
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
「仏壇がいらない」と感じたら、供養したうえで手放す方法と、一部を手のひらサイズに残す方法の両方があります。ただ捨てる以外の道も知ってから決めても、決して遅くはありません。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 「いらない」という気持ちの中身を整理して、自分に合う手放し方を選ぶ考え方
- 仏壇を手放す前に決めておきたいこと(供養・中の確認・親族への一声)
- 仏壇を手放す主な方法と、それぞれの費用の目安・注意点
- 「捨てるのは気が引ける」ときに選べる、小さく残すという道
こんな方に向けて書いています。親が亡くなって仏壇を引き継ぐ人がいない方、家が狭くて置き場所がない方、日々手を合わせる習慣がなく「もう必要ない」と感じている方。そして、そう思いながらも心のどこかで「ただ捨てていいのだろうか」とためらっている方です。
【早わかり】仏壇が「いらない」と感じたときの要点
- 「いらない」と感じる理由は、「大きな仏壇というモノが負担」なのか「手を合わせる対象そのものが不要」なのかで、最適な手放し方が変わります
- 手放す前に、供養(魂抜き)をするか・中の貴重品を確認したか・親族に一声かけたかの3点を先に整理しておくと後悔が残りません
- 手放す方法は主に5つ。費用の目安は、自治体の粗大ごみで数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)、不用品回収で1万〜4万円程度(自社調べ)などです
- 結壇の仏壇処分サービスは全国一律・サイズ別(税込8,800円〜)で、お布施不要・追加料金なし(吊り下げ・クレーンなどの特殊作業を除く)
- 「捨てるのは気が引ける」なら、扉や装飾を活かして手のひらサイズに作り直すリメイク(結壇では118,000円〜・供養込み)という道もあります
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
「仏壇はいらない」と感じるのは、あなただけではありません

まず知っておいていただきたいのは、そう感じる人は年々増えているということです。暮らしや家族のかたちが変われば、仏壇との向き合い方が変わるのは自然なことです。
仏壇を手放したいと思うきっかけは、だいたい次のようなものです。
- 親が亡くなり、実家をたたむことになった
- 自分の代で仏壇を引き継ぐ人がいない(跡継ぎがいない)
- 家が狭い、あるいはマンションで置き場所がない
- 両家の仏壇があって、これ以上増やせない
- 親が介護施設へ入居し、家に人がいなくなった
- 日々手を合わせる習慣がなく、必要性を感じにくくなった
大切なのは、「いらない」という気持ちの中身を一度分けて考えてみることです。ここを整理すると、進む道が驚くほどはっきりします。
ひとつは、大きな仏壇というモノが今の暮らしに合わず、負担に感じている場合です。この場合は、丸ごと処分しなくても、小さく作り直して残すという道が残されています。
もうひとつは、手を合わせる対象そのものが、もう必要ないと感じている場合です。この場合は、供養をしたうえで手放すのが、心の区切りとして納得しやすい進め方です。
「いらない」と口にすると、自分が冷たい人間のように思えてしまうかもしれません。けれど、手放すきっかけの多くは、暮らしの事情やご先祖さまへの感謝と地続きです。当店にご相談くださる方も、そのほとんどが「ちゃんと区切りをつけたい」という前向きな気持ちで来られます。
仏壇を手放す前に決めておきたい3つのこと

手放し方を選ぶ前に、供養・中の確認・親族への一声、この3点を先に決めておくと後悔が残りません。順番に見ていきます。
供養(魂抜き)をするかどうか
多くの場合、仏壇を手放す前に閉眼供養を行ってから処分します。閉眼供養(へいがんくよう)とは、仏壇に宿るとされる魂を抜くための儀式で、「魂抜き」とも呼ばれます。
ここで気をつけたいのは、閉眼供養(魂抜き)を執り行うのは寺院・僧侶だという点です。仏壇店や処分業者は僧侶を手配してくれますが、儀式そのものは行いません。付き合いのある菩提寺があれば、まずそちらに相談するのが基本の流れになります。
なお、宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。供養をすること自体は、気持ちに区切りをつけ、ご先祖さまへの感謝を形にするために選ばれる方が多い、という考え方が一般的です。
中に貴重品が残っていないか確認する
意外と多いのが、引き出しや裏板の奥に、現金・預金通帳・権利証・古い写真などがしまわれているケースです。家族だけで隅々まで確認するのは難しいこともあります。
そのため、引き取りに来てもらう業者と一緒に、運び出す直前にもう一度確認する流れにしておくと安心です。あわせて本尊・位牌・過去帳の扱いも決めておきます。本尊や位牌は僧侶に引き取ってもらう、あるいは業者が仏壇と一緒に引き取る形が一般的で、過去帳は家族の記録として手元に残す方もいらっしゃいます。
親族に一声かけておく
仏壇は、家族みんなのご先祖さまをお祀りする場所です。だからこそ、あとで「勝手に処分した」と受け取られないよう、事前にひとこと相談しておくことをおすすめします。
これはトラブルを避けるためだけではありません。これまで手を合わせてきた場所を手放すのですから、家族みんなのご先祖さまだからこそ丁寧に向き合いたい、という気持ちからの一手間です。
仏壇を手放す方法と費用の目安

