け付ける店もある
  • 寺社に納めてお焚き上げしてもらう費用は数千円〜1万円程度(自社調べ)。受け付けの可否は寺社ごとに異なるため事前連絡が必要
  • 郵送のお焚き上げ・供養サービスは1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ)。位牌や仏具と一緒に納められることが多い
  • 家庭ごみに出す場合、区分は素材で変わる。木や木の実は可燃、水晶・天然石・ガラス・金属パーツは不燃になることが多い
  • 結壇では仏具やお位牌の郵送供養を1箱5,000円(税込)で承っている。仏壇本体まで整理するなら、一部を活かして手のひらサイズに作り直す方法もある(一般的な業者は30万〜100万円程度(自社調べ)、結壇は118,000円(税込)〜で供養代込み)

この記事でわかること

  • 数珠を家庭ごみに出してよいのか、素材でどう分かれるのか
  • 手放す方法ごとの費用と期間の比較(修理・寺社・郵送・お店への相談・家庭ごみ)
  • 故人の数珠を形見にする場合、棺に納めたい場合の考え方
  • 紐が切れた数珠を直すという選択肢と、その頼み方
  • 数珠と一緒に仏壇・位牌まで整理するときの進め方

遺品整理で故人の数珠が出てきた方、紐が切れて扱いに迷っている方、終活で持ち物を減らしたい方に向けて、当店の店頭でお客さまにお話ししている内容をまとめました。

結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

数珠はそのままごみに出してよいのか

数珠はそのままごみに出してよいのか

数珠は宗教的な決まりで捨て方が定められているわけではなく、家庭ごみとして処分できるという考え方が一般的です。実際に、ごみの分別辞典に品目として「数珠」を載せている自治体もあり、たとえば鹿児島県指宿市の分別辞典では燃えるごみに区分されています。

とはいえ、手を合わせるときに握ってきた道具ですから、そのままごみ袋に入れるのは気が引ける、という方が実際には多くいらっしゃいます。数珠は念珠(ねんじゅ)とも呼ばれ、仏さまを念じながらお唱えした回数を数えるところから名づけられた法具です。珠の数は百八個が基準で、その半分や四分の一など、扱いやすく短くしたものも広く使われています。

気になる場合は、お焚き上げに出すか、次の章のように直して使い続けるという道もあります。どちらを選んでも間違いということはありません。長く手元にあったものへ感謝を伝えてから区切りをつけたい、というお気持ちを基準に選んでいただければと思います。

なお、珠の数や形、扱いの作法は宗派によって異なります。正式な進め方が気になる場合は、ご自身の菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に確認すると確実です。

数珠をどうするか、選択肢を一覧で比べる

数珠の扱いは、大きく「直して使い続ける・手元に残す」「供養して手放す」「ごみとして手放す」の3方向に分かれます。費用と期間の目安を並べると、判断しやすくなります。

方法 費用の目安 期間の目安 こんなときに
修理して使い続ける(糸替え・房替え) 数千円程度から(自社調べ) 1〜3週間程度(郵送を含む) 紐が切れた、房がほつれた
形見として受け継ぐ・手元に残す 費用なし 故人が使っていた数珠
寺社に納めてお焚き上げ 数千円〜1万円程度(自社調べ) 持ち込みなら即日〜、行事に合わせるなら数週間 手を合わせて区切りをつけたい
郵送のお焚き上げ・供養サービス 1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ) 発送から完了まで数週間〜1〜2ヶ月 遠方、量が多い、位牌や仏具も一緒に
購入した数珠店・仏具店に相談 店により異なる(買い替えとセットが基本) 店頭で即日〜 買い替えを考えている
家庭ごみに出す 実質無料 収集日しだい 費用も手間もかけたくない
遺品整理・不用品回収に一括で頼む 1万〜4万円程度(自社調べ) 半日〜1日 仏壇や家財ごと片付ける

数珠1点だけのために回収業者を呼ぶと割高になります。表の最後の方法は、仏壇や家財の整理と同時に進めるときの選択肢と考えてください。

手放す前に、まず直せるかを確かめる

手放す前に、まず直せるかを確かめる

紐が切れた数珠は、糸替えや房替えで元通りに使えることがほとんどです。切れたこと自体を寿命と受け取る必要はなく、修理を扱う念珠店・仏具店で相談できます。

主な修理は3種類です。珠をつないでいる中通しの糸(中糸・なかいと)の交換、房のほつれや色あせを直す房替え、欠けた珠や紛失した珠の補充です。費用は内容と素材で変わりますが、数千円程度から(自社調べ)が目安になります。

郵送で受け付ける店もあるため、近くに仏具店がない場合でも頼めます。依頼するときは、切れた珠や房もすべてまとめて送ることが大切です。珠が1つでも足りないと、同じ材質・同じ大きさのものを探すところから始めることになり、仕上がりまで時間がかかります。

紐が切れた数珠をどう受け止めるか

紐が切れることを気にされる方は少なくありませんが、糸は使っているうちに擦れて弱くなる消耗品です。長く手を合わせてきた証と受け止め、直して使い続ける方も大勢いらっしゃいます。受け止め方は宗派・地域によって異なりますので、気になる場合は菩提寺に相談してみてください。

