
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
ミニ仏壇のサイズは、高さ・幅とも50cm以下が一つの目安です(自社調べ)。ただし同じ「18号」という表記でも実際の寸法は作り手によって変わりますので、最後は必ず外寸(センチ表記)で確かめてください。
当店にも「棚の上に置ける大きさが知りたい」「位牌が入るかどうか分からない」というご相談が届きます。この記事では、店頭でお客さまにお話ししている測り方と選び方を、そのまま整理してお伝えします。
【早わかり】ミニ仏壇のサイズの要点
- ミニ仏壇と呼ばれる範囲は、高さ・幅とも50cm以下が目安です(自社調べ)。棚の上に置く上置きタイプは幅30〜40cm・高さ40〜50cm前後が中心です
- サイズ表記の「号」は約3cm。多くは高さを指しますが、金仏壇では幅を指すことがあるため、外寸での確認が欠かせません
- 置き場所は本体の寸法だけでなく、扉を開いたときの幅(横幅の約1.5倍)と、左右10cm程度の余裕まで見ておきます
- 位牌は「寸」表記で1寸が約3cm。ミニ仏壇には3〜4寸(約9〜12cm)が選ばれることが多いです
- 今ある大きな仏壇を小さく作り直す方法もあります。一般的なリメイクは30万〜100万円程度・3ヶ月〜半年程度(自社調べ)、結壇では118,000円〜(税込・供養込み)で約2〜3ヶ月です
この記事でわかること
- ミニ仏壇のサイズの目安(種類別の高さ・幅)
- 号・尺・代というサイズ表記の読み方と、間違えやすい点
- 置き場所から逆算してサイズを決める手順
- 位牌と仏具がどこまで収まるか
- 今ある大きな仏壇を小さくして残す方法と、その費用
こんな方に向けて書いています
これからミニ仏壇を選ぶ方、棚やチェストの上に収まるか迷っている方、そして実家や自宅の大きな仏壇を持て余していて、小さくできないものかと考えている方です。
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
ミニ仏壇のサイズはどれくらい? 種類別の目安

ミニ仏壇に厳密な定義はありませんが、高さ・幅とも50cm以下のものが一般にそう呼ばれています(自社調べ)。床に据える台付きではなく、棚やチェストの天板に置く前提の大きさだとお考えください。
同じミニ仏壇でも、上置きタイプなのか、より小ぶりなモダンタイプなのかで置ける場所が変わります。おおよその目安は次のとおりです。
| 呼び方 | 高さ・幅の目安(自社調べ) | 置き方 | 合いやすい住まい |
|---|---|---|---|
| 上置きタイプ | 幅30〜40cm・高さ40〜50cm前後 | タンス・棚の天板に置く | 和室やリビングに置き場所を取れる住まい |
| ミニ・モダンタイプ | 幅30cm前後・高さ30〜40cm前後 | 棚・チェストの上 | マンション・洋室中心の住まい |
| 手のひらに載る超小型 | 高さ20〜30cm前後 | デスク・飾り棚の一角 | ワンルーム・一人暮らし |
上置き仏壇とは、家具の上に置くことを前提にした背の低い仏壇のことです。ミニ仏壇・モダン仏壇と呼ばれるものは、今の住まいに合わせて色や装飾を抑えた小型の仏壇を指します。
数字はあくまで幅を持たせた目安です。同じ区分でも数cm単位で違いが出ますので、候補が絞れたら商品ごとの寸法表を見る、という順番で進めると確実です。
サイズ表記の「号」「尺」「代」はこう読む
仏壇のサイズ表記でつまずきやすいのが、号・尺・代という単位です。位牌に使う「寸」もあわせて整理しておきます。ここを押さえておくと、商品ページの数字を見ただけで大きさの見当がつくようになります。
号とは、仏壇のサイズを表すときに最も多く使われる単位で、1号が約3cmにあたります。唐木仏壇やモダン仏壇では原則として高さを表し、18号ならおよそ54cmです。上置きタイプの「13×18号」という表記なら、幅約39cm×高さ約54cmという意味になります。
