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仏壇じまいは親族への相談から|誰に・どの順で・何を決めるか

仏壇じまいは親族への相談から|誰に・どの順で・何を決めるか

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

仏壇じまいは、供養や処分の手配より先に、家族・親族への相談から始めるのが基本です。誰に・どの順番で・何を話し合えばよいかをあらかじめ押さえておけば、揉めることなく、気持ちよく区切りをつけられます。

この記事でわかること

  • 仏壇じまいを親族に相談してから進めるべき理由と、相談する順番
  • 話し合いで決めておきたい5つのこと(費用の負担、位牌の行き先など)
  • 処分に反対されたときの向き合い方と落とし所
  • 親族の合意ができたあとの、仏壇じまいの流れと費用の目安
  • 捨てずに小さく作り直して、親族で分けて持つという方法

この記事は、親の死後や実家じまい、施設への入居をきっかけに仏壇じまいを考え始めたものの、「自分が言い出していいのか」「親や兄弟にどう切り出せばいいのか」で立ち止まっている方に向けて書きました。

【早わかり】仏壇じまいと親族相談の要点

  • 仏壇じまいの手順は「親族への相談、閉眼供養(魂抜き)、中身の整理、本体の手放し」の4ステップで、親族への相談が最初のステップです
  • 相談する順番は「仏壇を守ってきた本人、兄弟姉妹、付き合いのある親戚、菩提寺」が基本です
  • 閉眼供養のお布施は1万〜5万円程度(自社調べ)、本体の処分費用は方法により数百円〜数万円程度です
  • 仏壇は法律上、相続財産とは別に「引き継ぐ人」が決まる扱いです。ただし実際は、話し合いで合意して進めるのが円満です
  • 反対されたときは、魂抜きを済ませたうえで仏壇の一部を手のひらサイズに作り直して残す方法が落とし所になります。結壇では118,000円(税込)〜・供養の費用込みでお受けしています
結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

仏壇じまいは親族への相談から|誰に・どの順番で切り出すか

仏壇じまいは親族への相談から|誰に・どの順番で切り出すか

仏壇じまいで最初にやるべきことは、業者探しでも菩提寺への連絡でもなく、家族・親族への相談です。相談する順番は「仏壇を守ってきた本人、兄弟姉妹、付き合いのある親戚、菩提寺」が基本になります。

なぜ相談が最初のステップなのか

仏壇じまいとは、きちんと供養を済ませてから仏壇を手放すことをいいます。その代表が閉眼供養(へいげんくよう)で、仏壇から魂を抜くために行う儀式のことです。「魂抜き」とも呼ばれます。

進め方は次の4ステップが基本で、その最初に置かれるのが親族への相談です。

  1. 家族・親族へ相談して了承を得る
  2. 閉眼供養(魂抜き)を行う
  3. 位牌や過去帳など、中身を整理する
  4. 仏壇本体を手放す(処分、または作り直し)

仏壇は、一軒の家の持ち物というより「家族みんなでご先祖さまに手を合わせてきた場所」です。家族みんなのご先祖さまだからこそ、決める前にひと声かけて、丁寧に進めたいところです。

もうひとつ、現実的な理由もあります。独断で進めてしまうと、「なぜ相談してくれなかったのか」という悲しみが、あとあとまで親族の心に残ってしまうことがあるからです。私も店頭でご相談を受けるとき、最初に「ご家族にはお話しされましたか」と伺うようにしています。

相談する順番の目安

  1. 仏壇を守ってきた本人(父・母など): 施設に入られる場合や実家を離れる場合でも、長年手を合わせてきたご本人の気持ちが最優先です。
  2. 兄弟姉妹: 費用の分担や形見分けの当事者になるため、方針を決める前の段階で声をかけます。
  3. 付き合いのある親戚(叔父・叔母など): お盆やお彼岸にお参りに来てくれた方には一言伝えておくと、その後のお付き合いも穏やかに続きます。
  4. 菩提寺: 菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓があり、法要をお願いしてきたお寺のことです。閉眼供養の相談を兼ねて、方針が固まってきた段階で連絡します。

切り出すタイミング

法要やお盆など、親族が自然に集まる機会に切り出すのがおすすめです。仏壇を前にして話せるので、「置き場所に困っている」という愚痴ではなく、「これからどうお守りしていくか」という前向きな相談として伝わりやすいからです。

全員が集まる機会を待てない事情があるときは、電話や手紙で個別に伝えても構いません。大切なのは、決めたあとの報告ではなく、決める前の相談にすることです。

仏壇じまいは誰が決める?

