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仏壇の引き取りは誰に頼む?依頼先の選び方と流れ・前準備

仏壇の引き取りは誰に頼む?依頼先の選び方と流れ・前準備

こんにちは。仏壇屋3代目のこうすけです!

仏壇は引き取ってもらえます。ただし、頼む先によって費用も、供養(魂抜き)が含まれるかどうかも変わってきます。

この記事では、「どこに頼めば失礼にならないのか」「当日までに何をすればいいのか」と迷っている方に向けて、引き取りの実務だけを店頭でお話しするつもりで整理しました。費用の細かい相場や、引き取った仏壇を作り直す話は別の記事にゆずり、ここでは「誰に頼む・どう進む・何を準備する」に絞ってお伝えします。

【早わかり】仏壇の引き取りの要点

  • 仏壇の引き取り先は主に6つ。寺院・仏具店(購入店)・不用品回収業者・自治体(粗大ごみ)・専門サービス、そして仏壇を残せる結壇です。
  • 引き取り先によって、供養(魂抜き)の手配が含まれるかどうかが大きく違います。自治体と多くの回収業者は供養を行いません。
  • お寺が仏壇本体まで引き取ってくれる例は実際にはとても少なく、供養は菩提寺、本体の引き取りは別の先へ、という分担が基本です。
  • 引き取り前にやることは3つ。魂抜き(供養)の確認、中身の整理と貴重品の確認、寸法と搬出経路の確認です。
  • 「引き取り=必ず廃棄」ではありません。結壇では引き取った仏壇の一部を残して手のひらサイズに作り直せます。引き取り費用は地域別(静岡18,000円〜)で、魂抜き(供養)費用も含まれます(自社調べ)。

この記事でわかること

  • 仏壇を引き取ってもらえる依頼先6つと、それぞれの向き不向き
  • 依頼先を選ぶときの比較ポイント(供養の手配・引き取り後の扱い・費用感)
  • 相談から搬出までの引き取りの流れ
  • 引き取り前にやっておくこと3つ
  • 引き取った仏壇を捨てずに残すという選び方

こんな方に読んでほしい

  • 仏壇を手放したいが、どこに頼めばいいか分からない方
  • 引っ越し・実家の取り壊し・介護施設への入居などで置き場所がなくなった方
  • ただ捨てるのには抵抗があり、供養や残し方も含めて考えたい方
結壇 監修者 稲垣亘佑

この記事の監修者

稲垣 亘佑いながき こうすけ

創業60年の仏壇製造会社の3代目です。仏壇の一部分をそのまま活用し、手のひらサイズの仏壇に生まれ変わらせる結壇(ゆいだん)というサービスをやっています。大切な仏壇の想いと歴史を受け継ぐお手伝いをさせていただきます。

仏壇は引き取ってもらえる。まず依頼先を知る

仏壇は引き取ってもらえる。まず依頼先を知る

結論から言うと、仏壇は専門業者やサービスに依頼すれば引き取ってもらえます。引き取り先は大きく6つに分かれ、それぞれ費用も、引き取ったあとの扱いも違います。

まず一覧でお見せします。「お寺に頼めば全部やってもらえる」と思っている方が多いのですが、実際は供養と引き取りで頼む先が分かれることがほとんどです。ここを最初に押さえておくと、自分に合った先が見えてきます。

引き取り先 供養(魂抜き)の手配 引き取り後の扱い 費用感(自社調べ) 早さの目安
菩提寺(お寺)に直接 あり(供養が本業) 本体の引き取りはまれ お布施1万〜5万円程度+運搬は別 日程を相談
仏具店・購入店 店の供養と閉眼供養が別の場合あり 廃棄処分 買い替え時は割引、単独は割高 申込から数日〜
不用品回収業者 基本なし(別手配) 廃棄処分 1万〜4万円程度 最短即日〜と早い
自治体(粗大ごみ) なし(自分で手配) 廃棄(本体のみ) 数百円〜2,000円程度 予約から数日〜数週
専門サービス(結壇) あり(提携寺院で供養) 一部を残して作り直す 引き取り18,000円〜(地域別)、供養込み 相談のうえ日程調整

それぞれの特徴を、次の項目から順番にお話ししていきます。

お寺(菩提寺)に頼む場合

お寺(菩提寺)に頼む場合

お寺は供養を相談する先としてはいちばん頼りになりますが、仏壇本体まで引き取ってもらえる例は実際にはとても少ないのが現状です。供養はお寺、本体の引き取りは別の先、と分けて考えるのが基本です。

菩提寺とは、先祖代々のお墓やご供養をお願いしているお寺のことです。閉眼供養(へいがんくよう=仏壇から魂を抜く儀式)をお願いするなら、まず菩提寺に相談するのが筋の通った進め方です。当店でも「まずはお付き合いのあるお寺さんに一声かけてみてください」とお伝えしています。

