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仏壇の修理費用と種類|依頼先・魂抜きと残す選択肢

仏壇の修理費用と種類|依頼先・魂抜きと残す選択肢

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

仏壇の修理は、汚れを落とすクリーニングから、傷んだ箇所だけを直す部分修理、下地からやり直す「お洗濯(完全修復)」まで、傷み方に合わせて選べます。費用は数千円から、状態によっては100万円ほどまで幅があるので、直す前に一度立ち止まって「今の家に合う大きさか」も一緒に考えると、後から悔いを残さずに済みます。

【早わかり】仏壇の修理の要点

  • 仏壇の修理は大きく3種類。汚れを落とす「クリーニング」、傷んだ箇所だけ直す「部分修理」、全解体して新品に近い状態まで蘇らせる「お洗濯(完全修復)」です
  • 費用の目安(自社調べ)は、クリーニングが数万円程度から、部分修理が数千円〜数万円程度、お洗濯(完全修復)は10万〜100万円程度。期間はクリーニング数時間〜数日、部分修理数日〜数週間、お洗濯約2〜4ヶ月です
  • 依頼先は製造の機能を持つ仏壇・仏具店か修理専門の業者。販売だけの店では受けられないこともあり要確認です
  • 工房に預けるときは、預ける前に魂抜き、戻ったら魂入れを行うのが一般的な考え方です(呼び方や考え方は宗派・寺院で異なるため、正式な進め方は菩提寺に確認を)
  • 「大きすぎて今の家に合わない」なら、供養して手のひらサイズに作り直す方法も。一般的なリメイクは30万〜100万円程度・3ヶ月〜半年程度(自社調べ)ですが、結壇なら118,000円〜(税込・供養込み)・約2〜3ヶ月です
結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

この記事でわかること

  • 仏壇の修理でできること(クリーニング・部分修理・お洗濯)の違い
  • 種類別の費用相場と、直すのにかかる期間の目安
  • 修理をどこに頼むか、失敗しない依頼先の選び方と注意点
  • 修理の前後に行う魂抜き・魂入れの考え方
  • 修理・買い替え・リメイク・処分の比べ方と、小さく作り直して残す方法

先祖代々の仏壇が古くなってきた方、引っ越しや法事を機に「このまま使うか、直すか」を迷っている方、そして「直すべきか買い替えるべきか」を天秤にかけている方に向けて書いています。

仏壇の修理とは?できることと3つの種類

仏壇の修理とは?できることと3つの種類

仏壇の修理は、傷み具合に応じて大きく3種類に分かれます。汚れを落とす「クリーニング」、傷んだ箇所だけを直す「部分修理」、そして全体を分解して新品に近い状態まで蘇らせる「お洗濯(完全修復)」です。

クリーニング(洗浄) は、仏具や金具を外して、線香のヤニや煤、ほこりなどの汚れを落とす作業です。木地や塗り、金箔はそのままなので、大きさも色も変わりません。「くすんできたけれど大きく傷んではいない」というときに選ばれます。

部分修理・部分修復 は、金箔の剥がれ、扉や障子のガタつき、彫刻の欠け、金具のゆるみなど、傷んだ箇所だけを直す方法です。全体はそのままで、悪くなったところだけを新しくするイメージです。購入からおおよそ10〜30年ほどで検討する方が多い印象です。

お洗濯(完全修復) とは、仏壇を全部分解し、木地の補修・漆の塗り直し・金箔の押し直し・金具の再メッキまでを行う、いちばん大がかりな修復のことです。新品を作るのに近い工程を踏むため、新品に近い状態まで蘇ります。金仏壇で行われることが多く、購入から30年以上たった仏壇の節目に選ばれます。ただし、大きさや形はそのまま引き継がれます。

当店にも「金箔がところどころ剥がれてきた」「扉の建て付けが悪くなった」といったご相談が寄せられます。まずはどの種類にあたるのかを見極めるところから始めると、費用の見当がつけやすくなります。

仏壇の修理費用の相場と納期【種類別】

仏壇の修理費用の相場と納期【種類別】

費用は、種類・サイズ・傷み具合の3つで大きく変わります。目安(自社調べ)は、クリーニングが数万円程度から、部分修理が数千円〜数万円程度、お洗濯(完全修復)は10万〜100万円程度です。

修理の種類 主な内容 費用の目安(自社調べ) 期間の目安 仏壇の変化
クリーニング(洗浄) 仏具・金具を外し、汚れやヤニ、煤を落とす 数万円程度〜 数時間〜数日 大きさ・色はそのまま
部分修理・部分修復 金箔の剥がれ、扉や彫刻の欠け、金具のゆるみなど傷んだ箇所だけ直す 数千円〜数万円程度 数日〜数週間 一部を新しく。大きさは変わらない
お洗濯(完全修復) 全解体し木地補修・漆の塗り直し・金箔の押し直し・金具の再メッキ 10万〜100万円程度(サイズ・状態で大きく異なる) 約2〜4ヶ月 新品に近い状態まで。大きさは変わらない

