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仏壇処分の流れを解説|供養から引き取りまでの進め方

仏壇処分の流れを解説|供養から引き取りまでの進め方

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

仏壇の処分は、大きく分けると「①供養してから →②本体を引き取ってもらう」という2ステップで進みます。手順さえ分かれば難しくありませんので、この記事を上から読んで、そのまま動いていただければ大丈夫です。

「処分しようと腹は決めたけれど、最初の一歩が分からなくて止まっている」という方に向けて、誰に頼むのか、いくらかかるのか、自分のケースだとどう動けばいいのかまで、店頭でお客さまにお話しする順番でまとめました。

【早わかり】仏壇処分の流れの要点

  • 仏壇処分の流れは「①供養(魂抜き・閉眼供養) →②本体の引き取り・処分」の2ステップが基本です
  • 法律上はそのまま粗大ごみに出すことも可能ですが、先に供養してから手放す方が多いです
  • 閉眼供養(魂抜き)を行うのは寺院・僧侶です。仏壇店や業者は僧侶を手配してくれますが、供養そのものは行いません
  • 費用の目安は、お布施が1万〜5万円程度(自社調べ)、本体の引き取り・処分が1万〜4万円程度(自社調べ)、自治体の粗大ごみなら数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)です
  • 結壇では魂抜き(供養)の費用が料金に含まれ、供養から引き取り・作り直しまで一度の相談でまとめて頼めます

この記事でわかること

  • 仏壇をそのまま捨てていいのか(法律上の可否と、慣習・気持ちの面)
  • 供養は必要なのか、なぜ多くの人が供養するのか
  • 供養(魂抜き・閉眼供養)の頼み方と、誰に頼むのか
  • 供養と引き取りにかかる費用の目安
  • 菩提寺がある場合・ない場合・急ぐ場合・捨てたくない場合のケース別の進め方

この記事は、仏壇を処分しようと決めたものの、何から手をつければいいか分からず止まっている方に向けて書いています。

結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

仏壇処分の流れは「供養→引き取り」の2ステップ

仏壇処分の流れは「供養→引き取り」の2ステップ

まず全体像です。仏壇処分は「①供養(魂抜き) →②本体の引き取り・処分」という2つの工程で進むと考えると、迷いません。

供養を執り行うのは寺院・僧侶で、本体の引き取り・処分は別に手配する、という分担が基本の形です。ここがバラバラの工程なので「結局どう動けばいいのか分からない」と止まってしまう方が多いのですが、順番さえ押さえれば一本道です。

具体的には、次の流れで進みます。

  1. 処分の方法と頼み先を決める(供養を誰に、本体の引き取りを誰に頼むか)
  2. 連絡して、下見・採寸・見積もりをしてもらう
  3. 日程を調整する
  4. 供養(魂抜き・閉眼供養)をしてもらう
  5. 本体を運び出し・引き取ってもらう

この記事では、この流れに沿って「そのまま捨てていいのか」「供養は必要か」「誰に頼むか」「いくらか」を一つずつ見ていきます。

仏壇ってそのまま捨てていいの?

法律上は、お住まいの自治体が仏壇を粗大ごみとして受け付けていれば、そのまま処分すること自体は可能です。仏壇は廃棄物処理法の上では一般の家具と同じ扱いになるためです。自治体によって仏壇を粗大ごみとして扱うかどうかが異なりますので、まずはお住まいの自治体に確認するのが前提になります。

ただ、当店にご相談くださる方の多くは「そのまま捨てるのは気が引ける」とおっしゃいます。家族みんなが手を合わせてきた場所ですから、先に供養してから手放す、という方がやはり多いです。

ですので、答えとしては「法律上はそのまま捨てても問題ありません。ただ、ご先祖さまに向き合ってきた場所なので、先に供養してから手放す方が多いです」という形になります。捨て方が間違っている・正しいという話ではなく、ご自身とご家族の気持ちが落ち着く進め方を選んでいただくのがいちばんです。

供養しないとダメ?

供養は法律で義務づけられたものではありません。それでも多くの方が供養を選ぶのは、長く手を合わせてきた仏壇に区切りをつけてから手放したい、という気持ちからです。

供養の代表的なものが「閉眼供養(へいげんくよう)」です。閉眼供養とは、仏壇や位牌などに宿った魂を抜くとされる儀式のことで、「魂抜き(たましいぬき)」とも呼ばれます。これを先に行ってから手放すと安心だ、という考え方が一般的です。仏壇を手放す前に供養を行うことで、気持ちに区切りをつけて整理しやすくなります。

ただし、宗派によって考え方は異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺(ぼだいじ=お付き合いのあるお寺)に確認すると確実です。仏壇じまいは「バチが当たるから」という心配のためというより、長く手を合わせてきたご先祖さまへの感謝と、ご自身の気持ちの区切りのために行うものだと考えています。気になる点があれば、菩提寺に一度相談してみると安心です。