尺は約30.3cmで、床に据える台付き仏壇で使われ、幅を表すことが多い単位です。代とは掛軸の大きさを基準にした区分で、「50代の掛軸に合う仏壇」という意味の表記です。仏壇そのものの寸法ではないので、ここは切り分けて考えると混乱しません。
| 表記 | 1単位のおよその長さ | 主に表すもの | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 号 | 約3cm | 高さ(唐木仏壇・モダン仏壇) | 金仏壇では板の内寸(横幅)を指すことがある |
| 尺 | 約30.3cm | 幅(台付き仏壇) | 高さと取り違えやすい |
| 寸 | 約3cm | 位牌の高さ | 仏壇本体ではなく位牌・仏具の表記 |
| 代 | ー | 掛軸の大きさの区分 | 仏壇本体の寸法ではない |
最も注意していただきたいのは、同じ表記でも実際の寸法が作り手や仏壇の種類によって違うことです。たとえば同じ「50代」でも、上置きなら幅130cm前後、台付きなら幅150cm前後というように差が出ます。号や代はあくまで目安の記号だと考えて、購入前には高さ・幅・奥行きの外寸を確認するのが確実です。
置き場所から逆算してサイズを決める

サイズ選びは、仏壇の寸法から探すのではなく、置ける空間を測るところから始めると失敗しません。測るのは、天板の広さ(幅と奥行き)、上方向にどれだけ空いているか、扉を開いたときに必要な幅の3つです。
見落とされやすいのが扉です。両開きの扉を開くと、本体の横幅のおよそ1.5倍の空間が必要になります。加えて左右に10cm程度の余裕を取っておくと、お供えや掃除のときに手が入りやすくなります。棚の天板ぴったりのサイズを選んで、扉が壁にぶつかってしまった、というのはよくある失敗です。
高さは、座ってお参りしたときにご本尊を見下ろさない位置に来るよう選びます。上置きタイプは台の高さと本体の高さを足した位置が最終的な目線になりますので、置きたい家具の高さもあわせて測っておいてください。ご本尊を見上げる形になると毎日のお参りが落ち着く、という考え方が一般的です。ただし置き方の作法は宗派や寺院によって異なりますので、菩提寺があれば一度たずねておくと、置いたあとに並べ直す手間がありません。
置く環境も、長く使ううえでは寸法と同じくらい大切です。木でできた仏壇は、直射日光で色があせ、エアコンの風で乾いて反り、湿気がこもるとカビの原因になります。窓ぎわと吹き出し口の正面は避け、壁から少し離して風の通り道をつくってあげてください。
位牌と仏具はどこまで収まるか

ミニ仏壇を選ぶときに一番多いご質問が、「今の位牌が入るかどうか」です。位牌は寸という単位で表され、1寸が約3cmですので、3.5寸なら高さ約10.5cmになります。
ミニ仏壇に合わせるなら、3〜4寸(約9〜12cm)が選ばれることの多い大きさです。位牌はご本尊より低く収めるという考え方が一般的で、これは手を合わせたときに全体が自然に見える並びになるためです。ただし並べ方の考え方は宗派や寺院で異なりますので、気になる場合は菩提寺にたずねてみてください。
仏具については、最低限そろえたいのが三具足です。三具足とは、香炉・花立・ロウソク立ての3点をいい、向かって右にロウソク立て、中央に香炉、左に花立を置きます。小さな仏壇では三具足でととのえる形が一般的で、置ける段の広さに合わせてミニサイズの仏具を選ぶのが現実的です。
なお、当店が作るミニ仏壇に収められるのは、ミニサイズの仏具に限られます。手元の位牌をそのまま納めたい場合は、サイズを教えていただければ作り直しを含めて収まる形を一緒に考えます。結壇では位牌の作り直しを19,800円(税込)のオプションでお受けしています。
大きな仏壇からミニ仏壇へ ― 買う以外の方法もあります

ここまでは市販のミニ仏壇を前提にお話ししてきましたが、今ある仏壇が大きくて困っている方には、買い替え以外の道もあります。今の仏壇を作り直して小さくする、リメイクという方法です。
