
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
引っ越しで仏壇を持っていけないときは、そのまま運ぶ・小さく買い替える・供養して手放す・実家に残すの4つから選べます。そして、大きな仏壇でも供養したうえで一部を手のひらサイズに作り直せば、新居に持っていくこともできます。
この記事は、引っ越しをきっかけに「新居に仏壇が置けない」「持っていくべきか手放すべきか迷っている」という方に向けて書きました。処分の疑問にもきちんとお答えしたうえで、「捨てるしかない」と思い込む前に知っておいてほしい選択肢もお伝えします。
この記事でわかること
- 引っ越しで仏壇に困ったときの4つの選択肢と、それぞれの費用・流れ
- 引っ越しを機に処分する方法(自治体の粗大ごみ・専門業者・仏壇店)と費用の目安
- 引っ越し前後に必要な供養(魂抜き・魂入れ)とお布施の目安
- 退去日から逆算した、いつ何をすればよいかのスケジュール
- 大きな仏壇でも新居に持っていける、手のひらサイズに残す方法
想定読者
新居が賃貸・マンションで大きな仏壇が置けない方、転居先が遠方の方、実家をたたむ・親御さんが施設に入るなどで仏壇の行き場に困っている方。退去日という締切がある中で、後悔のない選び方を知りたい方に読んでいただきたい内容です。
【早わかり】引っ越しで仏壇に困ったときの要点
- 選択肢は「運ぶ・小さく買い替える・供養して手放す・実家に残す」の4つ
- 手放す方法は、自治体の粗大ごみ(数百円〜2,000円程度・自治体により異なる)・専門業者・仏壇店の引き取り(条件付き)
- 手放す前の魂抜き(閉眼供養)のお布施は1万〜5万円程度(自社調べ)、御車代・御膳料は数千円〜1万円程度(自社調べ)が目安
- 遅くとも引っ越しの1ヶ月前には菩提寺へ連絡し、退去日から逆算して早めに動く
- 結壇では供養したうえで元の仏壇の一部を手のひらサイズに作り直し、新居に持っていける(118,000円〜・税込/引き取り費は別途・供養込み)
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
引っ越しで仏壇に困ったときの4つの選択肢

引っ越しで仏壇の行き場に困ったら、「運ぶ・小さく買い替える・供養して手放す・実家に残す」の4つが基本の選択肢です。さらに、結壇のように「供養して手のひらサイズに作り直す」方法もあり、この記事ではあわせて5つとして整理します。
大切なのは、いきなり処分方法を探す前に「自分は元の仏壇そのものを残したいのか、それとも手を合わせる場所さえあればよいのか」をはっきりさせることです。前者なら運ぶか作り直す、後者なら小さく買い替えるか手放す、と進む先が変わります。
| 選択肢 | 内容 | 費用の目安(自社調べ) | 供養 | おすすめな方 |
|---|---|---|---|---|
| そのまま新居へ運ぶ | 引っ越し業者・仏壇専門業者に依頼、または自分で運搬 | 運搬 1万〜数万円程度+旧居の魂抜き・新居の魂入れ 各1万〜5万円程度 | 旧居で魂抜き、新居で魂入れが一般的 | 新居に置き場所があり、今の仏壇を使い続けたい |
| 小さく買い替える | 新居サイズの小型仏壇を新調し、元の仏壇は供養して手放す | 購入費 3万〜20万円程度+元の仏壇の供養・処分費 | 元の仏壇の魂抜き+新しい仏壇の魂入れ | 新居に合うサイズにしたいが、元の仏壇の部材にこだわらない |
| 供養して手放す | 供養したうえで本体を手放す。自治体の粗大ごみ・専門業者・仏壇店引き取り(条件付き) | 粗大ごみ 数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)ほか | 手放す前に魂抜き(僧侶を手配) | 引き継ぐ人がいない、新居に置けず持ち続けられない |
| 実家・親族宅に残す | 新居に持っていかず実家などに据え置く | 移動しなければ費用は小さい(管理と将来の判断は先送り) | 移動しなければ供養は不要 | 単身赴任や仮住まいで、将来また戻る予定がある |
