
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
大きな仏壇からコンパクト仏壇(ミニ仏壇)に移るときは、先に元の仏壇の魂抜き(閉眼供養)を済ませ、そのあと新しい仏壇へ移行するのが一般的な流れです。新品に買い替える方法のほかに、元の仏壇の一部を活かして手のひらサイズに作り直す方法もあり、こちらなら魂抜きから作り直しまでをまとめて任せられます。
この記事でわかること
- 元の大きな仏壇に必要な供養(魂抜き)の流れとお布施の目安
- 新しいコンパクト仏壇への魂入れ(開眼供養)が必要かどうかの考え方
- コンパクト仏壇にする3つの方法と、費用・供養の違い
- 「小さくしてもご先祖さまに失礼にならないか」という不安への向き合い方
この記事は、「大きな仏壇を今の住まいに合うサイズにしたい。ただ、供養をおろそかにはしたくない」という方に向けて書いています。
【早わかり】コンパクト仏壇の供養の要点
- 順序は「先に元の仏壇の魂抜き、そのあとに新しい仏壇へ移行」が一般的。お布施の目安は1万〜5万円程度です(自社調べ)
- 新しいコンパクト仏壇への魂入れは、要否も対象(本尊・位牌など)も宗派・寺院によって考え方が異なるため、菩提寺に確認すると確実です
- 新品への買い替えは購入費3万〜20万円程度(自社調べ)に加えて、元の仏壇の供養・処分費がかかります
- 一般のリメイク業者は30万〜100万円程度・納期3ヶ月〜半年程度が目安(自社調べ)。結壇は118,000円〜(税込)+引き取り費で、供養込み・納期約2〜3ヶ月です
- 結壇では魂抜きをしたうえで加工し、1つの仏壇から複数個を作って家族で分けることもできます
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
コンパクト仏壇に替えるとき、供養は必要?

結論からいうと、元の大きな仏壇には魂抜きを行ってから移行するのが一般的な考え方です。長年手を合わせてきた仏壇に一区切りをつけることで、後から「あのまま手放してよかったのだろうか」と悔いを残さずに済みます。
用語を先に整理しておきます。コンパクト仏壇(ミニ仏壇)とは、リビングの棚や小さなスペースにも置ける小型の仏壇のことです。閉眼供養(へいがんくよう)とは、仏壇や本尊から魂を抜く儀式のことで、「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれます。開眼供養(かいげんくよう)とは、反対に新しく迎える仏壇や本尊に魂を入れる儀式のことです。
ただし、宗派によって考え方が異なり、「魂抜き」「魂入れ」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。
元の仏壇の魂抜き(閉眼供養)の流れとお布施

魂抜きの段取りはシンプルで、菩提寺(先祖代々お付き合いのあるお寺)に連絡し、日程を決めて読経してもらうだけです。お布施の目安は1万〜5万円程度です(自社調べ)。
当日までの流れは次のとおりです。
- 菩提寺に「仏壇を小さくしたいので、閉眼供養をお願いしたい」と相談する
- 日程を決める(引き取りや買い替えの予定日より前に設定する)
- 当日、僧侶に読経してもらう
- 供養が済んだら、元の仏壇を引き取り・作り直し・処分などへ進める
ここでひとつ大事な点があります。閉眼供養を執り行えるのは寺院・僧侶であって、仏壇店や業者は行えません。当店のような仏壇店ができるのは僧侶の手配やお寺との連携までで、儀式そのものはお寺の役割です。「業者に頼めば供養もすべて済む」と思い込まず、誰が読経するのかを確認しておくと間違いがありません。
菩提寺がない場合は、僧侶の手配まで対応してくれる仏壇店・業者を選ぶ方法があります。結壇では、お預かりした仏壇を提携寺院で供養したうえで作業に進むため、菩提寺がない方でも供養を省かずに移行できます。
なお、元の仏壇に納まっていた本尊や位牌の扱いも決めておきましょう。位牌は新しいコンパクト仏壇にそのまま移して使い続ける方が多く、本尊は僧侶に引き取ってもらうか、業者が仏壇と一緒に引き取る形が一般的です。
新しいコンパクト仏壇に魂入れ(開眼供養)は必要?
新しく仏壇を迎える際には魂入れを行うという考え方が一般的です。新しい場所で供養を始める気持ちの区切りになるためです。お布施の目安は魂抜きと同じく1万〜5万円程度です(自社調べ)。
一方で、魂入れの対象を本尊や位牌と考えるか、仏壇そのものも含めると考えるかは、宗派・寺院によって説明が分かれます。要否も含めて、菩提寺に「仏壇を小さいものに替えたのですが、どのようにすればよいですか」と聞いてしまうのが一番の近道です。
インターネット通販や量販店で買ったコンパクト仏壇でも、魂入れは問題なく依頼できます。購入した場所と儀式は別の話なので、「お寺で買っていないから頼みにくい」と遠慮する必要はありません。
コンパクト仏壇にする方法は3つ — 買い替え・リメイク・手のひらサイズ