供養はどうすればいいの?(魂抜き・閉眼供養の頼み方)

供養はどうすればいいの?(魂抜き・閉眼供養の頼み方)

供養は、僧侶に来ていただく(またはお寺に持ち込む)形でお願いします。流れはシンプルで、依頼先に連絡し、日程を決め、当日に読経していただく、という3つのステップです。

お布施は、僧侶が到着して挨拶をするタイミング、つまり供養の前にお渡しするのが一般的です。表書きや渡し方の決まりが気になる場合は、依頼するときに「お布施はいつ、どのようにお渡しすればよいですか」と聞いておくと当日に慌てません。

供養が終わったあとは、仏壇の中身の行き先も決めておきましょう。品目ごとの一般的な扱いは次のとおりです。

  • 本尊(ご本尊さま):僧侶に引き取っていただくか、業者が仏壇と一緒に引き取る
  • 位牌:僧侶に引き取っていただく(位牌堂に安置)、業者が引き取る、または作り直して残す
  • 過去帳(かこちょう=故人の戒名や記録を記した帳面):僧侶に引き取っていただく、家族の記録として手元に保管する、業者が引き取る

位牌や過去帳は「手元に残したい」という方も多い品です。残すのか手放すのかを供養の前に家族で決めておくと、当日スムーズに進みます。

誰に頼むの?(供養と引き取りの頼み先)

誰に頼むの?(供養と引き取りの頼み先)

頼み先は、供養と本体の引き取りで分けて考えると整理しやすいです。供養は寺院・僧侶に、本体の引き取り・処分は仏壇店や専門業者に、という形が基本になります。

頼み先ごとの特徴を表にまとめました。

頼み先 供養 本体の引き取り・処分 特徴・注意点
菩提寺(付き合いのあるお寺) 閉眼供養を頼める 本体の引き取りは別に手配するのが基本 供養は安心。ただしお寺が本体を引き取るのは極めて稀なので、処分は別に動く必要がある
仏壇・仏具店 店経由で僧侶を手配できる店が多い 引き取りまで頼みやすい 供養と引き取りをまとめやすい。供養は店ではなく手配した僧侶が行う
不用品回収・専門業者 業者により対応に差。要確認 早く、手間が少ない 供養に対応しているか必ず確認する
自治体(粗大ごみ) 自分で別に手配する 指定場所へ自分で運び出す 費用は最安。ただし運び出しの負担と受付可否を要確認
結壇 魂抜き(供養)が料金に含まれる 引き取りまで一括対応 供養・引き取り・手のひらサイズへの作り直しを一度の相談でまとめて頼める

ここで一つ、誤解されやすい点をお伝えします。「お寺に頼めば本体ごと引き取ってもらえる」と思われがちですが、菩提寺が仏壇本体を引き取るのは極めて稀です。お寺にお願いできるのはあくまで供養まで、本体の処分は別に手配する、と考えておくと当てが外れません。

同じように、仏壇店や業者が「閉眼供養そのものを行う」わけではありません。供養は寺院・僧侶が執り行い、お店や業者はその手配をしてくれる、という役割分担です。当店でも供養は提携している寺院が執り行います。

いくらかかるの?(供養+引き取りの費用目安)

費用は「供養(お布施)」と「本体の引き取り・処分」の2つに分けて見積もると分かりやすいです。合わせて、おおよその目安をお伝えします。

  • 供養(閉眼供養のお布施):1万〜5万円程度(自社調べ)
  • 仏壇店・専門業者による本体の引き取り・処分:1万〜4万円程度(自社調べ)
  • 自治体の粗大ごみ:数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)

つまり、供養も引き取りも頼む場合、合計で数万円程度を見ておくとよいでしょう。自治体の粗大ごみは費用としては最も安く済みますが、供養は自分で別に手配することと、大きな仏壇を指定場所まで運び出す負担がある点は知っておいてください。

お布施の金額はお寺や地域によって幅があります。失礼にならないか不安な場合は、依頼するときに「皆さんはどのくらい包まれていますか」と率直に伺ってかまいません。お寺側も慣れていますので、目安を教えてくださることが多いです。

結局どうすればいいの?(ケース別の進め方)

ご自身がどのケースに当てはまるかで、最初の一歩が変わります。代表的な4つのケースで、進め方を整理しました。

菩提寺がある場合
まず菩提寺に連絡し、閉眼供養をお願いする日程を相談します。そのうえで、本体の引き取りを仏壇店か専門業者に手配します。供養と引き取りで連絡先が2つになるので、日程が前後しないよう、供養を先に、引き取りをそのあとに組むのがコツです。