| 供養して手のひらサイズに作り直す(結壇) | 元の仏壇を引き取り・供養し、一部を使って手のひらサイズに作り直して新居へ | 118,000円〜(税込)+引き取り費(地域別)・供養込み | 加工前に魂抜き(閉眼供養)込み | 思い出の仏壇を残しつつ新居サイズにしたい・兄弟で分けたい |
自治体の粗大ごみは一見いちばん安く見えますが、運び出しや供養の手配は自分で行うことになります。方法によって「かかるお金」だけでなく「かかる手間」も違うので、次の項目から一つずつ見ていきましょう。
引っ越しを機に処分する方法と費用
引っ越しで手放すと決めた場合、主な方法は自治体の粗大ごみ・仏壇店の引き取り・専門業者の3つです。いずれも仏壇本体の運び出しと、手放す前の供養(僧侶の手配)を別に考える必要があります。
自治体の粗大ごみに出す
費用をいちばん抑えられる方法で、目安は数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)です。手順は「自治体へ回収を予約する、ごみ処理券を購入して貼る、指定の場所へ搬出する」という流れになります。
注意したいのは、運び出しを自分で行う必要がある点です。高さ80cmを超える大きな仏壇は50kgを超えることもあり、大人2人でも運び出しが難しい場合があります。さらに粗大ごみでは供養が付かないため、気持ちの区切りをつけたい方は、手放す前に別途で魂抜きを手配しておくと後悔が残りにくくなります。
仏壇店・仏具店に引き取ってもらう
仏壇店や仏具店では、新しい仏壇の購入を条件に引き取ってくれるケースがあります。引き取りだけを依頼する場合の本体処分費は、小型で1万〜2万円程度、大型は数万円程度(自社調べ)が一つの目安です。
なお、閉眼供養(魂抜き)を執り行うのは寺院・僧侶です。仏壇店は僧侶を手配してくれることはありますが、供養そのものはお寺が行います。「仏壇店で供養まで完結する」と思い込まず、供養の手配まで頼めるかを事前に確認しておきましょう。
専門業者に依頼する
不用品回収などの専門業者に頼む方法もあり、費用の目安は1万〜4万円程度(自社調べ)です。運び出しから引き取りまで任せられるので、退去日が迫っていて時間がない方に向いています。
業者を選ぶときは、料金だけでなく「供養(僧侶の手配)まで頼めるか」を必ず確認してください。手を合わせてきた仏壇だからこそ、値段の安さだけで決めず、供養の可否と作業内容の両方で比べることをおすすめします。
結壇の仏壇処分サービス
結壇では、供養までまとめてお引き受けする仏壇処分サービスもご用意しています。料金は全国一律・仏壇の3辺合計サイズ別(税込)で、〜150cm 8,800円/〜200cm 21,800円/〜250cm 29,800円/〜300cm 37,800円/〜350cm 45,800円/〜400cm 79,800円です。小さな仏壇なら郵送での処分(120サイズまで)が一律4,800円で、送料はお客さまのご負担になります。
供養をご希望の場合は、仏壇供養22,000円・仏具供養1箱5,000円のオプションを追加できます。料金には引き取り・運送・搬出作業・供養代が含まれ、お布施は不要、吊り下げやクレーンなどの特殊作業を除いて追加料金はかかりません。供養は提携寺院の住職が全宗派に対応し、手放したあとも一部を写真立てに作り直してお返ししています。対応エリアは全国(一部地域を除く)です。詳しくは結壇のサービスページをご覧ください。
引っ越し前後に必要な供養(魂抜き・魂入れ)

仏壇を移動したり手放したりする前には、魂抜き(閉眼供養)を行うのが一般的とされています。魂抜きとは、それまで手を合わせてきた仏壇を、一度「モノ」として動かせる状態に戻す儀式のことです。
そのまま新居へ運ぶ場合は、旧居で魂抜きをして搬出し、新居で魂入れ(開眼供養)を行って、再び手を合わせる対象に戻す流れが一般的です。魂入れとは、移動した仏壇に改めて魂を迎える儀式を指します。手放す場合は、魂抜きだけを行ってから本体を手放します。
ただし、宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。日取りについては、六曜と仏教は本来無関係とされているので、あまり神経質にならず菩提寺の都合と引っ越し日を優先して決めて構いません。