リメイクを手がける店は少数で、職人不足もあって対応できるところはむしろ減っています。そのため、この方法があること自体をご存じない方がほとんどです。手法は大きく2系統に分かれます。
ダウンサイジングとは、大きな仏壇を解体し、彫刻や扉、木材といった使える部分を活かして小さく作り直すことです。サイズそのものを変えられるので、置き場所に合わせたい方の希望にそのまま応えられます。もう一つの仏壇洗濯(せんたく)とは、元の形とサイズはそのままに、洗浄と塗り直しできれいに仕上げる方法で、金仏壇で選ばれることが多い手法です。
これに加えて、結壇ではもう一つの選び方をご用意しています。仏壇の一部を使って手のひらサイズまで小さくし、さらに1つの仏壇から複数個を作って、ご家族それぞれの手元に形見分けする方法です。どの部分を残すかは、「この彫りを残したい」といったご要望を職人がうかがいながら決めていきます。
| 方法 | 完成サイズの目安 | 費用の目安 | 期間 | 供養(魂抜き)の扱い | 元の仏壇はどうなるか |
|---|---|---|---|---|---|
| 市販のミニ仏壇を買う | 高さ・幅とも50cm以下(自社調べ) | 本体3万〜20万円程度(自社調べ)+元の仏壇の供養・処分費 | 在庫があればすぐ手に入る | 自分で寺院か業者に手配する | 別に供養して手放す |
| リメイク(一般の業者) | 業者・手法によって幅がある | 30万〜100万円程度(自社調べ) | 3ヶ月〜半年程度(自社調べ) | 供養を行わないことが多い | 加工に使われる |
| リメイク(結壇・梅/竹コース) | 手のひらサイズ(サイズ例は下記) | 118,000円〜(税込)+引き取り費 | 約2〜3ヶ月 | 料金に含まれる(提携寺院の僧侶が執り行う) | 一部または全体が新しいミニ仏壇の材料になる |
| リメイク(結壇・松コース) | サイズ・形に制約なし | 298,000円〜(税込)+引き取り費 | 約3ヶ月 | 同上 | 同上 |
| 供養して手放し、手元供養に切り替える | 手元供養の品のみ | 3辺合計のサイズ別(全国一律)+手元供養の品 | 引き取りの日程しだい | 引き取りの料金に含まれる | 手放す(手を合わせる仏壇は残らない) |
比べるときは、費用と期間だけでなく供養の扱いも見てください。仏壇を加工する前には魂抜き(閉眼供養)を済ませておくのが一般的です。魂抜きとは、仏壇から魂を抜いて手を合わせる対象としての役目に一度区切りをつける儀式のことで、これを執り行うのは寺院・僧侶です。仏壇店や業者は僧侶を手配してくれますが、儀式そのものは行いません。宗派によって考え方が異なり、この言葉を使わない宗派もありますので、ご自身の宗派の正式な進め方は菩提寺に確認すると確実です。
結壇で作るミニ仏壇のサイズと料金

結壇は、引き取った仏壇の一部または全体を使って、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直すサービスです。完成する大きさの一例をあげると、梅コースの四角型で高さ65×横幅160×奥行き105mmほどになります。これはあくまでサイズ例で、元の仏壇の状態やご希望によって仕上がりは変わります。
形は、箱型の四角型と、丸みのある円背型の2種類からお選びいただけます。「この大きさにしたい」という希望がはっきりしている方には、サイズ・形に制約のない松コース(オリジナルオーダー)もご用意しています。
| コース | 元の仏壇の使い方 | 料金(税込) | 納期の目安 |
|---|---|---|---|
| 梅(部分リノベーション) | 一部分を使用 | 四角型 118,000円 / 円背型 128,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 竹(フルリノベーション) | 引き取った仏壇のみを使用 | 四角型 168,000円 / 円背型 188,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 松(オリジナルオーダー) | サイズ・形に制約なし | 298,000円〜 | 約3ヶ月 |