ただ、お寺は仏壇を保管・処分する場所ではありません。檀家の方が高齢でどうしても運べない、よほど状態の良い仏壇、といった例外をのぞいて、本体の引き取りまで引き受けてくれることはまれです。お焚き上げを受けないお寺も増えています。供養をお願いしたうえで、運び出しと処分は別に手配する、という流れになると考えておくとよいでしょう。

仏具店・購入店に頼む場合

仏壇を買ったお店や仏具店も、自宅まで引き取りに来てくれます。ただし運搬費が別にかかり、買い替えない場合や他店で買った仏壇の引き取りは割高になりがちです。

新しい仏壇への買い替えや一定額以上の購入を条件に、引き取りを割引・無料にするお店が多いです。逆に、買い替えをせず単独で引き取りだけを頼むと、費用がかさむことがあります。

もう一つ気をつけたいのが供養です。お店によっては、引き取りの際にお経を上げる「供養式」を用意しているところもありますが、これが閉眼供養(魂抜き)そのものとは限りません。魂抜きをきちんと済ませたい場合は、引き取り前にご自身で寺院に依頼する必要が出てくることがあります。「お店に頼めば供養まで全部済む」と思い込まず、供養の中身まで確認しておくと間違いがありません。

不用品回収業者に頼む場合

不用品回収業者は、運び出しから処分までをまとめてやってくれるので、とにかく早く片付けたいときに向いています。ただし供養は基本的に行わないので、必要なら自分で寺院に手配することになります。

費用の目安は1万〜4万円程度(自社調べ)です。他の不用品とまとめて回収してもらえるのは便利ですが、注意したい点もあります。

「無料回収」とうたっておきながら、運搬費や出張費の名目であとから高額を請求したり、頼んでいない物まで持ち去ったりするトラブルが、残念ながらあります。料金をはっきり示してくれるか、実績や所在地を載せているか、を確認したうえで頼むようにしてください。

自治体の粗大ごみに出す場合

費用をいちばん抑えたいなら、自治体の粗大ごみとして出す方法があります。本体のみが対象で、中身の仏具は自分で取り出して分別する必要があります。

多くの自治体では、仏壇本体を粗大ごみとして受け付けています。費用は数百円〜2,000円程度(自治体により異なる)で、事前に受付センターへ予約し、有料の処理券を購入する流れが一般的です。

ただし、回収されるのは仏壇という「箱」だけです。ご本尊・掛軸・位牌・遺影・おりんといった中身は対象外なので、あらかじめ取り出しておきます。供養も自分で手配しなければなりません。お住まいの自治体によってルールが大きく違うので、粗大ごみの要綱を必ず確認してください。安く済む反面、供養も分別も自分で段取りする手間がかかる、と理解しておくとよいでしょう。

専門サービス(結壇)に頼む場合

専門サービス(結壇)に頼む場合

結壇は、引き取った仏壇をただ廃棄するのではなく、扉や装飾・木材の一部を使って手のひらサイズに作り直す専門サービスです。供養から引き取り、製作、納品までを一括でお引き受けします。

「捨てるのは気が引ける」という方は多いです。そんなときは、何を残したいのかを一度切り分けて考えてみてください。元の仏壇という大きなモノを残したいのか、それとも手を合わせる対象が小さくても残ればいいのか。後者であれば、引き取った仏壇の一部を使って小さく作り直す、という選び方があります。家族みんなのご先祖さまだからこそ、できる形で残していきたい、という方に合っています。

結壇の特徴は、魂抜き(供養)の費用が引き取り費用に含まれていることです。「仏具店に頼んでも供養は別だった」というような手配の手間がありません。引き取りは全国対応で、費用は地域別に決まっています(静岡18,000円〜)。製作のコースや料金はご利用料金のページに、実際にご依頼くださった方の体験はお客様の声に載せています。詳しい流れはサービスページをご覧ください。

引き取りの流れ

どの先に頼む場合も、引き取りはおおむね「相談 → 見積もり → 日程調整 → 搬出」という流れで進みます。専門サービスの場合は、このあとに供養と製作が続きます。

結壇を例に、流れをご説明します。

  1. 相談:電話やLINEで、仏壇のサイズや状況、残したい気持ちなどをお聞きします。
  2. ヒアリングと見積もり:ご要望を伺ってプランを提案し、引き取り費用を含む概算をお出しします。
  3. 日程調整:引き取りの希望日を相談のうえ決めます。
  4. 引き取り:スタッフ(地域により提携の物流)が運び出します。
  5. 供養と製作:提携寺院で供養したのち、ミニ仏壇を製作します(納期の目安は約2〜3ヶ月)。
  6. 納品:梱包してお届けします。納品後のご相談もお受けします。

