
こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!
仏壇の処分費用は、どの方法を選ぶかで大きく変わります。お布施や搬出費を全部足した総額で、おおよそ3万〜10万円程度が一つの目安です(自社調べ)。
ここから先は、「結局どの方法だといくらかかるのか」「あとから追加料金で高くならないか」を、当店が日々お客さまにお話ししている内容そのままで分解していきます。
【早わかり】仏壇の処分費用の要点
- 仏壇の処分費用は、廃棄ルートの総額でおおよそ3万〜10万円程度が目安です(自社調べ)
- 費用は大きく「魂抜き(供養)のお布施」「搬出・運搬」「本体の処分」の3つに分かれます
- 自治体の粗大ごみは数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)で最安ですが、供養の手配と運び出しは自分で行います
- 魂抜き(閉眼供養)のお布施の目安は1万〜5万円程度(自社調べ)。執り行うのは寺院・僧侶です
- 高層階・大型・分解が必要な仏壇は搬出の追加料金が出やすいので、見積もり時に総額を確認します
- 捨てずに残す結壇のリメイクは梅コース118,000円〜+地域別の引き取り費で、魂抜きの費用が料金に含まれます
この記事でわかること
- 仏壇の処分方法ごとの費用相場と、それぞれの向き不向き
- 費用の内訳(供養・搬出・本体処分)と、何で金額が変わるか
- 追加料金が発生しやすい条件と、見積もりで確認すべきこと
- 費用を安く抑えるコツと、その注意点
- 捨てずに手元へ残す場合の費用感
仏壇の処分をほぼ決めていて、予算化のために具体的な金額を知りたい方に向けた記事です。「業者の言い値で損をしたくない」「思ったより高くなると困る」という方に読んでいただければと思います。
稲垣 亘佑いながき こうすけ
創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。
仏壇の処分費用は方法で変わる。まずは総額の目安

仏壇の処分費用は、選ぶ方法によって数千円から十万円台まで幅があります。廃棄して手放すルートなら、供養・搬出・処分を全部足して3万〜10万円程度が一般的な目安です(自社調べ)。
なぜこれだけ幅が出るかというと、費用が一つの料金ではなく、いくつかの作業を足し合わせたものだからです。当店でも「総額でいくら?」と聞かれたら、まず内訳を分けてご説明しています。次の章でその内訳を見ていきます。
ちなみに「処分」と一口に言っても、廃棄する以外に手元へ小さく残す方法もあります。この記事では廃棄ルートを中心に費用を分解したうえで、最後に残す場合の費用感も並べてご紹介します。
仏壇の処分費用は3つの内訳に分かれる

仏壇の処分費用は、「魂抜き(供養)のお布施」「搬出・運搬」「本体の処分」の3つに分けると分かりやすくなります。総額だけ見ると高く感じても、内訳に分けると何にいくら使っているかが見えてきます。
① 魂抜き(供養)のお布施
魂抜きとは、仏壇から魂を抜いて、ただのモノに戻すための儀式です。閉眼供養(へいげんくよう)とも呼ばれます。執り行うのは寺院・僧侶で、お布施の目安は1万〜5万円程度です(自社調べ)。ご自宅まで来ていただく場合は、お車代として数千円〜1万円程度を別に包むのが一般的です(自社調べ)。
② 搬出・運搬
仏壇を家から運び出し、車両まで移動させる作業です。仏壇のサイズや、階段の有無で人手が変わります。仏具店や回収業者では、この搬出が処分プランに含まれていることが多いです。
③ 本体の処分
木材や金具を廃棄物として処分する費用です。自治体の粗大ごみに出すなら数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)、業者にまとめて頼むなら搬出とセットで料金が決まります。
魂抜きについては、宗派によって呼び方や考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。
仏壇の処分方法別 費用相場の比較

ここでは、代表的な処分方法を費用の目安とあわせて並べます。結論から言うと、最安は自治体の粗大ごみですが、供養や運び出しを自分で行う手間がかかります。一括で任せたいなら仏具店や回収業者が向いています。