お洗濯の費用に大きな幅があるのは、仏壇のサイズと傷み具合、金箔や漆をどこまでやり直すかで工程量が変わるためです。小型より大型のほうが、また金仏壇のように装飾が細かいものほど、手間も費用も上がっていきます。正確な金額は、実物を見てもらった見積もりで確かめてください。

納期についても、下地からやり直すお洗濯は工程が多く、最短でも2ヶ月ほど、状態によっては4ヶ月ほどかかります。法事など期日がある場合は、早めに相談しておくと、あわてずに当日を迎えられます。

仏壇の修理はどこに頼む?依頼先の選び方と注意点

仏壇の修理はどこに頼む?依頼先の選び方と注意点

修理は、製造の機能を持つ仏壇・仏具店か、修理を専門にする業者に頼むのが基本です。販売だけのお店では受けられないこともあるので、依頼の前に「修理までできるか」を確認しておくと二度手間になりません。

頼み方には2つのかたちがあります。出張修理 とは、職人が自宅に来て、その場で直す方法です。軽いクリーニングや小さな部分修理は、この方法で対応できます。預かり修理 とは、仏壇を工房へ運び出して直す方法で、お洗濯のように分解が必要な作業はこちらになります。見積もりは無料で受けてくれるところが一般的です。

依頼先を選ぶときは、次の点を見ておくと失敗が減ります。

  • 複数の業者から見積もりを取り、金額と作業内容を見比べる
  • 魂抜き・魂入れのための僧侶の手配まで相談できるか確認する
  • 仏間から玄関、車両までの搬出経路や、仏壇の寸法を正確に伝える
  • 保証やアフターの有無を、契約前に聞いておく

ひとつ注意したいのが、すべての仏壇が修理に向くわけではないという点です。プリント合板や量産の安価な仏壇は、下地からの修復に向かず、修理費が新品の購入額を上回ってしまうことがあります。そうした場合は、無理に直すよりも買い替えや別の方法を含めて考えたほうが、結果的に納得のいく形になることもあります。

修理の前後に行う「魂抜き」と「魂入れ」

修理の前後に行う「魂抜き」と「魂入れ」

仏壇を工房へ預けて修理する場合は、預ける前に「魂抜き」、戻ってきたら「魂入れ」を行うのが一般的な考え方です。長年手を合わせてきた仏壇にいったん区切りをつけ、きれいになって戻ったところで改めてお迎えする、という気持ちの流れを大切にするためです。

魂抜き(閉眼供養) とは、僧侶に読経してもらい、仏壇に込めた祈りにいったん区切りをつける儀式のことです。魂入れ(開眼供養) とは、修理を終えて戻った仏壇に、改めて手を合わせる対象としての意味を込める儀式を指します。

ただし、宗派・寺院によって考え方が異なり、「魂抜き」「開眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。同じ部屋の中で少し動かす程度や、汚れを落とすだけのクリーニングであれば、供養は不要とする考え方もあります。

供養そのものを執り行うのは寺院・僧侶です。仏壇店や修理業者は、供養を代わりに行うのではなく、僧侶の手配をしてくれます。お布施の目安は、閉眼供養で1万〜5万円程度(自社調べ)、遠方から来ていただく際の御車代や御膳料で数千円〜1万円程度(自社調べ)を包む方が多いです。金額は地域やお寺との関係でも変わるため、迷ったら率直に相談してみてください。

修理・買い替え・リメイク・処分を比べる

「直す」以外にも道はあります。新しく買い替える、供養して手のひらサイズに作り直すリメイク、供養して手放す処分という選択肢を、費用と「元の仏壇がどう残るか」で並べて比べてみましょう。

選択肢 どうなるか 費用の目安(自社調べ) 期間の目安 元の仏壇
修理・お洗濯 今の大きさ・形のままきれいにして使い続ける 数千円〜100万円程度 数日〜約4ヶ月 残る
買い替え(新品) 新しくする。元の仏壇は別途、供養・処分する 購入3万〜20万円程度+元の供養・処分費 在庫があれば早い 残らない
リメイク(一般) 現代デザインや小型に作り直す。オーダー型で料金が分かりにくい 30万〜100万円程度 3ヶ月〜半年程度 一部が残る
結壇(供養して手のひらサイズに作り直す) 引き取り、魂抜き、一部を活かしてミニ仏壇へ 118,000円〜(税込)+引き取り費・供養込み 約2〜3ヶ月 一部が残る・家族でシェアも可
処分(仏壇じまい) 供養してから手放す 数百円〜数万円程度 即〜数週間 残らない

選ぶときの分かれ道は、気持ちのどこに重きを置くかにあります。元の仏壇というモノを、大きさそのまま残したいのか。手を合わせる対象と思い出さえ残れば十分なのか。それとも、今の家に合うサイズにしたいのか。どれを大事にするかで、しっくりくる方法が変わってきます。どれが正解ということはないので、家族みんなのご先祖さまだからこそ、遠方のご兄弟とも一度話し合っておくと、後から気持ちがすれ違いません。