不用品回収や仏具店の場合は、供養を自分で済ませてから搬出、という順番になることが多いです。自治体に出す場合は、予約・処理券の購入・指定日の搬出を、すべて自分で進めます。

引き取り前にやっておくこと3つ

引き取り前にやっておくこと3つ

引き取りの前にやっておくとよいことが3つあります。魂抜き(供養)の確認、中身の整理と貴重品の確認、寸法と搬出経路の確認です。

1. 魂抜き(供養)をどうするか確認する

仏壇から魂を抜く儀式を、魂抜き・閉眼供養などと呼びます。これを執り行うのは寺院・僧侶で、仏壇店や回収業者・自治体は行いません(手配のみです)。自分でゴミに出す場合や、供養が料金に含まれない先に頼む場合は、自分で僧侶に依頼して事前に済ませておく流れになります。

なお、宗派によって呼び方や考え方が異なり、「魂抜き」「閉眼供養」という言葉を使わない宗派もあります。ご自身の宗派の正式な進め方は、菩提寺に確認すると確実です。結壇のように供養が引き取り費用に含まれるサービスなら、この手配ごと任せられます。

2. 中身を整理し、貴重品を確認する

ご本尊・位牌・過去帳・遺影・おりんなどの中身は、引き取り前に整理します。供養後の扱いはそれぞれで、本尊や位牌は僧侶が引き取る場合も、業者が仏壇と一緒に引き取る場合もあります。過去帳は家族の記録として手元に残す方もいます。

そして見落としやすいのが貴重品です。仏壇の引き出しや奥のスペースに、通帳・現金・権利証などが残っていることがあります。これは家族だけでは完全に確認しきれないものなので、自分でゴミに出す場合をのぞいて、引き取り当日に業者と一緒に最終確認するのがおすすめです。

3. 寸法と搬出経路を確認する

仏壇は思いのほか大きく重いものです。下見に来てもらえる場合はお願いし、難しければ仏壇の寸法を正確に伝えてください。あわせて、仏間から玄関、そして車両までの経路を写真で共有しておくと、当日の搬出がスムーズです。階段や狭い廊下、エレベーターの有無も伝えておくと、行き違いがありません。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

ここまでを踏まえて、専門サービス(結壇)に向いている方とそうでない方を整理します。

こんな方におすすめ

  • ただ捨てるのには抵抗があり、仏壇の一部を残しておきたい方
  • 供養・引き取り・処分の手配を一つの窓口で済ませたい方
  • 引っ越しや実家の取り壊し、介護施設への入居で大きな仏壇を置けなくなった方
  • 兄弟や親族で、ご先祖さまへ手を合わせる場所を分けて持ちたい方

こちらにはおすすめしない場合も

  • とにかく早く・安く片付けたい方(自治体の粗大ごみや回収業者の方が向いています)
  • 仏壇を残す気持ちはなく、廃棄だけで十分という方
  • すぐに買い替える予定があり、購入店の引き取り割引を使える方

向き不向きは、残したい気持ちがどれくらいあるかで分かれます。迷ったときは、まず相談だけしてみるのがいちばんです。

よくある質問(FAQ)

Q. お寺に電話すれば仏壇を引き取ってもらえますか?

供養はお願いできますが、本体まで引き取ってもらえる例はとても少ないです。多くの場合、供養はお寺、運び出しと処分は別の業者に手配する形になります。まずは供養について菩提寺に相談し、引き取りは別に考えると進めやすいです。

Q. 引き取りだけで、供養はしなくても大丈夫ですか?

供養をするかどうかは、宗派やご家庭の考え方によって異なります。気になる場合は菩提寺に相談すると安心です。供養を済ませたい方は、供養が料金に含まれる先を選ぶか、自分で僧侶に依頼してから引き取りをお願いするとよいです。

Q. 仏壇の中身も一緒に引き取ってもらえますか?

位牌や仏具なども相談できる先が多いです。結壇では仏壇と一緒に引き取り、供養いたします。仏具や位牌だけを送って供養する方法もあり、1箱5,000円でお引き受けしています。まずは中身に何があるかを整理して、相談してみてください。

Q. マンションや高層階でも引き取りに来てもらえますか?

来てもらえます。ただし搬出経路によって作業の手間が変わるので、エレベーターの有無や廊下の幅、玄関までの経路を事前に伝えておくとスムーズです。写真を共有しておくと、当日の行き違いを防げます。

Q. 引き取ってもらった仏壇は、その後どうなりますか?

依頼先によって変わります。回収業者や自治体では廃棄されますが、結壇では引き取った仏壇の扉や装飾・木材の一部を使い、手のひらサイズに作り直してお返しします。仏壇というモノを手放したあとも、手を合わせる場所を残しておきたい方に選ばれています。

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