仏壇や位牌は、法律上「祭祀財産(さいしざいさん)」と呼ばれます。祭祀財産とは、仏壇・位牌・お墓のように先祖をまつるための財産のことで、相続財産(遺産分割の対象)とは別に、引き継ぐ人が決まる扱いになっています。

とはいえ、「決める権利が誰にあるか」から入ると、話は前に進みにくくなります。家族みんなが納得する形を話し合いで探るのが、結局はいちばんの近道です。どうしても折り合いがつかない場合には家庭裁判所の制度もありますが、そこまで至るケースはまれです。

親族と話し合っておきたい5つのこと

親族と話し合っておきたい5つのこと

話し合いで決めておきたいのは「引き継ぐ人・費用・中身の行き先・供養の頼み先・残すもの」の5つです。この5つが決まれば、あとは手配を進めるだけになります。

  1. 仏壇を引き継ぐ人がいるか: 誰かが引き継げるなら、仏壇じまいをしない選択もあります。引き継ぐ人がいない、置ける家がない、と全員で確認できてはじめて「じまい」の合意に進めます。
  2. 費用を誰がどう負担するか: 供養のお布施と処分の費用を合わせると、それなりの金額になります。先に見積もりを取って金額を共有すると、負担の話が具体的に進みます。
  3. 位牌・過去帳・遺影・本尊の行き先: 過去帳(かこちょう)とは、ご先祖の名前や命日を記した帳面のことです。本尊(ほんぞん)とは、仏壇の中央にまつられている仏さまの像や掛け軸を指します。それぞれ、僧侶にお願いして引き取ってもらう、家族の記録として手元に残す、業者の引き取り供養に出す、といった行き先があります。
  4. 供養(閉眼供養)をどこに頼むか: 菩提寺があるなら菩提寺に依頼します。ない場合は、僧侶を手配してくれる業者に相談できます。
  5. かたちとして何か残すか: 仏壇の一部を形見として残す、小さく作り直して兄弟で分ける、といった選択肢があります。あとの章で詳しく紹介します。

あわせて、「いつまでに行うか」の目安も決めておくと、その後の手配が滞りません。実家の売却や退去の期日がある場合は、そこから逆算して予定を立てます。

処分に反対されたときの向き合い方

処分に反対されたときの向き合い方

反対されたときは、説得しようとするより、反対の中身を聞き分けることが解決への近道です。中身が分かれば、多くの場合、代わりの方法で折り合えます。

反対の中身は、大きく2つに分かれます。「長年手を合わせてきた仏壇というモノを捨てることへの抵抗」と、「手放したら供養が絶えてしまうのではないかという不安」です。どちらなのかによって、示すべき落とし所が変わります。

そのうえで、話し合いでは次の点を心がけてみてください。

  • 共感から入る: 親世代にとって仏壇は、ご先祖さまと家をつないできた存在です。「ここまで大事にしてきた気持ち」をまず受け止めてから、こちらの事情を話すと、聞いてもらいやすくなります。
  • 言葉を選ぶ: 「処分する」と切り出すより、「きちんと供養して、今の暮らしに合う形に整えたい」と伝えるほうが、本意が伝わります。仏壇じまいは供養を尽くして区切りをつける行いで、投げ捨てることではありません。
  • 急がない: 一度の話し合いで決めようとしないことも大切です。持ち帰って、次に集まる機会にまた話す。この繰り返しのほうが、結果として早くまとまることも多いです。
  • 代わりの方法を用意して臨む: 「モノを捨てることへの抵抗」には、仏壇の一部を小さく作り直して残す方法が答えになります。「供養が絶える不安」には、閉眼供養を営んだうえで、手を合わせる場所を各家庭に残せることを伝えます。具体的な方法は、このあとの章で紹介します。