料金には魂抜きの費用が含まれています。儀式は提携寺院の僧侶が執り行い、結壇は手配と日程調整を担います。これとは別に、地域別の引き取り費用がかかります。静岡18,000円、関東・東海28,000円、関西29,000円、北海道51,000円など(いずれも税込)で、詳しくはご利用料金にまとめています。
お預かりする仏壇の大きさは、3辺(高さ・幅・奥行き)の合計400cm以内が一つの目安です。これを超える場合も、できる限り対応方法を一緒に考えますので、まずはお気軽にご相談ください。1つの仏壇から2つ以上をお作りになる場合は、2つ目以降が30,000円割引になります。家族みんなのご先祖さまだからこそ、それぞれの家に一つずつ、という形を選ばれる方もいらっしゃいます。
進め方は、お電話やLINEでのご相談から始まります。介護施設への入居やマンションへの転居をきっかけにご利用いただいた方の声はお客様の声に、サービス全体の流れはサービスページに掲載しています。
最後に、仏壇を手放すと決めた方へ。ここまでは残す方法をお話ししてきましたが、ミニ仏壇に替えるにあたって今の仏壇は手放すと決めている方もいらっしゃると思います。結壇では引き取りと供養だけのご相談も承っています。料金は仏壇の3辺合計のサイズごとに全国一律で、対応エリアは全国(一部地域を除く)です。そのままごみに出すのは気が引ける、という方はサービスページからお問い合わせください。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
ミニ仏壇のサイズ選びは、優先したいものによって答えが変わります。当店のリメイクという方法が合う方・合わない方を、正直にお伝えします。
こんな人におすすめ
- 今の仏壇を手放したくないけれど、置き場所に合う大きさにしたい方
- 市販品のサイズが住まいに合わず、希望の寸法で作りたい方
- 供養(魂抜き)の手配まで一度の相談で済ませたい方
- 兄弟や親族で一つの仏壇を分け、それぞれの家に置きたい方
- 手を合わせる場所を、元の仏壇の面影とともに残したい方
おすすめしない人
- 今週中に置きたいなど、急いでいる方(リメイクは2〜3ヶ月かかります)
- 費用をできるだけ抑えたい方(市販のミニ仏壇に買い替えるほうが安く済む場合があります)
- 元の部材にこだわりがなく、デザインを一新したい方
- 仏壇という形にはこだわらず、手元供養の品だけで十分という方
急ぐ事情があるなら、無理にリメイクを選ぶ必要はありません。大切なのは、ご家族が納得できる形を選ぶことです。
よくある質問
Q. ミニ仏壇の奥行きは、どのくらい見ておけばよいですか?
奥行きは20〜30cm前後のものが中心です(自社調べ)。天板はそれより数cm広いものを選び、背面を壁から少し離して置くと風が通り、湿気がこもりにくくなります。
Q. 仏壇の外寸は、どこを測ればよいですか?
いちばん外側に出っ張っている部分を含めて測ってください。屋根の反りや扉の取っ手、飾り金具は本体より数cm外に出ていることがあり、寸法表の数字だけで判断すると天板からはみ出す場合があります。
Q. いま使っている位牌がミニ仏壇に入らないときは、どうすればよいですか?
小さく作り直す方法と、仏壇の外に別途安置する方法があります。結壇では位牌の作り直しを19,800円(税込)でお受けしていますので、現在の寸法をお知らせいただければ収まる形をご提案します。
Q. 家族それぞれの家にミニ仏壇を置きたいのですが、同じ大きさで作れますか?
1つの仏壇から複数個をお作りできます。使える部材の量には限りがあるため、個数によって取れる大きさは変わりますが、ご希望をうかがいながら形をそろえていきます。
Q. ミニ仏壇のサイズを決める前に、寺院へ相談したほうがよいですか?
大きさそのものに決まりはないという考え方が一般的です。ただしご本尊の扱いや置き方の作法は宗派・寺院によって異なりますので、菩提寺があれば先に一言伝えておくと、迷いなくお参りを続けられます。