| 処分方法 | 供養(魂抜き) | 搬出・本体処分 | 総額の目安 | 手間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 菩提寺に供養を頼み、自治体の粗大ごみで廃棄 | お布施1万〜5万円+お車代数千円〜1万円 | 数百円〜2,000円(自治体) | 概ね1万〜6万円程度 | 大(申込・運び出しは自分) | 最安。ただし家具と同じ廃棄物扱いに抵抗が出やすい |
| 仏壇・仏具店に一括依頼 | 店経由で僧侶を手配 | 引き取り込みのプランあり | 概ね3万〜10万円程度 | 小 | 供養の手配から引き取りまで一本化。買い替えなら割引が出ることも |
| 不用品回収・遺品整理業者 | 別途手配することが多い | 1万〜4万円程度 | 供養別+1万〜4万円程度 | 小 | 他の家財とまとめられる。供養の扱いは業者によって差が大きい |
| 結壇(捨てずに残す) | 料金に含まれる | 地域別の引き取り費(静岡18,000円〜北海道51,000円) | 梅コース118,000円〜+引き取り費 | 小 | 仏壇の一部を使って手のひらサイズへ作り直す。手放したあとも手を合わせられる |
※結壇以外の数値は一般的な相場を丸めたものです(自社調べ)。サイズ・地域・依頼先によって変わります。
注意したいのは、菩提寺など寺院が仏壇本体まで引き取ってくれるのは、実際にはとても稀だという点です。「供養は菩提寺にお願いし、本体の処分は別に手配する」のが基本の形だと考えてください。また、閉眼供養を執り行うのは寺院・僧侶です。仏具店や回収業者は僧侶を手配してくれますが、供養そのものは行いません。
仏壇の処分費用を左右する3つのポイント
同じ処分方法でも、費用は仏壇のサイズ・地域・依頼先で変わります。見積もりを取る前に、この3つを押さえておくと金額の見当がつきやすくなります。
仏壇のサイズ
小型の仏壇は搬出が楽なので安く済みます。逆に大型で重量のある仏壇や、装飾の多い高級仏壇は、人手や特殊な作業が増えて費用が上がりやすいです。
地域
都市部は人件費や運搬費が高めで、地方は比較的安めになる傾向があります。同じ作業でも、住んでいる場所によって金額が動きます。
依頼先
自治体に出すのが最も安く、手間がかかります。仏具店は一括で任せられる安心感があり、回収業者は他の家財とまとめられます。それぞれ得意なことが違うので、自分が何を優先したいかで選びます。
追加料金が発生しやすい条件
費用記事として一番お伝えしたいのが、ここです。最初の見積もりは安く見えても、当日に追加料金が乗って総額が膨らむことがあります。あらかじめ条件を知っておくと、慌てずに済みます。
- 高層階でエレベーターがない:階段で運び出す場合、階数に応じた加算が出ることがあります
- 大型・重量があり、分解が必要:人手が増えたり、特殊な作業が必要になったりします
- 出張費・遠方の加算:依頼先から距離がある地域だと、出張費が乗ることがあります
- 当日に処分品が増える:不用品回収はトラック1台あたりの料金なので、量が増えると割高になりやすいです
- 供養を別に手配する:処分とは別にお布施やお車代がかかります
当店からのお願いとしては、見積もりの段階で「総額はいくらか」「追加料金が出る条件はあるか」を必ず確認してください。可能なら下見に来てもらい、仏間から玄関、車両までの経路を写真で共有しておくと、当日の食い違いが減ります。複数の業者から見積もりを取れば、言い値で決めずに済みます。
仏壇の処分費用を安く抑えるコツ
費用を抑える基本は、自分でできる部分を自分でやることです。ただし、安さだけで選ぶと別の負担が出ることもあるので、両面をお伝えします。
自治体の粗大ごみを使う
最安の方法です。数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)で処分できます。ただし魂抜きは自分で寺院に手配し、運び出しも自力で行います。事前申込や処理券の購入も必要です。家具と同じ扱いで出すことに、気持ちの面で抵抗を感じる方もいます。
位牌や仏具だけ供養に出し、本体は粗大ごみにする
位牌や仏具を送付して供養してもらう方法なら、1箱5,000円程度が目安です。心を込めたいものだけ供養に出して、本体は粗大ごみにすると、総額を抑えやすくなります。
買い替えプランの割引を使う
新しい仏壇に買い替える場合、仏具店で古い仏壇の引き取り割引が出ることがあります。買い替えを検討しているなら聞いてみてください。
追加料金条件を事前に確認する
前章の追加料金は、事前に確認するだけで防げるものが多いです。安いプランほど、何が含まれていて何が別料金かをよく見てください。