親族の合意ができたら|仏壇じまいの流れと費用の目安

親族の合意ができたら|仏壇じまいの流れと費用の目安

合意ができたあとの流れは「閉眼供養、中身の整理、本体の手放し」の3つで、費用は供養と処分方法の組み合わせで決まります。

閉眼供養(魂抜き)を頼む

菩提寺がある場合は、まず菩提寺に連絡します。お布施の目安は1万〜5万円程度(自社調べ)で、僧侶に自宅へ来ていただく場合は、御車代・御膳料として別に数千円〜1万円程度(自社調べ)を包みます。

宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。

菩提寺がない場合は、仏壇店や業者に相談する方法があります。ただし、閉眼供養を執り行うのは寺院・僧侶です。仏壇店や業者は僧侶を手配してくれますが、儀式そのものは行いません。

中身を整理する

位牌・過去帳・遺影などを取り出し、話し合いで決めた行き先へ移します。引き出しの奥から通帳や印鑑などの貴重品が見つかることも珍しくありません。家族だけの確認では見落としが出やすいため、引き取り当日に業者と一緒に最終確認をする流れにしておくと確実です。

本体の手放し方を選ぶ

方法 費用の目安 供養(僧侶手配) 特徴
菩提寺に閉眼供養を依頼し、処分は別途手配 お布施1万〜5万円程度(自社調べ)+処分費用 菩提寺の僧侶が執り行う 供養は菩提寺、本体の処分は別に手配するのが基本形
自治体の粗大ごみ 数百円〜2,000円程度(自治体により異なる) なし(供養は別途手配) 費用は最も抑えられるが、親族の心情への配慮が特に必要
不用品回収業者 1万〜4万円程度(自社調べ) 業者による(手配の可否を確認) 家財とまとめて頼めるため、実家じまいと相性が良い
仏壇店・仏具店 小型で1万〜2万円程度、大型は数万円程度(自社調べ) 店経由で僧侶を手配できる場合がある 仏壇の扱いに慣れている
結壇の仏壇処分サービス 8,800円〜(3辺合計のサイズ別・全国一律) 提携寺院が全宗派対応・お布施不要 供養代込み。仏壇の一部を写真立てにして返却
結壇の作り直し(捨てずに残す) 118,000円(税込)〜+引き取り費用 魂抜きの費用込み 手のひらサイズに作り直して残す。複数個での形見分けも可

寺院に本体の引き取りまでお願いできるケースは極めてまれです。供養は菩提寺、処分は別の手段、と分けて考えるのが基本になります。業者を比べるときは、金額だけでなく供養(僧侶手配)の可否まで確認しておくと、あとで慌てません。

運び出しの前には、仏壇の寸法を測って伝え、仏間から玄関までの通り道を確認しておくと当日が滞りなく進みます。

捨てずに残す選択肢|小さく作り直して親族で分ける

捨てずに残す選択肢|小さく作り直して親族で分ける

処分に抵抗のある親族がいる場合は、魂抜きを済ませたうえで、仏壇の一部を手のひらサイズの仏壇に作り直す方法があります。当店・結壇が専門でお受けしているサービスです。

結壇では、引き取った仏壇の扉や彫刻などの部材を使い、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直しています。引き取りから供養、製作、納品まで一括でお受けし、魂抜きの費用も料金に含まれています。料金は118,000円(税込)からで、引き取り費用は別途18,000円〜51,000円(地域別・全国対応)、納期は約2〜3ヶ月です。コースごとの詳しい料金はご利用料金のページをご覧ください。

親族での話し合いという点で、この方法には大きな利点があります。1つの仏壇から複数個を作って、兄弟姉妹で形見分けできることです。「実家の仏壇を誰が引き継ぐか」という重い問いを、「それぞれの家に小さく分けて持つ」という形に変えられます。結壇では、2つ以上まとめてご注文いただくと、2つ目以降は30,000円引きになります。