大きな仏壇をコンパクトにする方法は、大きく分けて「新品への買い替え」「リメイク業者での小型化」、そして結壇が手がける「手のひらサイズへの作り直し」の3つです。それぞれ費用と供養の扱いが大きく違うため、順に説明します。
1. 新品のコンパクト仏壇に買い替える
もっとも一般的な方法です。購入費の目安は3万〜20万円程度で(自社調べ)、これに元の仏壇の供養と処分の費用が加わります。処分は業者引き取りで1万〜4万円程度(自社調べ)、自治体の粗大ごみなら数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)が目安です。手軽に進められる反面、長年手を合わせてきた仏壇そのものは残りません。
2. リメイク業者で小さく作り直す
元の仏壇を活かす方法です。手法は主に2系統あります。ダウンサイジングとは、大きな仏壇を小さいサイズに作り直す手法のことです。仏壇洗濯(せんたく)とは、元の形を活かしたまま洗浄・塗り直しできれいによみがえらせる手法のことで、金仏壇で行われることが多いです。
ただ、リメイクを手がける業者は少なく、職人不足で対応できる店はさらに減っています。料金はオーダーメイド型で分かりにくく、相場は30万〜100万円程度(自社調べ)、納期は3ヶ月〜半年程度が目安です。また、供養(魂抜き)をせずに加工する業者が多い点には注意が必要です。
3. 結壇で手のひらサイズに作り直し、家族で分ける
上の2系統に加えて、結壇ではもうひとつの選択肢をご用意しています。元の仏壇の彫刻や扉などの一部を活かして、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直す方法です。料金は118,000円〜(税込・引き取り費別途)で供養込み、納期は約2〜3ヶ月と、一般のリメイクより短く費用も明確です。1つの仏壇から複数個を作れるので、兄弟や親族で1つずつ分けて、それぞれの家で手を合わせることもできます。
3つの方法を表で比べると次のようになります。
| 方法 | 費用目安 | 納期・期間 | 元の仏壇 | 供養(僧侶手配)の扱い |
|---|---|---|---|---|
| 新品に買い替え | 購入費3万〜20万円程度(自社調べ)+元の仏壇の供養・処分費 | 店頭なら即日購入も可 | 手放す(処分) | 魂抜き・魂入れとも自分で手配 |
| 一般のリメイク業者 | 30万〜100万円程度(自社調べ) | 3ヶ月〜半年程度(自社調べ) | 一部を活かす | 供養しないことが多い |
| 結壇(手のひらサイズに作り直し) | 118,000円〜(税込)+引き取り費 | 約2〜3ヶ月 | 彫刻・扉など思い入れのある部分を活かす。複数個の作成も可 | 魂抜きをしたうえで加工(提携寺院・料金に込み) |
小さくするとご先祖さまに失礼にならない?

仏壇のサイズよりも、供養を続ける気持ちが大切だという考え方が一般的です。立派な仏壇が押し入れの前でほこりをかぶっているより、小さくても毎日目に入る場所で手を合わせられるほうが、ご先祖さまとの時間はむしろ増えるからです。もちろん宗派・寺院によって考え方は異なるので、気になる場合は菩提寺に相談してみてください。
当店でも「小さくしたら申し訳ない気がして」というご相談をよくいただきます。そのたびにお伝えしているのは、コンパクトにするのは供養をやめることではなく、今の暮らしの中で供養を続けるための工夫だということです。
もうひとつ、進める前に家族や親族へひと声かけることをおすすめします。もめごとを防ぐためだけではなく、家族みんなのご先祖さまだからこそ、どんな形で手を合わせ続けるかを一緒に決めたほうが、全員が気持ちよく新しい仏壇を迎えられるからです。
結壇なら魂抜きから作り直しまで一括で任せられます