修理では解決しない悩みと「小さくして残す」選択肢

修理では解決しない悩みと「小さくして残す」選択肢

お洗濯(完全修復)は新品に近い状態まで蘇りますが、費用は10万〜100万円程度、期間は数ヶ月かかり、しかも大きさは元のままです。つまり「大きすぎて今の家に置けない」「引っ越し先やマンションに入らない」という悩みは、修理では解決しません。そうした方に知っておいてほしいのが、供養したうえで小さく作り直すという方法です。

作り直しの手法は、大きく2つの系統があります。ひとつは ダウンサイジング で、大きな仏壇を小さく作り直すことです。もうひとつは 仏壇洗濯(せんたく) で、元の形を活かして洗浄・塗り直しをしてきれいにする方法を指します(金仏壇で行われることが多い方法です)。リメイクを手がける業者はもともと少なく、多くの方にとって、まだあまり知られていない選択肢です。

そして、この2つに加えて、結壇ならではの3つ目の選択肢があります。それは、手のひらサイズまで小さくできること、そして1つの仏壇から複数個を作って、ご家族で形見分けできることです。公式のお客様の声にも「大きくて置き場所がなく、処分ではなくリメイクした」「1つの仏壇から複数作って家族でシェアした」といった声が寄せられています(お客様の声)。

結壇では、リメイクの前に提携寺院で魂抜き(閉眼供養)を行ったうえで加工します。彫刻や扉、木材といった装飾や構造の一部を活かし、「この彫りを残したい」といったご要望を職人が聞きながら、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直します。一般的なリメイクはオーダー型で料金が分かりにくく、供養をしないことも多いのに対して、結壇では料金をあらかじめ決めており、供養も含まれているのが違いです。

  • 料金は118,000円〜(税込・梅コース)。仏壇の引き取り費は別途・地域別で、供養は料金に含まれます(ご利用料金)
  • 納期は約2〜3ヶ月。一般的なリメイクの3ヶ月〜半年程度より短めです
  • 2つ以上のご注文なら、2つ目以降が30,000円OFF。ご兄弟で分け合う方に選ばれています

修理して元の姿のまま残すのか、供養して今の暮らしに合うサイズへ作り直すのか。どちらが良い・悪いということではありません。どうするか迷っている段階でも、まずはお気軽にご相談ください(結壇のサービスを見る)。

手放すと決めた方へ

見積もりの結果、修理費が新品を上回るなどで「直さずに手放す」と決めた場合も、ただ捨てるのではなく、供養してからお別れする方法があります。結壇では、仏壇の引き取りから供養までのご相談も承っています。できる限りの対応方法を一緒に考えますので、手放す前提の方もサービスページからお声がけください。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

仏壇の修理は、「今の姿のまま長く使い続けたい」という方にいちばん合う方法です。一方で、大きさそのものに悩みがある方は、修理では悩みが残ることもあります。

仏壇の修理がおすすめの人

  • 今の仏壇の大きさや置き場所に不満がなく、傷みや汚れだけを直したい
  • 先祖代々の仏壇を、今の姿のまま次の世代へ引き継ぎたい
  • 金仏壇や無垢材など、下地からやり直す価値のある仏壇を持っている

修理より別の方法が合う人

  • 大きすぎて、今の家やマンションに仏壇が合っていない(小さく作り直すリメイクが向いています)
  • 修理の見積もりが、新品の購入額を上回ってしまった(買い替え・リメイク・処分を検討)
  • 後を継ぐ人がおらず、管理の負担を軽くしたい(手のひらサイズへの作り直しや処分という道があります)

よくある質問(FAQ)

Q. 安い量産品の仏壇でも修理できますか?

A. プリント合板や量産の安価な仏壇は、下地からの修復に向かず、修理費が新品の購入額を上回ってしまうことがあります。無垢材や金仏壇は下地からやり直す価値があるとされる一方、量産品は買い替えや別の方法のほうが納得しやすい場合もあります。実物を見た見積もりで判断するとよいでしょう。

Q. 修理の見積もりは有料ですか?

A. 見積もりは無料で受けてくれるところが一般的です。ただし、遠方への出張見積もりでは交通費がかかることもあります。金額と作業内容を見比べるため、複数の業者に相談してみると安心です。

Q. 修理中は手を合わせる場所がなくなります。どうすればいいですか?

A. 預かり修理の期間は、内容によって数週間から数ヶ月です。魂抜きを済ませたあとは、位牌やお写真の前で手を合わせる方が多く、小さな仮の祈りの場を用意される方もいます。戻ってきたら魂入れをして、改めてお迎えします。

Q. 修理と一緒に、仏壇を小さくすることはできますか?

A. 修理は基本的に、今の大きさ・形のまま直す作業です。サイズを小さくしたい場合は、供養したうえで一部を活かして作り直すリメイクが向いています。結壇なら手のひらサイズまで小さくでき、料金は118,000円〜(税込・供養込み)、納期は約2〜3ヶ月です。

Q. 直さずに、思い出だけ残す方法はありますか?

A. 仏壇の彫刻や扉、木材の一部を活かして、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直す方法があります。1つの仏壇から複数を作り、ご家族で分け合うこともできます。手を合わせる対象と思い出を残しつつ、置き場所の悩みも一度に片づけたい方におすすめです。

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