実家の取り壊しや施設への入居をきっかけに仏壇を作り直された方の実例は、お客様の声で紹介しています。

話し合いの結果、手放すと決めた場合もご相談いただけます。結壇には処分専門のサービスもあり、全国一律のサイズ別料金(8,800円〜)で、提携寺院の住職が全宗派に対応して供養を執り行います。お布施は不要で、供養のあとには仏壇の一部を写真立てにしてお返ししています。残すか、手放すか。どちらが合うかを含めて、サービスページからお気軽にご相談ください。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

結壇の作り直し(形見分け)は、次のような方に合っています。当てはまらない場合は、別の方法のほうが満足につながります。

こんな人におすすめ

  • 親族に「捨てるのは忍びない」という声があり、話がまとまらない
  • 兄弟姉妹の誰か1人に仏壇を背負わせたくない(分けて持ちたい)
  • 実家の仏壇は自宅に置けない大きさだが、手を合わせる場所は残したい
  • 供養(魂抜き)から納品まで一括で任せたい
  • 実家が遠方にある(結壇は全国対応です)

おすすめしない人

  • 費用をとにかく抑えたい(自治体の粗大ごみが最安です。ただし供養は別途手配になります)
  • 元の仏壇をそのままの大きさで使い続けたい(作り直しではなく、修理や置き場所の工夫が合っています)
  • 退去の期日が迫っていて、手放すことだけを済ませたい(作り直しの納期は約2〜3ヶ月のため、結壇の処分サービスのほうが合います)

仏壇じまいと親族についてよくある質問

Q1. 親族が遠方で全員集まれません。電話やLINEでの相談でも失礼になりませんか?

失礼にはなりません。大切なのは、決めてから伝える事後報告にしないことです。仏壇の写真を送って状態を共有したり、グループトークに見積もりを載せて一緒に見たりすると、離れていても同じ前提で話し合えます。

Q2. 仏壇じまいの費用は誰が負担するのが一般的ですか?

決まったルールはありません。仏壇を引き継いできた方が負担する場合と、兄弟姉妹で分担する場合のどちらもあります。先に見積もりを取り、実際の金額を見ながら決めると、話がこじれにくくなります。

Q3. 親族に相談しないまま仏壇じまいを済ませてしまいました。今からできることはありますか?

これからでも、経緯を丁寧に報告することをおすすめします。閉眼供養を済ませたこと、位牌や過去帳をどうしたかを伝えれば、大切に見送った気持ちは伝わります。供養したときの写真や証明書が残っていれば、あわせて見せると受け止めてもらいやすくなります。

Q4. 位牌や過去帳も仏壇と一緒に手放すべきですか?

一緒に手放す必要はありません。位牌は僧侶にお願いして引き取ってもらうか、業者の引き取り供養に出す方法があり、過去帳は家族の記録として手元に残す方も多いです。結壇では、仏具・位牌の引き取り供養を1箱5,000円でお受けしています。

Q5. お盆や法要の場で仏壇じまいの話を切り出すのは不謹慎でしょうか?

不謹慎ではない、と私は考えています。ご先祖さまに手を合わせた直後は、家族が同じ気持ちで向き合える貴重な機会だからです。ただし結論を急がず、「一度考えてみてほしい」と投げかける程度にとどめると、角が立ちません。

まとめ|家族みんなのご先祖さまだからこそ、相談から

仏壇じまいは、親族への相談から始めれば大きく揉めることはありません。順番は「仏壇を守ってきた本人、兄弟姉妹、付き合いのある親戚、菩提寺」。決めることは「引き継ぐ人・費用・中身の行き先・供養の頼み先・残すもの」の5つです。

反対する方がいても、それはご先祖さまを大切に思う気持ちの表れです。捨てずに小さく作り直して分ける方法も含めて、家族みんなが納得できる形を探してみてください。

当店でよければ、話し合いの材料になる見積もりづくりからお手伝いします。サービスページからお気軽にご相談ください。


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