菩提寺がない場合
お付き合いのあるお寺がなくても大丈夫です。同じ宗派のお寺に相談する方法のほか、仏壇店や処分業者に「供養もお願いしたい」と伝えると、僧侶を手配してもらえることがあります。供養と引き取りを一か所にまとめて頼めると、ぐっと楽になります。

急いでいる場合
転居や家の取り壊しなどで時間がない場合は、供養と引き取りをまとめて頼める依頼先を選ぶと、やり取りが一度で済みます。業者に頼むときは、供養に対応しているか、引き取りまでの日程に間に合うかを最初に確認しておきましょう。

捨てたくない場合
「処分すると決めたけれど、やっぱり捨ててしまうのは寂しい」という方には、仏壇の一部を使って手のひらサイズに作り直すという道もあります。家族みんなのご先祖さまに向き合ってきた場所だからこそ、モノを手放したあとも供養や想いを続けられる形を選ぶ、という考え方です。当店ではこのご相談をいちばん多くいただきます。

捨てる以外の選択肢:供養込みで手のひらサイズに残す

捨てる以外の選択肢:供養込みで手のひらサイズに残す

ここまで読んで「やはり、ただ捨てるのは気が進まない」と感じた方には、結壇という選択肢があります。結壇は、引き取った仏壇の扉や装飾、木材の一部を使って、手のひらサイズのミニ仏壇に作り直すサービスです。

結壇の良さは、これまでバラバラだった工程を一度の相談でまとめられる点です。供養(魂抜き)・引き取り・作り直し・納品まで一括で対応し、しかも魂抜きの費用は料金に含まれます。「供養はお寺、引き取りは業者、位牌はどうしよう」と別々に手配する手間がいりません。

進め方は、計測や撮影からではなく、まずはお電話やLINEでのご相談から始まります。「初めてで進め方が分からない」という段階で大丈夫です。実際のお客さまの声はお客様の声のページでご覧いただけます。サービスの詳しい流れはサービスページに、料金はご利用料金のページにまとめています。

料金の目安は、仏壇の一部を使う「梅」コースが四角型118,000円・円背型128,000円(税込)、引き取った仏壇のみを使う「竹」コースが四角型168,000円・円背型188,000円(税込)です。これとは別に、地域別の引き取り費用(静岡18,000円〜北海道51,000円)がかかります。納期は約2〜3ヶ月が目安です。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

ここまでの流れをふまえて、どんな方に向いているかを整理します。

供養+引き取りをまとめて頼む方法がおすすめな人

  • 何から手をつければいいか分からず、工程を一本化したい人
  • 供養はきちんとしたうえで、本体も忘れずに処分したい人
  • 転居や家の取り壊しで時間がなく、やり取りを一度で済ませたい人
  • 捨ててしまうのは寂しく、手を合わせる形を残したい人

おすすめしない人

  • とにかく費用を最優先で抑えたい人(自治体の粗大ごみが最も安く済みます)
  • 供養は不要と考えていて、運び出しも自分でできる人
  • すでに菩提寺と引き取り先の手配が済んでいて、流れに迷いがない人

費用を最優先する場合でも、運び出しの負担や自治体の受付可否は事前に確認しておくと、当日に困りません。

よくある質問(FAQ)

Q. 仏壇を処分する前に、中身の確認はどうすればいいですか?
A. 引き出しや扉の奥に、へそくりや権利書、写真などが残っていることがあります。家族だけでは見落とすこともあるので、引き取り当日に業者と一緒に最終確認をするのがおすすめです。自分で粗大ごみに出す場合は、運び出す前にすべての引き出し・棚を確認してください。

Q. 供養と引き取りは、どちらを先にすればいいですか?
A. 先に供養(魂抜き)を行い、そのあとに引き取り・処分が基本の順番です。日程を組むときも、供養の日を先に確定させてから引き取りの日を合わせると、前後しません。

Q. 仏壇を運び出すために、何か準備しておくことはありますか?
A. 下見に来てもらい、寸法を正確に伝えておくとスムーズです。大型の仏壇は重く、運び出しの経路で引っかかることもあるので、仏間から玄関、車両までの経路の写真を共有しておくと当日の搬出が安全に進みます。

Q. 位牌や過去帳も一緒に処分できますか?
A. はい、供養したうえで引き取ってもらえます。一方で、位牌は作り直して残す、過去帳は家族の記録として手元に保管する、という選び方もあります。手放すか残すかを、供養の前に家族で決めておくとよいです。

Q. 仏壇を手放すきっかけには、どんなものが多いですか?
A. 実家の取り壊しや空き家化、マンションへの引っ越しで置き場所がない、ご家族の介護施設への入居など、暮らしの変化がきっかけになることが多いです。きっかけは人それぞれですので、ご自身のタイミングで進めていただいて問題ありません。


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