仏壇を手放す方法は、主に5つあります。費用と供養の有無、向いているケースを一覧にまとめました。
| 手放し方 | 費用の目安 | 供養(僧侶手配) | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 数百円〜2,000円程度(自治体により異なる) | 別途手配が必要 | 費用を最優先。自分で運び出せる |
| 菩提寺に相談 | お布施は寺院により幅がある | 供養してもらえる | 付き合いのある寺がある(本体の引き取りは基本別途) |
| 仏具店に依頼 | 1万〜数万円程度(自社調べ) | 供養手配とあわせて頼めることも | 供養と引き取りをまとめたい |
| 不用品回収業者 | 1万〜4万円程度(自社調べ) | 基本なし | 急いで手放したい・他の不用品もある |
| 遺品整理業者 | 数万円程度(自社調べ) | 供養オプションの有無を要確認 | 他の遺品とまとめて片づけたい |
自治体の粗大ごみは、費用をもっとも抑えられる方法です。自治体によっては数百円で受け付けてもらえますが、仏壇を粗大ごみとして受け入れるかどうかは自治体で異なり、供養は自分で別に手配する必要があります。
菩提寺への相談は、供養をきちんとお願いできるのが利点です。ただし、寺院が仏壇本体を引き取ってくれるのは極めて稀で、本体の処分は別に手配するのが基本だと考えておくと、話がすれ違いません。
不用品回収業者は、都合に合わせて早く運び出してもらえる反面、供養は基本的に付いていません。閉眼供養を別に済ませてから頼む形になります。閉眼供養のお布施は1万〜5万円程度(自社調べ)、これに御車代・御膳料として数千円〜1万円程度(自社調べ)を包むのが一般的な目安です。
結壇の仏壇処分サービスなら、供養も引き取りもまとめて明朗です
結壇では、供養と引き取りをまとめてお任せいただける仏壇処分サービスもご用意しています。料金は全国一律・仏壇の3辺合計サイズ別で、次のとおりです(税込)。
| 3辺合計サイズ | 処分料金(税込) |
|---|---|
| 〜150cm | 8,800円 |
| 〜200cm | 21,800円 |
| 〜250cm | 29,800円 |
| 〜300cm | 37,800円 |
| 〜350cm | 45,800円 |
| 〜400cm | 79,800円 |
小さな仏壇であれば、郵送での処分(120サイズまで)も一律4,800円で承っています(送料はお客さま負担)。供養をご希望の場合は、仏壇供養22,000円・仏具供養1箱5,000円のオプションを追加できます。
この料金には引き取り・運送・搬出作業・供養代までを含み、お布施は不要で、追加料金もかかりません(吊り下げやクレーンなどの特殊作業が必要な場合のみ別途)。供養は提携寺院の住職が全宗派に対応して執り行い、仏壇の一部を写真立てに作り直してお返しします。詳しくは結壇のサービスページをご覧ください。
費用を抑えるコツと、業者選びで気をつけたいこと

費用を抑えたいなら、いちばん安いのは自治体の粗大ごみか郵送処分です。ただし安さだけで選ぶと、供養が抜けたり、あとで気持ちが晴れなかったりすることがあります。順に整理します。
まず、他の遺品もまとめて片づけたいなら、遺品整理業者に一括で頼むと運搬の手間が減ります。仏壇単体で見ると割高になることもあるので、供養オプションの有無とあわせて見積もりを取ると納得しやすくなります。
運び出しをスムーズにするコツもお伝えしておきます。事前に下見に来てもらう、仏壇の高さ・幅・奥行きを正確に伝える、仏間から玄関、そして車を停める場所までの経路を写真で共有する。この3つをしておくと、当日の作業も見積もりも正確になります。
業者選びでは、次の点を確認してください。
- 供養(僧侶手配)ができるか — 供養もお願いしたいなら、対応可否を最初に聞く
- 料金がはっきりしているか — 「一式」だけでなく、何にいくらかかるかを確認する
- 追加料金の条件が示されているか — 当日になって高額請求をしてくる業者を避ける
「無料回収」をうたう業者には、少し慎重になったほうがよいでしょう。あとから運搬費や処分費を上乗せされる例もあります。金額そのものより、内訳がきちんと説明されているかを基準にすると、失敗しにくくなります。
捨てるのが気が引けるなら、小さく残すという選択肢もあります