家庭ごみに出すときの分け方と気をつけたいこと

家庭ごみに出す場合、区分を決めるのは素材です。木や木の実(菩提樹の実など)でできた数珠は可燃ごみ、水晶・天然石・ガラス・陶器の珠や金属の房留めを含むものは不燃ごみとして扱う自治体が多くなっています。

注意したいのは、数珠が品目一覧に載っていない自治体のほうが多いという点です。載っていない場合は素材で判断することになりますが、迷ったら分別辞典や収集の窓口で確認してください。同じ素材でも自治体によって区分が違うことがあり、自己判断だと収集されずに残ってしまいます。

丁寧に手放したい方は、白い紙や封筒に包み、ほかのごみと分けて出す方が多いです。ひとつまみの塩を添える方もいらっしゃいます。どちらも民間の慣習であって、必ずこうしなければならないという決まりではありません。手を合わせてから包む、という時間を取るだけでも気持ちの整理がつきます。

房や中糸だけが繊維で、珠が石という数珠もあります。分けられる範囲で外して、それぞれの区分で出せば十分です。無理に分解すると珠を紛失しやすいので、ばらけそうな場合は袋にまとめてから窓口に確認しましょう。

供養(お焚き上げ)に出すときの流れと費用

供養(お焚き上げ)に出すときの流れと費用

供養に出したい場合は、寺社に納める方法と、郵送のサービスを使う方法があります。お焚き上げとは、寺社で読経とともに焚いて手放す供養のことです。

寺社に納める場合の費用は数千円〜1万円程度(自社調べ)が目安です。ただし、数珠のような小物でも受け付けの可否や持ち込み方法は寺社ごとに違います。石や金属を含むものは焚けないため対象外とする寺社もありますので、持参する前に必ず電話で確認してください。当日の流れが分かっていれば、慌てずに手を合わせられます。

遠方に住んでいる、量が多いという場合は、郵送のお焚き上げ・供養サービスが現実的です。費用は1箱あたり5,000円〜1万円程度(自社調べ)で、位牌・仏具・遺影などと同梱できることが多く、遺品整理でまとめて出てきたときに向いています。

結壇でも、仏具やお位牌をお送りいただければ1箱5,000円(税込)で供養と処分を承っています。数珠をご一緒にお納めになりたい場合も、中身をお伺いしたうえで一番よい方法をご案内しますので、箱を用意する前にお気軽にご相談ください。サービスの内容は結壇のサービス紹介、料金はご利用料金にまとめています。

なお、数珠に魂入れ(開眼供養)を行うかどうか、手放すときに魂抜きが要るかどうかは、寺院・宗派によって扱いが分かれます。必要・不要を一律に決めず、気になる場合は菩提寺に相談してください。

故人の数珠が出てきたときの考え方

故人の数珠が出てきたときの考え方

遺品整理で故人の数珠が出てきた場合、家族が形見として受け継いで使うことは差し支えないと考えられています。故人が手を合わせてきた道具を、今度は自分が使う。ご先祖さまを身近に感じられる、良い受け継ぎ方だと思います。

ただし、宗派や地域、家の考え方によって受け止め方に差があります。親族のどなたかが気にされる場合もありますので、遺品整理の場でひと言ずつ確認しておくと、あとに気まずさが残りません。家族みんなにとっての大切な人の持ち物だからこそ、丁寧に決めたいところです。

棺に納めたい場合

故人の数珠を棺に納めたいという相談もよくいただきます。納められるかどうかは素材によります。自治体の火葬場では、遺骨を傷つけたり炉を傷めたりする恐れがあるとして、金属製品やガラス製品を棺に入れないよう案内しているところがあります。水晶や天然石の珠、金属の房留めが付いた数珠はこれに当てはまる可能性があるため、葬儀社か火葬場に事前に確認してください。

納められない場合でも、出棺まで手に持たせて最後にお戻しする、火葬後に形見として受け継ぐといった方法があります。葬儀社に相談すれば、その場に合った形を提案してもらえます。

受け継がないと決めた場合

使う人がいないと決まったら、お焚き上げに出すか、家庭ごみとして手放すかを選びます。数珠だけが単独で出てくることは少なく、たいていは位牌・仏具・仏壇本体と一緒に出てきます。品目ごとにばらばらに手配すると手間も費用もかさむので、次の章のようにまとめて考えたほうが進めやすくなります。

仏壇まで整理する方へ|捨てずに残すという選択肢

仏壇まで整理する方へ|捨てずに残すという選択肢

数珠の行き先が決まると、次に向き合うのが位牌や仏壇本体です。数珠は寺社や郵送の供養で納められても、仏壇本体は自分たちで手配して整理する必要があります。寺院が仏壇本体を引き取るのは極めて稀だからです。