供養を執り行うのは寺院・僧侶で、仏壇店や業者は僧侶を手配してくれる立場です。お布施の目安は、閉眼供養(魂抜き)で1万〜5万円程度(自社調べ)、僧侶にお越しいただく際の御車代(お車代)や御膳料は数千円〜1万円程度(自社調べ)が一般的です。新居での魂入れ(開眼供養)も、同じくらいを目安に考えておくとよいでしょう。金額に迷ったら、無理に相場を探すより、菩提寺に率直にたずねるのが結局いちばん安心です。
退去日から逆算した仏壇の引っ越し・処分スケジュール
引っ越しの仏壇対応は「退去日という締切がある」のが特徴です。特に供養の日程は菩提寺の都合次第なので、早めに動くほど選択肢が広がります。目安として、次のスケジュールで進めると慌てずに済みます。
- 1ヶ月以上前: 家族・親族に相談し、運ぶ・小さくする・手放す・残すの方針を決める。菩提寺へ連絡して供養の日程を相談する
- 2〜3週間前: 業者や自治体の予約を取る(粗大ごみは予約が埋まることもあります)。運搬や引き取りを手配し、仏壇の中に大切な書類や貴重品が残っていないか、家族で一度確認しておく
- 1週間前〜前日: 魂抜き(閉眼供養)を行い、搬出する。業者に引き取ってもらう場合は、当日に業者と一緒に仏壇の中をもう一度確認すると、大切なものの入れ忘れを防げます
- 引っ越し後: そのまま運んだ場合は、新居で魂入れ(開眼供養)を行う
もし供養して手のひらサイズに作り直す方法を選ぶ場合は、製作に時間がかかるため、退去日までに完成品を受け取れるとは限りません。それでも、先に元の仏壇を引き取ってもらえば、新居に空けたスペースで完成を待てます。だからこそ、作り直しを検討するなら早めにご相談いただくのがおすすめです。
位牌・過去帳・仏具は仏壇と一緒にどうするか

仏壇の中には位牌・過去帳・本尊・仏具が入っています。仏壇本体を手放す場合でも、これらは一緒に処分してもよいものと、手元に残せるものに分かれます。
- 位牌: ご先祖さまお一人おひとりを表すものです。僧侶に引き取っていただく(位牌堂などに安置)ほか、業者が仏壇と一緒に引き取ることもあります。小さな仏壇に作り替えて残すこともできます
- 過去帳: ご先祖さまのお名前や命日を記した帳面です。僧侶に引き取っていただくほか、家族の記録として手元に残す方も多く、業者が引き取る場合もあります
- 本尊・仏具: 本尊は僧侶に引き取っていただくか、業者が仏壇と一緒に引き取ります。おりんなどの仏具は、供養して手放すか、小さな仏壇でも使えるものを選んで残せます
位牌や過去帳は「新居に持っていける小さなサイズ」でもそのまま残しやすいものです。何を残して何を手放すかは、家族みんなのご先祖さまに関わることなので、引っ越しでばたばたする前に一度話し合っておくと、あとから悔いが残りにくくなります。
実家をたたむ・遠方から・兄弟で分けるときの進め方

実家をたたむ引っ越しや、遠方への転居では、仏壇を「誰が・どこで守るのか」を家族で決めることが第一歩になります。トラブルを避けるためというより、家族みんなのご先祖さまだからこそ、みんなが納得できる形で丁寧に向き合いたいからです。
遠方でも対応できる業者は多く、結壇も全国(一部地域を除く)にお伺いしています。遠くて立ち会いが難しい場合は、事前に仏壇の寸法を正確に伝え、仏間から玄関、車両までの経路を写真で共有しておくと搬出がスムーズです。必要に応じて下見に来てもらえるかも確認しておくと安心できます。
兄弟姉妹で「実家の仏壇を誰か一人が引き取ると角が立つ」というときは、一つの仏壇を分けて、それぞれの新居で守るという考え方もあります。結壇では、元の仏壇から複数の手のひらサイズの仏壇を作り、兄弟で形見分けすることもできます。2つ以上のご注文で2つ目以降が30,000円割引になるので、それぞれの新居に一つずつ迎える形にしやすいです。実際に作り直した仏壇の様子はお客様の声でもご覧いただけます。
捨てずに残す選択肢|手のひらサイズに作り直して新居へ

「新居に大きな仏壇は置けない、でも先祖代々の仏壇を捨てるのは忍びない」という方には、供養したうえで一部を手のひらサイズに作り直し、新居に持っていく方法があります。手を合わせる場所を手放さずに、暮らしに合うサイズへ整えられるのが、処分との大きな違いです。