「いらない」と思いながらも、いざ捨てるとなると手が止まる。そんなときは、丸ごと手放すのではなく、思い出の仏壇を小さく作り直して残すという道があります。当店・結壇がいちばんお手伝いしているのが、この方法です。
冒頭でお伝えした「いらない」の中身を思い出してください。大きな仏壇というモノが負担なのであれば、扉や彫刻、木材といった使える部分を活かして、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直せます。これはダウンサイジングとも呼ばれ、仏壇そのものを捨てずに、今の暮らしに合う大きさで手を合わせる場所を残す方法です。
一般的なリメイクはオーダーメイドが多く、料金が分かりにくいのが実情で、相場は30万〜100万円程度(自社調べ)かかることもあります。結壇では料金をパッケージ化していて、部分的に活かす梅コースが118,000円〜(税込)、引き取った仏壇を使う竹コースが168,000円〜(税込)です。魂抜き(供養)の費用は料金に含まれ、仏壇の引き取り費だけが地域別に別途かかります。納期は一般的なリメイク業者が3ヶ月〜半年程度なのに対し、結壇では約2〜3ヶ月です。
どの部分を残すかは、「この彫りを残したい」「引き出しの取っ手が母の好みだった」といったご要望を職人がうかがいながら、一緒に決めていきます。ひとつの仏壇から複数個を作って、ご兄弟や親族で形見分けにすることもできます(2つ目以降は30,000円OFF)。
一方で、手を合わせる対象さえ残れば十分という場合は、仏壇本体は手放し、位牌だけを小さく残す形もあります。この場合は「仏壇の引き取り+手元供養」をセットで考えると、暮らしに無理なく収まります。小型の仏壇へ買い替える場合は、購入費が3万〜20万円程度(自社調べ)かかり、これに元の仏壇の供養・処分費が加わると見ておくと予算を立てやすくなります。
処分と違って、リメイクや手元供養は手を合わせる場所そのものが残ります。実際に作り直した方の声はお客様の声のページにまとめていますので、イメージづくりの参考にしてください。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
手放し方に迷ったら、次を目安にしてください。
供養して手放す方法がおすすめの人
- 手を合わせる対象はもう必要ないと感じ、心の区切りをつけたい方
- 置き場所や承継の事情で、仏壇そのものを残す必要がないと考えている方
- 供養も引き取りもまとめて、費用をはっきりさせて済ませたい方
小さく残す方法(リメイク・手元供養)がおすすめの人
- 「いらない」より「置けない・大きすぎる」が本音に近い方
- 捨てることにためらいがあり、思い出の一部を手元に残したい方
- ご兄弟や親族で、ひとつの仏壇を分け合って残したい方
おすすめしないケース
- とにかく費用をかけず最短で手放したい方には、リメイクは向きません(自治体の粗大ごみや郵送処分が合います)
- 一方で、少しでも迷いがある方が勢いで丸ごと処分すると、後悔が残りやすいです。まずは残す道も一度知ってから決めることをおすすめします
迷ったままでも大丈夫です。どちらが合うか分からない段階でも、まずはお気軽にご相談ください。ご事情をうかがいながら、できる限りの対応方法を一緒に考えます。料金の詳細はご利用料金のページでご確認いただけます。
よくある質問
Q. 仏壇を手放すのは、ご先祖さまに申し訳ないでしょうか?
手放すこと自体が親不孝になるわけではありません。暮らしの事情で持ち続けるのが難しくなるのは自然なことで、供養をしてから手放せば、多くの方が気持ちの区切りをつけられます。大切なのは、感謝の気持ちを持って丁寧に見送ることだという考え方が一般的です。
Q. 相続放棄をすれば、仏壇は自動的に手放せますか?
いいえ、そう単純ではありません。仏壇や位牌、お墓は祭祀財産(さいしざいさん=ご先祖さまを祀るための財産)にあたり、通常の相続財産とは別に扱われます。相続放棄をしても祭祀財産はその対象外となるため、誰が引き継ぐか・どう手放すかは別に決める必要があります。個別の事情は専門家に相談すると確実です。
Q. 魂抜き(閉眼供養)をせずに処分してもいいですか?
供養を省いても処分自体はできますが、あとで気持ちが晴れないという声は少なくありません。区切りをつけて後悔を残さないために、手放す前に供養をしておくと安心という方が多いです。なお、供養の呼び方や考え方は宗派によって異なるため、菩提寺があれば一度確認しておきましょう。
Q. 遠方にある実家の仏壇でも手放せますか?
はい、対応できます。結壇の仏壇処分サービスは全国対応(一部地域を除く)で、料金は全国一律・サイズ別です。搬出は当日の立ち会いだけで済むよう手配しますので、遠くにお住まいでも進められます。
Q. 仏壇を手放したあとも、手を合わせる場所を残せますか?
残せます。仏壇の扉や装飾を活かして手のひらサイズに作り直したり、位牌だけを小さく残して手元供養にしたりする方法があります。仏壇というモノを手放したあとも、これまでの想いを大切にできる形を一緒に考えられますので、気になる方はご相談ください。