このとき、処分する以外に「仏壇の一部を活かして小さく作り直し、手を合わせる場所を残す」という方法があります。結壇(ゆいだん)では、長年お参りしてきた仏壇をお引き取りし、扉や彫刻、木材などの一部を使って手のひらサイズの仏壇に作り直しています。どの部分を残すかは、「この彫りを残したい」といったご要望を職人が伺いながら決めていきます。

仏壇のリメイクを手がける業者はもともと少なく、料金の目安は30万〜100万円程度(自社調べ)とされ、納期も3ヶ月〜半年程度(自社調べ)が一般的です。結壇では梅コースの118,000円(税込)〜という形で料金をパッケージにしており、魂抜きの供養代を含みます。仏壇の引き取り費用は地域別に別途いただき、静岡18,000円、関東・東海28,000円、関西29,000円、九州44,000円、北海道51,000円(いずれも税込)です。お渡しまでは約2〜3ヶ月かかります。

一般的なリメイク業者 結壇
料金 30万〜100万円程度(自社調べ)・オーダーメイドで変動 118,000円(税込)〜のコース制+引き取り費(地域別)
供養(魂抜き) 行わないことが多い 供養したうえで加工。費用は料金に含む
納期 3ヶ月〜半年程度(自社調べ) 約2〜3ヶ月
大きさ 業者により異なる 手のひらサイズまで小さくできる
複数個の製作 業者により異なる 1つの仏壇から複数お作りし、家族で分けられる(2つ以上のご注文で2つ目以降30,000円引き)

故人の数珠を形見として持っていたいというお気持ちと、仏壇を家族で分けて残したいというお気持ちは、根っこが同じだと感じています。ひとつの仏壇から複数お作りして兄弟・親族で分け合えるのは、家族みんなのご先祖さまだからこそ喜ばれている選び方です。ご利用いただいた方の感想はお客様の声で紹介しています。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

方法ごとに、合う場合と合わない場合を整理します。

修理して使い続けるのがおすすめな人

  • 紐が切れただけで、珠や房そのものは傷んでいない人
  • 故人から受け継いだ数珠を自分で使いたい人
  • 買い直すより、使い慣れたものを手元に残したい人

お焚き上げに出すのがおすすめな人

  • そのままごみに出すことに抵抗がある人。手を合わせて手放すほうが心残りになりにくいためです
  • 位牌・仏具・遺影など、ほかにも納めたいものがある人
  • 遠方に住んでいて寺社に持ち込めない人(郵送のサービスが使えます)

家庭ごみに出すのがおすすめな人

  • 費用も手間もかけずに手放すと割り切れる人
  • 傷みが激しく、修理しても使う予定がない人

おすすめしない人

  • 数珠1点のために不用品回収を呼ぶのはおすすめしません。1万〜4万円程度(自社調べ)かかり、単体では割高になるためです
  • 迷いが残っているうちに家庭ごみへ出すのもおすすめしません。数珠は場所を取らないので、気持ちが固まるまで仏壇の引き出しなどに保管しておいて差し支えありません
  • 素材を確かめずに可燃ごみへまとめて出すのは避けてください。石やガラスの珠が混ざっていると収集されないことがあります

よくある質問(FAQ)

Q1. 数珠を買い替えました。古いほうを持ち続けても構いませんか?

数珠を何本お持ちでも差し支えない、というのが一般的な受け止め方です。日常の持ち歩き用と法事用で使い分ける方もいらっしゃいます。置いておくのが気になる場合は、傷んだほうをお焚き上げに出し、状態の良いほうを残すという整理の仕方もあります。

Q2. 家族以外の人に数珠を譲ってもよいものですか?

友人や知人にお渡しすること自体を禁じる決まりはありません。ただ、数珠は宗派によって珠の数や形が違うため、受け取る方の宗派に合わないことがあります。お渡しする前に「法事で使えるか」を先方が菩提寺に確認できるよう、素材と形を伝えておくとお互いに気を遣わずに済みます。

Q3. 郵送で修理を頼むとき、どのように送ればよいですか?

まず店に電話かメールで、素材(木か石か)、切れている箇所、房の状態を伝えて見積もりを取ります。送るときは切れた珠や房も残らず入れ、緩衝材で包んで箱に入れてください。珠が1つ欠けるだけで同じ材質・大きさの珠を探すことになり、仕上がりが遅れます。

Q4. お守りやお札と一緒に、数珠もまとめて手放せますか?

納め先が分かれる点に注意してください。神社で受けたお札やお守りは神社の古神札納所へ、数珠は仏具ですのでお寺のお焚き上げか供養サービスへ、というのが基本の分け方です。郵送の供養サービスであれば仏具をまとめて納められることが多く、結壇でも仏具やお位牌の郵送供養(1箱5,000円・税込)を承っています。

Q5. 水晶や翡翠など、値の張る数珠は買い取ってもらえますか?

素材や状態によっては買取を扱う店もありますが、材質の鑑定が必要ですし、素材によっては取引が法律で規制されているものもあります。金額を期待するより、購入した店か仏具店に「直して使えるか、値が付くか」をあわせて相談するほうが確実です。手放し方が決まらないうちは、無理に売り先を探さず保管しておいて構いません。

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