仏壇を小さくする方法には、大きな仏壇を小さく作り直す「ダウンサイジング」と、元の形を活かして洗浄・塗り直しできれいにする「仏壇洗濯」があります。結壇はこれに加えて、手のひらにのるサイズまで小型化することと、一つの仏壇から複数個を作って家族で形見分けできることを強みにしています。引っ越しで「新居に持っていけるサイズにしたい」という動機と、とても相性のよいやり方です。
こうしたリメイクは対応できる職人が少なく、一般には料金が分かりにくいのが実情で、相場はおおむね30万〜100万円程度(自社調べ)とされています。結壇では料金をあらかじめ決めており、梅(部分リノベーション)118,000円〜、竹(フルリノベーション)168,000円〜、松(オリジナルオーダー)298,000円〜(いずれも税込)です。ここに地域別の引き取り費が別途かかりますが、魂抜き(閉眼供養)の費用は料金に含まれています。
残す部分は、扉や彫刻、木材など思い出の詰まった箇所を、職人が「この彫りを残したい」といったご要望を聞きながら決めていきます。納期は、一般的なリメイクが3ヶ月〜半年程度とされるのに対し、結壇は約2〜3ヶ月です。工程が多く、ある程度の期間が必要になるので、引っ越しが決まったら早めにご相談ください。ご料金の詳細は結壇のご利用料金ページ、進め方はサービスページにまとめています。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
引っ越しで仏壇を「供養して手のひらサイズに作り直す」方法が合うかどうかを、整理してみます。
こんな人におすすめ
- 新居に大きな仏壇は置けないが、先祖代々の仏壇を手放すのは忍びない方
- 思い出の詰まった扉や彫りなど、元の仏壇の一部を残して新居に持っていきたい方
- 兄弟姉妹で、それぞれの新居に一つずつ迎えて形見分けしたい方
- 供養から引き取り、作り直しまでまとめて任せたい方
おすすめしない人
- 新居に十分な仏間があり、今の仏壇をそのまま使い続けたい方(そのまま運ぶのが向いています)
- 仏壇を引き継ぐ人がいて、実家などに据え置ける方(移動せず残す方が負担が小さいです)
- とにかく費用を最小限にしたい方(供養を別に手配したうえで、自治体の粗大ごみで手放す方法が向いています)
どの方法にも良いところがあります。ご自身とご家族が「あのとき、こうしてよかった」と思える形を選んでいただくのがいちばんです。
よくある質問
Q. 引っ越しで仏壇を処分するとき、魂抜きは必ず必要ですか?
必ず必要と言い切れるものではありません。手放す前に魂抜き(閉眼供養)を行うと、気持ちに区切りをつけやすいという考え方が一般的です。ただし宗派によって考え方が異なり、この言葉を使わない宗派もあるため、ご自身の宗派の進め方は菩提寺にたずねてみてください。
Q. 賃貸の退去日までに供養や搬出が間に合いそうにありません。
まずは菩提寺と業者に、退去日を伝えて相談してください。供養の日程が合わない場合は、単身赴任や仮住まいなら一時的に実家へ据え置く選択もあります。自治体の粗大ごみは予約が埋まっていることもあるので、思い立ったら早めに動いてください。
Q. 引っ越し先が遠方でも結壇に頼めますか?
はい、結壇は全国(一部地域を除く)にお伺いしています。引き取り費は地域別で、静岡18,000円・関東東海28,000円・関西29,000円・北陸信越30,000円・四国37,000円・東北中国38,000円・九州44,000円・北海道51,000円です。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 仏壇を新居にそのまま運ぶ場合、費用はどのくらいですか?
運搬費は依頼先によって幅がありますが、1万〜数万円程度(自社調べ)が目安です。これに加えて、旧居での魂抜きと新居での魂入れのお布施が各1万〜5万円程度(自社調べ)かかると考えておくとよいでしょう。
Q. 位牌や過去帳だけを新居に持っていってもいいですか?
問題ありません。位牌や過去帳は小さいので、仏壇本体は手放しても手元に残しやすいものです。ご本尊まわりの扱いは宗派で考え方が異なることがあるので、迷う場合は菩提寺に確認しておくと安心です。