ここで一つだけ。安さを優先して供養を省いたり、思い出ごと手放してしまったりすると、あとから悔いが残ることがあります。費用と気持ちのバランスは、ご家族でよく相談して決めるのがおすすめです。家族みんなのご先祖さまだからこそ、丁寧に向き合いたいところです。
捨てずに残す場合の費用は?結壇のリメイク

「処分の費用を調べに来たけれど、できれば捨てたくはない」という方には、仏壇を手のひらサイズに作り直すという選択肢があります。結壇は、引き取った仏壇の一部を使って、今の暮らしに合うミニ仏壇へリノベーションするサービスです。
結壇の料金は、仏壇の一部を使う梅コースで118,000円(税込・四角型)からです。これに、地域別の引き取り費が加わります。引き取り費は本社のある静岡が18,000円で最も安く、関東・東海は28,000円、関西は29,000円、九州は44,000円、北海道は51,000円という形で、地域ごとに明示されています。
費用記事として強調したいのは、魂抜き(供養)の費用がこの料金に含まれている点です。一般の廃棄ルートでは供養が別のお布施になりますが、結壇では引き取った仏壇を提携寺院で丁寧に供養したうえで作り直すため、供養が別料金で上乗せされません。「リメイク料金+地域別の引き取り費」で総額が事前に読めるのが特徴です。
たとえば梅コース四角型118,000円に、関東の引き取り費28,000円を足すと146,000円(供養込み・税込)。仏壇というモノを手放したあとも、小さな仏壇で手を合わせ続けられます。料金やコースの詳細はご利用料金のページに、サービスの流れはサービスページにまとめています。実際にご利用いただいた方の声はお客様の声からご覧いただけます。
なお、お預かりした仏壇は3辺の合計が400cm以内であることが目安で、これを超える場合はご相談ください。位牌の作り直しや過去帳の作成などのオプションもあります。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
費用と気持ちのどちらを優先するかで、向いている方法が変わります。整理してみます。
廃棄して費用を抑えるのがおすすめな人
- とにかく処分費用を抑えたい方
- 自分で寺院に供養を手配し、運び出しもできる方
- 仏壇を残す必要はないと家族で合意している方
一括で業者に任せるのがおすすめな人
- 供養の手配から引き取りまでまとめてお願いしたい方
- 高層階や大型で、自力の運び出しが難しい方
- 他の家財も一緒に片付けたい方
捨てずに残す結壇がおすすめな人
- 費用がかかっても、思い出の仏壇を手元に残したい方
- 供養まで含めた総額を事前にはっきりさせたい方
- マンションなどで、今の住まいに合うサイズにしたい方
結壇をおすすめしない人
- 仏壇を一切残さず、最も安く手放したい方
- すぐに片付けを終えたい方(リメイクには約2〜3ヶ月かかります)
最安を求めるなら粗大ごみ、安心を求めるなら一括依頼、残したいなら結壇、と覚えていただければ選びやすいと思います。
よくある質問(FAQ)
Q. 仏壇の処分費用は、結局いくら見ておけばいいですか?
廃棄して手放す場合、供養・搬出・処分を全部足して3万〜10万円程度を見ておくと安心です(自社調べ)。最安の粗大ごみルートなら、供養のお布施を含めても1万〜6万円程度に収まることが多いです。
Q. 魂抜きをしないと処分費用は安くなりますか?
お布施の分は浮きますが、魂抜きを済ませてから処分するという考え方が一般的です。宗派や寺院によって考え方は異なるので、気になる場合は菩提寺に相談すると安心です。費用だけで省くかどうかを決めない方が、後悔が少ないように思います。
Q. 見積もりより高くなることはありますか?
階段での搬出や、大型で分解が必要な仏壇、遠方への出張などで追加料金が出ることがあります。見積もり時に「総額はいくらか」「追加が出る条件はあるか」を確認し、下見をお願いしておくと食い違いを防げます。
Q. 位牌や過去帳だけ残して、仏壇本体だけ処分できますか?
できます。位牌や仏具だけを供養に出し(送付なら1箱5,000円程度が目安)、本体は粗大ごみや業者で処分する方が多いです。手元供養として位牌だけお手元に残す方もいます。
Q. 捨てずに残すと、廃棄より費用は高くなりますか?
本体価格だけを比べれば、リメイクの方が高くなります。ただし結壇の場合は魂抜きの費用が料金に含まれ、供養が別途上乗せされません。「総額がいくらになるか」を事前にはっきりさせたい方には、かえって読みやすい費用になります。