結壇は、引き取った仏壇の一部を活かして手のひらサイズのミニ仏壇に作り直すサービスです。お預かりした仏壇・仏具は、提携しているお寺で魂抜きを済ませてから加工に入ります。供養の費用は料金に含まれているため、別々に手配する手間も、供養が抜け落ちる心配もありません。
料金は次の3コースです(税込・仏壇引き取り費は地域別に別途)。
| コース | 内容 | 料金(税込) | 納期目安 |
|---|---|---|---|
| 梅(部分リノベーション) | 仏壇の一部分を使用 | 四角型 118,000円 / 円背型 128,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 竹(フルリノベーション) | 引き取った仏壇のみを使用 | 四角型 168,000円 / 円背型 188,000円 | 約2〜3ヶ月 |
| 松(オリジナルオーダー) | サイズ・形に制約なしのフルオーダー | 298,000円〜 | 約3ヶ月 |
「この彫りだけは残したい」「おじいちゃんが毎日開けていた扉を使ってほしい」といったご要望を、職人が伺いながらどの部分を活かすかを決めていきます。2つ以上のご注文で2つ目以降は30,000円OFFになるので、家族での形見分けにもご利用いただけます。位牌の作り直し(19,800円)や過去帳の作成(5,980円〜)、おりんセット(22,800円)などのオプションで、新しい仏壇まわりを一度に整えられます。
流れは、電話またはLINEでのご相談、お見積り、仏壇のお引き取り、供養と施工、梱包・納品という順です。全国に対応しています。詳しいサービス内容は結壇のサービスページを、コースごとの料金はご利用料金ページをご覧ください。実際にコンパクトにされた方の感想はお客様の声で紹介しています。
手放すと決めた方へ。 検討の結果、「作り直さず手放す」と決める方もいらっしゃいます。その場合も供養を省く必要はありません。結壇では仏壇の処分・供養のご相談も受け付けていますので、まずはサービスページからお気軽にお問い合わせください。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
結壇の手のひらサイズへの作り直しがおすすめの人
- 仏壇はコンパクトにしたいが、供養はきちんと済ませたい人
- 魂抜き・引き取り・作り直しを別々に手配するのが負担な人
- 長年手を合わせてきた仏壇の面影を、新しい仏壇にも残したい人
- 兄弟・親族それぞれの家に1つずつ置いて、みんなで手を合わせたい人
おすすめしない人
- とにかく費用を抑えたい人(新品のミニ仏壇の購入や自治体処分のほうが安く済みます)
- 今すぐ新しい仏壇が必要な人(製作に約2〜3ヶ月かかります。店頭購入なら即日そろいます)
- 元の仏壇に思い入れがなく、デザインを一から選びたい人(新品購入が合っています)
コンパクト仏壇の供養に関するよくある質問
Q1. コンパクト仏壇に替えたあと、日々の供養のやり方は変わりますか?
変わりません。手を合わせる、お水やお花を供えるといった日々の供養は、仏壇の大きさに関係なくこれまでどおり続けられます。スペースの都合ですべての仏具を置けない場合は、香炉・花立て・ろうそく立てを優先して整えるとよいでしょう。
Q2. 魂抜きと魂入れは同じ日にまとめられますか?
寺院の都合が合えば、同じ日に続けて行える場合もあります。古い仏壇と新しい仏壇を同じ部屋に用意しておき、一度の訪問で済ませる形です。日程や進め方は読経をお願いするお寺と相談して決めてください。
Q3. 元の仏壇の位牌は、コンパクト仏壇にそのまま移してよいのでしょうか?
そのまま移して使い続けられます。サイズが合わない場合や傷みが気になる場合は作り直すこともでき、その際は古い位牌の魂抜きと新しい位牌の魂入れをあわせてお願いしましょう。結壇では位牌の作り直し(19,800円)もオプションで承っています。
Q4. 供養や移行の時期に決まりはありますか?大安や仏滅は気にするべきでしょうか?
決まった時期はなく、六曜(大安・仏滅など)と仏教は本来関係がないとされています。実際には、法事やお盆で家族が集まるタイミングに合わせる方が多いです。皆で立ち会えると、それ自体がよい区切りになります。
Q5. 仏壇がかなり大きいのですが、結壇でリメイクできますか?
結壇では3辺合計400cm以内の仏壇を標準の受け入れサイズとしています。それを超える場合も、できる限り対応方法を一緒に考えますので、まずはサイズとあわせてお気軽にご相談ください。
大きな仏壇からコンパクト仏壇へ。形は変わっても、手を合わせる毎日は変わらず続けられます。供養の段取りに迷ったら、結壇のサービスページからいつでもご相談ください。